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美容師が使う専門用語について

ヘアサロン
 

美容師として長く働いていると、何が美容師の専門用語だったか忘れてしまいますよね。うっかりお客様や友達との会話に使ってしまって、何それ?と言われた経験がある方も多いのでは?

 

意外と一般的に使われ始めている用語もありますが、まだまだ業界内でしか使われていない用語も多いのが現状。今日はそんな美容師の専門用語をおさらいしましょう!

カットにおける美容師の専門用語

美容師が使う専門用語の中から、まずはカットで使われる用語を具体的にいくつか確認していきましょう。例えばカットをしやすいように、髪の毛をいくつかのブロックに分ける作業は「ブロッキング」。さらに、それぞれのブロックにも1つ1つ名前があり、耳の上は「サイド」、前部なら「フロント」、頂上部だと「トップ」、襟足は「ネープ」と呼びます。

 

次は、カット方法の専門用語の具体例。髪の毛の内側を短くし、表面に長さを与える方法を「インレイヤーカット」、髪を持ち上げてハサミを細かく動かし、毛量の調整を行うことを「エフェクトカット」と言います。他に、動きを出すために毛先から斜めにハサミを入れる方法を「チョップカット」、髪が乾いた状態でのカットは「ドライカット」と呼ぶのが基本。

 

他にも、カミソリを使ってカットし、やわらかな無造作ヘアをつくる技術を「レザーカット」と呼んだり、あえて毛先を揃えず不規則にカットすることを「イレギュラーカット」と言ったりと、幅広い専門用語があるのでしっかり覚えていきたいですね。

 

専門用語を接客で使う場合の注意点

実際に接客の時に専門用語を使うとしたら、どんなことに注意すればいいのでしょうか。美容室で使われる専門用語は、基本的にお客さんにとっては耳慣れない言葉。もしも、カットの最中に専門用語を交えてお客様に説明すると、今自分が行っている施術内容や目指している髪型が正確に伝わらない可能性があります。それどころか、お客様がこちらの説明をわからなくなった場合に、「意味はわからないけれどプロが言ってるなら…」「分からないけど聞くのが恥ずかしい」など、よけいな気を遣わせてしまうかもしれません。これでは良い接客とはいえませんよね。そのまま施術を続けて、最終的にお客さんの意図しないヘアスタイルになってしまった… となれば、最悪のケース。

 

まず、専門用語を使う際は一般的に馴染みがあると考えられる言葉、わかりやすい言葉に限定して使うようにしましょう。説明する際に、有名な芸能人やモデルを例えに出せば、相手もイメージしやすくなるはず。

 

リピーターを増やすには、満足のいく仕上がりを提供できるかが重要なポイント。そのためには、お客様との正確なコミュニケーションが求められます。わかりやすく丁寧な言葉遣いを心がけていきたいですね。

一般的に使われている美容師の専門用語もある


 

ヘアカラーに関する用語は随分と一般化しており、お客様との会話の中でも普通に使われる人も多くなってきています。例えば、リタッチ・フルカラー・ヘアマニキュア・ハイライト・ローライト・グラデーション・アッシュ・クールなどです。

 

何度か足を運んでくださるお客様には「根元だけ染めるリタッチで大丈夫ですか?」などと使っていると、次回からは「リタッチでお願いします」とお客様から使ってもらえることもあるようです。

 

また、キュレーションサイトでのヘアアレンジ動画が普及したことで、アレンジに関する用語やスタイルに関する用語も一般的になってきています。アップスタイル、ハーフアップ、編み込み、フロント、バングスなどがありますよね。

 

逆に、「くるりんぱ」などキュレーションサイトでのヘアアレンジが発祥と思われる用語も出てきています。人気のヘアアレンジ動画や人気のスタイル雑誌には目を通しておくとよいでしょう。

 

まだまだ一般的ではない美容師専門の用語もたくさん!


 

逆にヘアカットやヘアカラーの技術や器具に関する用語は、美容師業界の中でしか使われないことが多いようです。例えば、アウトライン、インレイヤー、イヤートゥイヤー、ブロッキング、ヘムライン、などです。美容師はれっきとした国家資格の技術と知識なので専門用語がたくさんあるのは当たり前かもしれません。

 

ただ、これらの言葉をお客様との会話の中でさらっと使うと、え?どういう意味?と聞き返されてしまうか、接客力のない人だなと思われてしまうこともあるので要注意です。

 

お客様に対して用語を使う際には、きちんと意味を説明しながら使うように心がけましょう。「やっぱり技術があるんだなー」「すごい知識だな」と思ってもらえますし、出来上がりのスタイルにも相違がなく納得してもらいやすくなりますよ。

 

シーンによって使い分けよう

一口に美容師の専門用語といっても、一般化しているヘアスタイルやヘアカラーに関するものから、まだまだ美容師の中だけで使われているカット技術や器具に関する用語まで様々です。時と場合によって、用語の説明を入れるか入れないかであなたの接客の印象も変わってきますので、用語を使う時は相手の立場を考えて言葉を選ぶと良いでしょう。

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