美容スペシャリストな自分になるために
作成:2017.04.24
派遣や委託等の日払いで働く美容師について
サロンに雇われている美容師の給与は、ほとんどが月給制です。一方で日払いの美容師もいます。雇用形態が通常とは異なる彼らはどのように働いているのでしょうか。そのメリットとデメリットを紹介します。
業務委託は美容師の自由度が高い
最近では「業務委託」という形で美容師と契約しているサロンが増えています。美容師は「個人事業主」としてサロンと契約し、委託された業務をこなします。
通常の雇用と異なり、客集めや雑用など、契約以外の業務をする必要はありません。勤務時間や曜日は美容師が自由に決められるので、自分の生活スタイルに合わせて働けます。残業もありません。報酬は出来高制で還元率が高く、日払いも可能、しかも材料費や光熱費はサロン持ちです。普通のサロンに比べると、かなり恵まれています。
この形態はサロン側にもメリットがあります。割高な残業代の支払いや社会保険の加入が不要になるので、還元率が高くても材料費や光熱費を負担しても、直接雇用するより経費を抑えられます。需要に応じて委託する美容師の数を調整するのも簡単です。
入退店の負担を軽減できる派遣
もう一つ、日払いが可能な雇用形態に「派遣」があります。これは派遣会社を間に挟み、サロンで勤務するものです。美容師は派遣会社に登録し、サロンの紹介を受けます。条件に合ったサロンが見つかったら、派遣会社と雇用契約を結びます。業務の指示は派遣先のサロンから受けますが、給料は派遣会社から支給されます。だから日払いも可能です。条件次第で社会保険にも加入できます。
派遣のメリットは、入店や退店の負担を軽減できるところです。美容師もサロンも、相性が合わなければ契約を更新しないだけで済みます。美容師のサロン探しやサロンの人材探し、退店に伴う手続きは、すべて派遣会社の仕事です。
日払いで働くことのデメリットとリスク
業務委託にしても、派遣にしても、一番のデメリットは「収入が不安定なこと」です。いくらサロン側がお客様を探してくれても、常に自分が働いているタイミングで見つかるわけではありません。需要が無ければ、業務委託も派遣も簡単に契約を切られてしまいます。
一方、サロン側も美容師の在籍期間が流動的で、質もバラつきがあることに不安を感じています。いくら離職率が高いとはいえ、このシステムでは人材が育ちません。だからと言って、美容師がとどまってくれるようなサロンづくりをすると、それなりに経費がかかって料金を上げなければいけないので、悩ましいところです。
自由を取るか、安定を取るか、よく考えて
日払いで働くのは、サロンに直接雇用されるよりも自由度が高くなります。一方で収入は不安定なので、環境に甘んじるのではなく、自らお客様を増やして稼ごうという気概が必要です。
最近では業務委託や派遣に限界を感じて、直接雇用に移行している美容師やサロンが増えています。日払いの有無だけで決めず、自分にはどちらが向いているのか、よく考えましょう。
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