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「美容師のアシスタントとスタイリストってどう違うの?」スタイリストの卵・Jr.スタイリストとは


 

髪を切ってくれたり、髪質のケアをしてくれる美容師というお仕事。スタイリストという呼び方もしますが、一人前のスタイリストになるのにも段階があることをご存知ですか? アシスタント時を経てスタイリストデビューをする前に、「Jr.スタイリスト」として経験を積む期間があることも多いんです。

 

今回は、そんな「Jr.スタイリスト」についてご紹介。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、美容師を目指すなら知っておきたい知識です。他のスタイリストとのランクの違いや待遇、そこからのキャリアアップについて見ていきましょう。

Jr.スタイリストとは?

一般的な美容師のランク制においては、スタイリストと認められるまで、アシスタントとしてスタイリストのサポートを担当することになります。その後、カットの技術が認められるとスタイリストとしてデビューできますが、そこでスタイリストになる前段階として「Jr.スタイリスト」という立場が設けられていることも多いのです。

 

Jr.スタイリストはその名称通り、アシスタントとスタイリストの中間に位置付けられている“スタイリストの卵”といった立場。そのため仕事内容としては簡単なカットだけを担当しながら、カットやパーマ、カラーの技術を磨いていくことになります。

 

アシスタント時代には出来なかったカットを任せられるようになり、業務の幅が広がっているのがわかりますね。シャンプーなどのアシスタント業務だけでなく、カットまで任せてもらえれば、いよいよ独自のスタイルをお客様へ提案できるようになってきますね。

アシスタントとの違い

アシスタントとは、スキルや接客力がスタイリストよりも低く、まだお客様を担当できるレベルに達していない人を指します。経験がない人は必ずアシスタントからスタートして、スタイリストのサポートに回ります。その仕事内容は、開店時間の1時間ほど前から出勤して、開店準備や掃除をするところから始まり、閉店後は後片付け、技術を磨くトレーニングをして、スキルを磨いていきます。アシスタントの期間は、一般的に2~3年程度ですが、店舗によってはもっと長く4~6年かかる場合も。給与もスタイリストより低く、平均17~18万円前後といったところが多いそう。

 

一方、Jr.スタイリストは難易度の高いものは別として、基本的にはカットを任せてもらえるようになります。例えばスタイリストがパーマを担当する時、少しだけカットが必要になった際にJr.スタイリストが担当するなど、スタイリストと分業してカットを任せてもらえることもあります。このように、カットやパーマ、カラーリングにおいて、スタイリストが担当しなくても問題のないパートを引き受けることが多いようですね。

 

給与の方は、アシスタントの時期と比べると少し上がる程度で、相場は19万円前後。スタイリストの場合には指名料としての収入が発生しますが、Jr.スタイリストの時期に指名されることはほとんどないので、まずはお客様に顔を覚えてもらえるように努めるといいでしょう。

アシスタントの期間を縮めるには?

練習や雑務、先輩の手伝いなどを繰り返すアシスタント期間は、「一体いつまで続くのだろう」と不安を抱いてしまいがち。アシスタントを卒業してJr.スタイリスト、またはスタイリストになるためには、実技の試験をパスしたり、定められたカリキュラムを修了する必要があります。3年程度かかるのが一般的と言われていますが、なかには5年以上というお店も。逆に、1年足らずでアシスタントから昇格というケースもあるようです。

 

できるだけ早く昇格するには、「練習に取り組む姿勢」を整えることが大切。実技試験の項目は店舗によって違いますが、カットやパーマ、カラーにシャンプーなど様々な種類があります。自分の不得意なジャンルを探して、「なぜその部分が苦手なのか」を分析し、整理して先輩にアドバイスをもらいましょう。何が苦手かをはっきりさせておけば、練習への取り組み方も変わってくるはず。

 

また、練習時間を確保することも大切。様々な業務を頼まれるアシスタントの期間には、なかなか練習時間がとれないと悩む人も多いようです。カットモデルを探す際には自分でハンティングに行くだけでなく、お客さんや友人に紹介してもらう、またはSNSで募集してみるのも有効ですよ。

アシスタントの練習はどんな事をするの?


 

実際に、アシスタント期間はどのような練習をしていくのでしょうか。はっきりとカリキュラムが定められている美容室も少なくないので、内容を見てみましょう。

 

とある美容室では、まずはシャンプーの講習からスタート。「サイドシャンプー」「バックシャンプー」とに分かれているので、2つの実技を学んでいきます。サイドシャンプーは髪の汚れを落とすことを目的にしており、バックシャンプーは頭皮のマッサージなどリラクゼーションを重視しているので、違いも説明できるようになっておきましょう。

 

その後はヘッドスパやアイロン、パーマやブローの練習を経て、いよいよカットの練習に。まずはウィッグを使ってトライした後、実際にカットモデルを招いて実践的な練習をこなしていきます。カットの練習では、“モデルを何人カットしなくてはならない”という基準があるサロンもあり、中には200人を達成人数としているところも。

 

アシスタントの期間は、基本的に複数年単位で考えておきたいですが、7カ月で修了するようなカリキュラムを組んでいる美容室も。教育制度をチェックして、自分のキャリアプランに合ったサロンを見つけてください。

スタイリストにキャリアアップするとどうなるの?

まずはスキルアップが必須

現在では、多くの美容室で研修制度が設けられています。店長やベテランスタッフが付きっきりで見てくれるというところもあれば、外部講師を招いてカラーの知識を習得したり、セミナーに参加したりすることもあります。

 

スタイリストになるには技術テストが設けられており、それにクリアしなければならないので、アシスタントやJr.スタイリストの時は技術習得が必須となります。「Jr.スタイリスト経験〇年以上」といった条件を満たす必要があり、カットやパーマ、カラーの技術が合格基準に達しているとみなされればスタイリストとしてデビューできるのです。

 

また、スタイリスト試験に合格してもお客様に喜ばれる技術を持っていないと指名を頂けません。そのため、アシスタントであってもスタイリストであってもスキルアップが必須となるのですね。

スタイリストになると?給与の変化はどのくらい?

店舗によっても違いますが、Jr.スタイリストからスタイリストに昇進するには店舗が行う実技テストをクリアし、スタイリストとして勤務するようになると、お客様があなたを指名してくれるようになるでしょう。そうすれば指名料が発生し、給与がアップすることに。スタイリストの給与は人によって幅がありますが、21万円前後より上になることが多いようです。

 

さらに指名客が店舗一番の多さになったり、売り上げが高くなると、「トップスタイリスト」と呼ばれるようになることもあります。トップスタイリストになれば給与は27万前後に上がりますが、指名が多くなる立場になるので、さらにアップすることも考えられます。いわゆる“カリスマ美容師”のように人気が出れば、年収1,000万円を超えることもあるそうなので、夢がありますよね。

 

中にはスタイリストになった後に「店長・幹部候補」に抜擢されることも。この場合には技術の評価というよりも、経営を任せられるかどうかという基準で評価されるようですね。そうなると、人材の育成やマネージメント、企画を発案などまで担当することに。スタイリストよりも指名料は少なくなるものの、給与自体はグッとアップするでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?今回は美容師の役職ごとに、給与はもちろんですが、仕事内容にも違いがあるということを見てきました。

 

これから美容師を志す方や未経験からスタートする方、アシスタントとして頑張っている方も、それぞれの仕事内容をイメージする事で次へのステップアップを目指せます。

 

技術向上のための努力は、アシスタントでもスタイリストでも必要です。がむしゃらにスタイリストへ駆け上がり、お客様に人気のスタイリストになりましょう。

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