美容師がカットやパーマの腕を上達させるには、マネキンだけで練習するのではなく、誰かに実験台になってもらうのが一番です。その実験台を見つけるには「モデルハント」をしなければいけません。どうすれば成功するのでしょうか。
大変なモデルハントを成功させるコツ
モデルになってくれる実験台の数は、多いほど様々な練習ができて経験を積めます。大きな店舗になると、顧客を増やすのも兼ねて、100人以上のノルマを課すところがあります。
友人が多ければ、紹介の輪が広がってモデルの確保には困らないでしょう。そうでなければ街頭に立ってキャッチ(声かけ)をしなければいけません。
街頭で声をかけても、ほとんど相手にされません。セールスだと思われているかもしれないし、そもそもヘアモデルに興味が無いかもしれません。成功する確率は100人に声をかけて1人反応するかどうかです。そこで心が折れる美容師もたくさんいます。
だからこそ少しでも反応してくれた人には、信用されるように好印象を与えるのが大事です。見た目を清潔にするのはもちろん、すぐに「美容師がモデルを探していること」が分かるように、フライヤーや名刺を用意しておきましょう。モデルになってくれて信頼関係ができれば、そこから友人を紹介してくれる可能性があります。
文字でやり取りするSNSでは細心の注意を払う
最近では、インターネットを使ってモデルハントをする美容師が増えています。SNSでつぶやけば不特定多数が見てくれるし、こちらから頼まなくても拡散してくれる場合があるからです。
もちろん好印象を与えて信頼してもらうためには、実名でアカウントを持ち、勤務しているサロンや連絡先を明確にするのが大事です。つぶやきも仕事に関する内容に厳選しなければいけません。
また、SNSは文字だけのやり取りなので、行き違いが多く発生します。希望する髪型を断られたり、代金や報酬の請求でトラブルになったりするかもしれません。こまめに連絡を取り合い、細心の注意を払いましょう。
ヘアモデルの仲介サービスで時間を節約しよう
最近ではモデルハントをする美容師と、モデルの希望者を仲介してくれるサービスがあります。モデルは審査を通過しており、可能な髪型や報酬を提示しているので、美容師は条件に合う人を選ぶだけで済みます。
練習が必要な美容師は、モデルハント以外にもやらなければいけないことがたくさんあります。このようなサービスを利用すれば、モデルハントの時間を他に割り当てられます。また、ヘアモデルになりたい側も、声をかけられるのを待つだけなので両得です。
モデルハントで断られてもあきらめないで
モデルハントは見ず知らずの相手に頼まなければいけないので、成功する方が稀です。声をかけるにしても、SNSで誘うにしても、好印象を与えて、相手に信用してもらうようにしましょう。最近ではモデルを仲介してくれるサービスもあります。
こうして信頼関係を築いて人脈が広がっていけば、財産となって、いつか独立する時も心強い顧客になってくれるでしょう。そう考えると、決してモデルハントも無駄ではありません。