美容師の仕事はお客様を美しくするだけではありません。顧客管理や売上管理、集客などの業務もあります。パソコンを使えば、これらが一人で簡単にできて、人件費や外部委託費の節約にもなります。どのようなソフトが役立つのでしょうか。
事務処理のためにオフィスソフトを極めよう
もし、これから独立するのであれば、「オフィスソフト」を使えるようになると便利です。特にエクセルのような表計算ソフトは、あらゆる事務処理に役立ちます。特に、計算やデータの検索が簡単です。使いこなせるようになると、グラフにしたり、独自の入力画面を作ったり、複雑な処理を自動化できるようになったりします。
他にも、ワープロソフトは簡単なチラシやポスター、プレゼンテーションソフトはマニュアル作りに使えます。このようなオフィスソフトは初期費用に加えて、更新料も発生するのが難点でした。しかし最近では、年間1万円程度で常に最新のバージョンを使えたり、クラウド上から無料で使えたりするものもあります。
美容師の腕を見せるための画像編集ソフト
美容師の集客は、ホームページにしても、チラシやヘアカタログにしても、画像を多用します。「画像編集ソフト」で素材となる写真を自分で加工できれば、意図したとおりに表現できます。例えば載せる媒体に応じて適正なサイズに変更したり、必要な部分だけをトリミングしたり、明るさや色合いを調整したりするなどです。
かつて画像編集ソフトは数十万円もしましたが、オフィスソフトと同様に月額制で使えるようになり、1年間で1万円程度とリーズナブルです。6万円払えば、ロゴや多機能なホームページ、動画なども作れるようになります。一方で無料で使える画像編集ソフトも充実しているので、使い比べてみると良いでしょう。
事業の規模が大きければ専用のシステムを
スマートフォンの普及によって、パソコンだけでなくモバイルにも対応した業務システムやホームページが求められています。事業の規模が大きくなるとなおさらです。勉強すれば自分でも構築できますが、専門的な知識が必要です。
いくつかのIT企業は美容師向けに特化したシステムを、月1万円前後で提供しています。顧客や売上の管理、予約、スマートフォンからのアクセス、経営分析に至るまで、あらゆるニーズに対応しています。複数の従業員や店舗の管理が楽になるでしょう。
パソコンは美容師の可能性を広げるツール
パソコンは、美容師の仕事を効率化するだけでなく、世界中に自分の存在を知らしめるツールにもなります。ソフトの使い方さえ覚えてしまえば、可能性は無限に広がるでしょう。独立を考えているなら、その前に習得しておきたいものです。
そのような時間が取れなかったり、事業の規模が大きすぎて手に負えない時は、あらかじめ美容師用に作られたシステムを利用する方法もあります。いずれも低価格で導入できるので安心です。