美容師になってもサロンに入店してからしばらくはアシスタントとして経験を積み、スキルを身につけなければいけません。一方でアシスタントのうちから、お客様に指名される場合もあります。どうしてなのでしょうか。
アシスタントの役割はスタイリストの補助
規模の大きいサロンでは、スタイリストがお客様のカットを担当します。アシスタントは簡単な業務でヘルプに入りスタイリストを補助します。スタイリストが多くのお客様を相手にするためにも必要なシステムです。
当然、アシスタントでいる間はカットさせてもらえず、もっぱらシャンプーやトリートメント、清掃ばかりです。慣れてくればパーマやカラーリングを手伝えますが、サロンの層が厚いほどスタイリストになってお客様のカットをするまでは時間がかかります。
お客様を満足させられたら指名をもらえる
その早道となるのがお客様からの指名です。お客様からの指名があるアシスタントは、スタイリストになるのも早いと言われています。例えばサロンのシャンプーはそのテクニックがマニュアル化されていますが、必ずしもすべてのお客様がそれで満足してくれるとは限りません。
基本を身につけた上でお客様に合わせて指の動かし方や力の入れ具合、お湯の温度を調節できれば、次からも指名したいと思ってくれるでしょう。お客様は決して安くないお金を払ってサロンに来ているので、自分を満足させてくれる人にお願いしたいものです。
いつでもカットできるように備えよう
シャンプーに限らず、アシスタントのあらゆる業務において、どうすればお客様やスタイリストを満足させられるか考えるのは大事です。ただ漠然と自分の役目をこなすのではなく、飽くなき探求心を持ち続けたいものです。
指名をもらえるようになると給料に反映されるだけでなく、カットのチャンスが早くやってくるかもしれません。お客様はシャンプーが上手ならカットも…と期待するからです。そんな時も堂々と対応できるように、スタイリストのヘルプをする時は仕事ぶりを観察し腐らずに練習を重ねてカットの技術を高めましょう。
アシスタントの業務も熱心に取り組んで
スタイリストになってお客様の髪を切るまでには、たくさんのハードルがあります。アシスタントとして与えられた役割以上の満足を提供できれば、意外と早くクリアできるでしょう。そのためには常に相手の気持ちになって考えることが大切です。
美容師は技術職であると同時に接客業でもあります。ただスキルを身につけるのではなくお客様に喜ばれるのが一番です。その姿勢を忘れなければ、スタイリストになってからも指名をもらえるでしょう。