ポスティングチラシは「費用の割に集客効率が悪い」、「ネット全盛期だからチラシはもう古い」そんな風にお考えの方も多いのではないでしょうか。しかしプッシュ型の販促ツールとして、短期間で狙った地域の方にアピールできる「チラシ」の力は侮れないものがあります。今回は、サロンの魅力を的確に伝えるチラシの作り方や、集客効率を高める技についてご紹介します。
チラシの基本構造を押さえよう
サロンや美容師の魅力をチラシ1枚という限られたスペースで最大限伝えるため、盛り込むべき要素を以下にまとめました。
ターゲットに向けたキャッチコピー
チラシは、ターゲットの人物像(ペルソナ)を絞り込んで作成すると効果的。年代や性別だけでなく、学歴や職業、年収、生活スタイルや悩みなどまでイメージを掘り下げましょう。ターゲットに向けたキーワードをキャッチコピーに盛り込むことで「このチラシは私のためにある!」と思ってもらうことができるのです。
こだわりやコンセプト、強み
「こんなサロンです」「こんなことができます」ということをアピールします。
サービス内容
サロンのことを知ってほしいという思いから、サービス内容を詳しく書きたくなりますが、文字ばかり多いチラシは読む気をそいでしまいます。一押しや人気のサービス内容のみ記載し、詳細はホームページに誘導するのがスマートでしょう。
実績や証拠
カットやパーマ後のお客様写真や、トリートメントや縮毛矯正のビフォーアフターなどはサロンの実績を裏付ける証拠となります。美容師の受賞歴などもあればポイントとなりますね。
不安を解消する対策
実際に施術を受けたお客様の声や、満足度のアンケート結果など。「本当かな?」「失敗したくない」と思いを解消します。美容師の写真や店内の写真も、漠然とした不安を解消するのに役立ちます。
キャンペーン
割引などの特典は、来店を促すツールとなります。ただし、安売りのイメージにならないよう、やりすぎには注意しましょう。
住所・連絡先
お店の住所や予約電話番号など、重要な内容ですので見やすくまとめましょう。アクセスや駐車場・駐輪スペースの有無、お店の外観写真などもあれば親切です。
読んでもらえるテクニック
お金をかけて大量にポスティングしても、すぐに捨てられてしまっては悲しいですよね。そこで、お客様の目に留めてもらえるための裏ワザをご紹介します。
ひとつは、手書きでチラシを作成すること。プロの写真やおしゃれなデザインで作られたチラシは確かに美しいですが、お客様の目に留まるかと言えば必ずしもそうではありません。一方、お店のスタッフ自身が心を込めて手書きで作成したチラシはインパクト抜群。サロンに親しみを持ってもらえる上、コストを抑えられるというメリットもあります。
もうひとつは、手渡しすること。最寄り駅や商店街などでのチラシ配りは、ターゲットとなるお客様に直接お渡しできるという点で、やみくもにポスティングするよりも効果が高いといえます。また、新規オープンやリニューアルの際は、面倒でもご近所のお宅を1軒1軒訪問し、お渡しするのがおすすめ。美容師の人となりを知ってもらうのにも役立ちます。
ポイントを押さえてチラシの効果を最大限に発揮しよう
せっかく労力をかけてチラシを作るのですから、読んでもらい、お店に来てもらうための工夫を怠らないようにしましょう。チラシを作成する時はターゲットのペルソナを意識し、キャッチコピー、店のコンセプト、サービス内容、実績、不安解消、キャンペーン、住所といった基本要素をもれなく盛り込みます。よりインパクトのあるチラシを作成するのならば、手書きにしましょう。
さらに、ターゲット客層に向けて直接手渡しすれば、ポスティングや折り込み広告で不特定多数にアピールするより効率がよく、費用も抑えられます。チラシはサロンや美容師を知ってもらうための有効なツールです。上手に活用したいですね。