美容師にとって手荒れは職業病とも言えるものです。特にシャンプーマンは、手荒れに悩まされているのではないでしょうか?そんなときに活躍するのがシャンプー専用の手袋です。今回は手袋を使って施術するメリットについてご紹介します。
手袋をつけるメリット
シャンプーときに活躍するシャンプー用手袋は、他の施術をするときに使う一般的な手袋とは少し違い、シャンプーに特化したものです。
具体的には、縮毛矯正剤やカラー剤を塗布する際に使う手袋よりも、頭皮へのタッチが指に近く、自然になるように感じられるように作られています。お客様の髪だけでなく地肌に触れるため、いかに気持ちよくシャンプーできるかが大切だからです。
一般的な手袋の場合はシャンプーのときに、キュッキュッと引っ張られる感じがして、手袋でシャンプーしているのがお客様に伝わってしまいます。
しかし、シャンプー専用手袋の場合は頭皮や毛髪に対する滑りがなめらかなので、手袋をつけてシャンプーしているのがお客様に伝わりづらく気持ちのよいシャンプーができます。
手袋をつける時の注意点
美容師は時間との闘いです。特に縮毛矯正などの場合は、薬剤が常に反応をしている状態なので、薬剤を流すまでに時間をかけてしまうと、髪の毛が軟化しすぎてしまいます。そのため流しに入るまでの時間をあまりかけられません。
ところが、シャンプー用手袋は慣れていないと、着脱に時間がかかるので、薬剤を流すまでに時間がかかってしまいます。
あらかじめ手に着用するにも、お客様にひざ掛けなどをかけてあげる時には、もちろん手袋は取らないといけないので、手袋を着脱するタイミングなどがとても重要になります。
また、シャンプー用手袋は、手の感覚が頭皮に伝わりやすいように、薄めに作られている商品が多くあります。破れやすいので、急いで着脱する時や、シャンプー中は破れないよう配慮が必要です。
シャンプー用手袋は良質なものを
手荒れは美容師人生を短くしてしまうだけでなく、お客様に不快感を与えていまいます。そのためシャンプーで手が荒れてしまうという美容師は、シャンプー用手袋は使うことをおすすめします。
また、アシスタント時代はシャンプーが唯一お客様に接することができる場合もあります。そのときに使うシャンプー用手袋は、スタイリストでいう「シザー」と一緒で、職人の道具のひとつです。妥協せずに良質でお客様に心地よさを与えるものを選びましょう。