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スタイリストになるためのカリキュラム

美容師を志すうえで、まず大きな目標となるのは美容師免許の取得です。しかし、美容師免許を取得し就職した後もスタイリストとして活躍するまでに、様々な試験に合格しなければなりません。

なぜなら、美容室にはスタイリストになるためにこなさなければならないサロン独自のカリキュラムがあるからです。今回は、カリキュラムの内容やカリキュラム導入のメリットとデメリットについて解説をしていきます。

スタイリストの育成に組まれるカリュラムの内容

美容師のスタイリスト育成に組み込まれているカリキュラムはサロンにより、全く異なります。具体的なカリキュラムの内容は、その美容室が売りにしている技術がメインになります。つまり、カットができるだけでは正式にスタイリストと認めてもらうことはできません。

サロン側が縮毛矯正をメインで行っていた場合、独自のカリキュラムの内容には、「縮毛矯正技術テスト」などが組み込まれていることがあります。また、トータルビューティーサロンではスタジオを構え、カメラマンがいることもあり、そのようなサロンの場合メイクの技術を会得して、初めてカットが許されることになるのです。

そのため、美容師は単にカットやパーマ、カラーなどのヘアに関する知識技術だけではなく、メイクやネイル、アップなど色々な技術が要求されるので、常にオールラウンドプレイヤーでなければなりません。

カリキュラム導入のメリット・デメリット

カリキュラム導入することでのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

カリキュラムを導入するメリットとして、大きいのはサロン独自のスタイリストを育成することができる点です。サロンには「特色」があり、それぞれのサロンで得意の技術があります。単なるカットではなく、オールレザーカットなどをすることもあります。

また、現在ではカットの基本はウエットカットとされていますが、ドライカットを基本としているサロンもあります。このように、サロンの特色に合わせた人材育成ができ、自分のサロンに合った人材を育成することができるため、サロンの特色を強く出すことができるというメリットがあります。

デメリット

大きなデメリットといえる点は、美容師の技術が偏るという点です。初めて勤めた美容室が、1つの技術に特化している場合、その技術以外を取り入れることが難しくなります。先程の例えを用いてみると、現在主流とされているのはウエットカットです。

しかし、ドライカットを基本としている美容室に美容師として初めて勤めた場合、もちろんウエットカットよりもドライカットが得意になります。すると、他のサロンに勤めた際に、主流とされているウエットカットの技術を、また1から勉強し直さなければなりません。そのため、美容師には大きな負担になってしまう可能性があるのです。

様々な技術を学ぶことが重要

スタイリスト育成のときに用いられるサロン独自のカリキュラムは、サロンの特色に特化した人材を育成することができるというメリットはありますが、美容師という視点でみてみると、少し技術の幅が狭くなってしまう可能性もあります。

そのため、例えカリキュラムがあったとしても、様々な技術を取り入れていくことが大切です。そのサロンの技術がすべてにならないように、様々な技術を学びオールラウンドプレイヤーを目指しましょう。

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