美容師をしていくにあたって、よい美容師になりたいという漠然とした目標は多くの人が持っていると思います。しかし、アシスタントからスタイリストへと昇格するくらいのタイミングで具体的にどのような美容師になりたいのか、ビジョンを持つことが重要になってきます。今回は、どのような美容師と生きていくか、美容師人生におけるビジョンについて解説をしていきます。
特に男性美容師の場合はビジョンが重要
今回のテーマのビジョンですが、女性美容師にももちろん必要なことですが、どちらかというと男性美容師の方が重要になります。なぜかというと、将来的にずっと雇われ美容師でいるのは難しいからです。
奥さんと子どもたちを養っていくという考え方は古いのかも知れませんが、多くの男性美容師は、将来的にお店を出して経営者として生きる道に進みます。つまり、男性美容師の場合はスタイリストになるくらいから徐々に、将来的に経営者になるビジョンを確立していく必要があるのかも知れません。
どのような働き方で生きていくかは美容師人生の課題
とはいえ、実は美容師は経営者という道が一つではありません。美容という分野は非常に広い分野で、実際に始めは美容師として活躍していましたが、ネイルやメイクに技術力を高め、ネイリストやメイクアップアーティストという道に進む美容師もたくさんいます。
その他にも、ワインディングのコンテストに出場し賞を獲得し、美容学校の講師として活躍していたり、海外で人気の日本人美容師という道を選ぶ人もいます。このように、美容師は幅広い働き方ができる職業のため、自分なりにどのような美容師を目指すのか。ビジョンを確立していた方がより良い美容師人生を歩むことができるのです。
しかし、一つだけ問題があります。それは、美容師としての寿命の問題です。美容師人生は意外にも短く、ピークが30代前半です。その後、徐々にサロンでの需要が薄くなり、40代後半~50代の美容師を雇用するサロンは少なくなります。20歳に美容免許を取得したとすると、約20~30年の寿命です。もちろんこの年数よりも長く美容師として活躍しているという人もたくさんいますが、そのような美容師は、地域密着型のこじんまりとした美容室に限ります。
そのため、なるべく早い段階で自分がどのような働き方をしたいのか、将来的なビジョンを確立し、その道を目指すことが大切です。
自分はどのような美容師になるかは早めに考えましょう
このように、美容師は色々な働き方ができる職業でもあるので、将来的にどのような美容師になるか、どのような働き方をするか、などのビジョンはなるべく早い段階で見出した方が良いのかもしれません。
しかし、一度きりの美容師人生です。より充実した美容師人生にするためにも、しっかりと計画を立てて、理想的な美容師に慣れるように努力してみてください。