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美容師が撮影時に上手くライティングする方法

写真撮影の現場
 

美容師がヘアメイク以外で身に付けたい技術のひとつが、ライティング。カットモデルやサロンなどの写真を撮影するときは、ライティングの仕方ひとつで写真の美しさが大きく変わります。今いるヘアサロンの良さを伝えるためにも、ライティングのスキルを少し学んでみませんか。

美容師もライティングのスキルを持とう

ヘアカットやメイクなど、多岐にわたる美容師の仕事のひとつに、写真撮影があります。ヘアカットモデルの撮影や、勤務しているヘアサロンの撮影など、ヘアメイクの良さを引き立てるためには撮影テクニックが重要です。

 

写真撮影で必要とされるものは、撮影機材を操作する技術と撮影に関するスキル、そしてセンスです。特に、光の当て方であるライティングのスキルは写真の美しさを左右する重要な要素です。

 

カットモデルの表情に自然な陰影を付けたり、一部分へスポットライトをあてて強調させたりすると、写真全体に強弱をつけることができます。見る人の目を惹きつける美しい写真になるかどうかは、撮影する美容師のスキルとセンスと、ライティングの方法によって決まると言っても過言ではありません。

 

近年は美容師の撮影レベルが上がっており、フォト講習などを受講してスキルとセンスを磨く美容師も増えているようですが、実は、磨いた撮影スキルとセンスを活かせるかどうかは、ライティングがカギを握っているのです。

美しく撮れるライティング


 

ヘアカタログや広告などに掲載するための写真をフォトスタジオに依頼する場合は、カメラマンが調節してくれるので問題ありません。ですが、ヘアサロンの中で美容師が撮影する場合は、ライティングの方法も考えて撮影場所の設営と機材セットを美容師自身が行わなくてはなりません。

 

プロのカメラマン並みに、機材を揃えて環境を整え、被写体の肌色まで計算して……ということが出来れば理想ですが、なかなかそうもいきません。手持ちの機材でそれなりに美しく撮影できる簡単な方法を知っておけば、広告に載せて映えるくらいの写真は十分に撮影できます。

用意するもの

カメラは、できれば一眼レフを用意したいところですが、ライティングの方法を誤らなければ、少し性能の良いコンパクトデジタルカメラ程度でもかまいません。

 

被写体になるモデルのポーズを決めたら、撮影スペースの壁の前にボックスライトを置き、その前に紗幕を引いて幕の前にモデルが立ちます。ライトが幕にあたって、幕を透かしてモデルに光があたる構成です。

 

レフ板は、モデルの左右1枚ずつ、斜め45度になるように立てましょう。モデルの後ろからの光を、左右斜めから反射させるようにします。左右のレフ板の間にカメラを置いて撮影すれば、紗幕を通して柔らかくしたライトをレフ板で広げてモデルに当てることで、太陽光の下で撮影したような写真が撮影できます。

 

また、窓から入る自然光のようなライティングにしたいときは、ボックスライトを反対側に向けて、壁に反射させた光を紗幕に通し、更にレフ板で反射してモデルに当てます。あたたかみのある光がモデルを包み込み、自然な明るさのライティングになります。単純にボックスライトを当てるだけでは、まぶしすぎたり強すぎたりで自然な印象の光にはなりません。ライティングの技術ひとつで、光源の強さと質をコントロール出来るのです。

様々なシーンで使えるライティング技術


 

ライティングを工夫して、ヘアメイクの写真やポートレートを美しく見せることは、ヘアサロンへの集客効果を高めることにもつながります。ヘアサロンの内装を撮影するときにも、効果的なライティングの方法を選び、広告にヘアサロンの様子を最大限に表現できるようにして撮影しましょう。

 

「このお店に行ってみたい」「このモデルみたいになりたい」とお客様に思ってもらうために、最もよく知っている美容師自身が、ヘアサロンやヘアメイクの魅力を伝えられるようライティングの技術も習得しておきましょう。

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