美容室にはチェーン店と個人経営のお店があり、そのうちチェーン店では違う店舗に異動することもあります。今回は子育て中や介護中の美容師ならぜひおさえておきたい「他店舗への異動」をピックアップします。
チェーン店と個人経営の美容室の違い
美容室にはチェーン店と個人経営の店舗、2つのタイプがあります。個人経営店はオーナーと距離が近く、経営ノウハウを間近で見ることができます。また自分の意見が反映されやすい、お客様との距離が近いなどといった特徴があります。
チェーン店は倒産することがあまりない、教育制度がしっかりしている、などといった特徴のほかに、「人事異動で違う店舗に行くことがある」という特徴があります。
今現在転職活動中で、保育園・幼稚園や学校に通っている子どもがいたり、親の介護をしていたり、実家暮らしをしているときは気をつけたほうがいいかもしれません。
異動になる可能性が高い3つの原因
異動する美容師は3タイプにわけられます。
1.低技術、接客態度の悪さのほか、不祥事などで異動するタイプ
このタイプは上司からの人事評価が低く、これがもととなって異動回数が多くなっています。
2.将来を期待されているタイプ
この場合は売上が落ち込んでいる店舗や、新規オープンの店舗、そしてこれから力を入れようと思っている店舗や、働く環境が著しく悪い店舗に異動させて経験を積ませようとしています。
3.会社に都合よく使われているタイプ
人材不足気味のチェーンほどこのような異動が多く、独身で一人暮らし、賃貸住まいのような「身軽」な美容師ほどこの条件で異動になってしまいがちです。
異動しない美容師になるには
異動命令をめったに出されない美容師には、異動しないだけのさまざまな理由があります。いくつか考えられる理由を挙げてみます。
- その美容室にとって欠かせないくらいスキルや顧客を抱えている美容師である
- その美容室のキーマンに気に入られている
- 結婚(男女ともに)や出産、家の購入などをして抱えているものが多い
などが現実的でしょう。とはいえ異動によって得られるものもあるので、もし異動を命じられたら前向きに考えてみることも大切です。
チェーン店に就職・転職するときは…
これまで個人経営のお店で働いていた美容師がチェーンの美容室に転職するときや、学校を出て就職するときは、他店舗への異動があることに気をつけましょう。
子どもが保育園や幼稚園、学校に通っていて目が離せない人や、親の介護がある人、また「地元から離れたくない」と思っている人は要注意です。家庭の事情で今住んでいるところを離れられない場合、それを積極的にアピールしましょう。