ブローとは、髪のクセを伸ばしてツヤのあるまっすぐな状態にしたり、髪を起こしながら乾かすことによってボリュームを出したり、お客様のお悩み改善のために大事なパートです。美容師であれば毎日行う作業です。今回はそんなブローのコツと練習方法についてご紹介します。
髪質と長さに合った道具選びを
ブローをするにあたって仕上がりを大きく左右するのが道具選び です。特にブローに使用するブラシは、髪質や長さによって合うものを選ぶ必要があります。
デンマンブラシ
根元からボリュームを出したり、表面にツヤを出すことのできるブラシです。ボブなどのストレートに仕上げ、毛先が少し内に入るスタイルにおすすめです。
ロールブラシ
丸みをしっかりと出すことのできるブラシです。ミディアムからロングヘアの長めの髪に使用すると、ツヤ感と毛先にしっかりとしたカールができます。
スケルトンブラシ
デンマンブラシに似ていますが、それよりも目が粗いため、手ぐしのようなラフな仕上がりになります。
ブローの基本手順
ブローできれいに仕上げるためには、基本の手順をしっかり守ることがポイントです。
1.まずはハンドブローで7割まで乾かす
根元、ブロッキングしたアンダーヘアの乾きにくいところから乾かしていきます。首に沿って、放射線状に乾かすことで、いらないふくらみが出るのを防ぐことができます。毛先や水分がお客様の顔に当たらないように注意しましょう。
2.うしろは3段にブロッキング
アンダーセクションはしっかり内まきにしましょう。根元はクセが出やすく、お客様の悩みも多いところなのでしっかり伸ばします。
ミドルセクションは毛先を内まきに仕上げるようにしましょう。サイドや耳の周りもクセが出やすいので注意します。
オーバーセクションは表面のツヤに大きく影響します。ブラシをかませて均等に熱を当てるようにしましょう。ボリュームを出したい位置をしっかりイメージします。
仕上がりのイメージは明確に
お客様からしっかりカウンセリングを行い、お悩みをカバーするスタイルづくりを心がけましょう。そのためには、仕上がりのイメージをしっかり持つことが大切です。必要な場所にボリュームを出したり、クセを伸ばしたり、常に完成形をイメージします。
マネキンで練習!動画に録画するのもおすすめ
ブローの練習はマネキンを使用するのが一般的。仕上がりをイメージし、基本を守ってブローしていきましょう。その際、自分の姿勢や立ち位置を確認するために、自身のブロー姿を録画するのがおすすめです。
毎日行うブローだからこそ丁寧に
アイロンよりも自然な仕上がりになるブロー。美容師であれば毎日行う作業なので、お客様の悩みをしっかり改善できるようなブローを身につけましょう。