カラー剤が爪に入って黒くなってしまったという経験を、美容師なら一度はお持ちではないでしょうか。カラー剤は落としにくいので、どのようにしたらキレイになるのかと疑問に思う方もいるでしょう。接客業である以上清潔感ある爪はかかせませんし、普段から美しい爪先を維持したいと思うのは自然なことです。
ここでは、黒くなってしまった爪への対処法をご紹介します。
美容師は爪を短く整えて
まず爪を短く切りましょう。カラー剤で汚れてしまう云々より美容師である以上、清潔感ある爪に整えておくことは必須条件です。爪を伸ばしてしまうとカットの妨げになる、シャンプーでお客様の髪や頭皮を傷つけてしまうなど、まともな仕事ができなくなってしまうので、爪は短く切っておいてくださいね。
短い爪であれば、万が一カラー剤が付着しても爪の内側の汚れを落としやすくなり、お客様を傷つけてしまうといった問題も回避できます。仕事柄、爪のおしゃれのみ諦めている人が多いのも美容師業界の特徴であり、プロ意識だと言えるでしょう。
カラー剤で黒くなった爪の汚れを落とす方法
爪を短く切ったことを踏まえ、カラー剤で黒くなってしまった爪の汚れを落とす方法をご紹介しましょう。
ただどれも肌ダメージを与えてしまうので、できれば自然に落ちるまで待つ方が皮膚の健康にはいいと言えます。紹介する中では、顔のメイク落としを使うやり方が一番ダメージが少ないのでおすすめです♪
メイク落とし
最も肌にやさしい方法はメイク落としです。基本的にメイク落としはデリケートな顔に使うものなので、やさしく落とせるのが魅力です。クレンジング剤を爪の汚れにつけてマッサージしてください。蒸しタオルでも汚れを浮かせて除去できますよ。
除光液
ティッシュに除光液をつけて軽く拭きとりましょう。マニキュア同様、よく落ちます。しかし、薬剤には変わりありませんので肌には良いと言えません。また、シャンプーなどの水仕事でひび割れてしまった指先には最も危険です!
沁みてしまい、激痛が走る場合もありますので使用前に自分の指に傷がないか確認してから使いましょう。
はみがき粉
はみがき粉をティッシュにつけて、軽くこすってください。メイク落としでも除光液でも落とせなかった場合に試してほしい方法です。
ですが、こちらも除光液と同様、はみがき粉の研磨成分で傷口を痛めてしまう恐れがありますので、使用前に必ず傷がないか確認してくださいね。
燃やした灰
たばこや紙など、燃やした後に出る灰を使いましょう。灰をカラー剤のところに落として、水にぬらしたティッシュでふき取ってください。数回繰り返してキレイに落とせることもあります。
爪が黒くなるのを防ぎましょう
美容師の黒い爪は、カラーを落す事より付着を防ぐことを心がけましょう。カラーリングをする際にしっかりと手袋をつけ、カラーチェックの際などなるべく素手で触ることは避けましょう。
業務に入る前に爪がしっかり短く切られているか確認し、万が一、カラー剤が侵入しそうになった時に防げるので自宅でのケアは欠かせません。
もし入ってしまったら、爪や周辺の皮膚を傷つけないようにやさしく落としてくださいね。手荒れが原因で美容師を辞めざるを得なくなる人も多いので、業務前にケアをしっかりして、長く美容師として活躍してくださいね。
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