美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.08.05

作成:2016.11.21

美容師

なくしたらすぐ再発行!美容師免許の再交付や変更申請の方法とポイント


 

美容師という仕事をするにあたって、美容師免許は不可欠です。国家試験合格後に申請手続きをしてやっと免許が交付されるので、初めての美容師免許の申請を困惑しながら行ったという人もいるかもしれません。

 

しかし、苦労して手に入れた美容師免許を紛失してしまったという人はいませんか? また、結婚などを機に名前や本籍地が変わったという人はいないでしょうか? こういった場合には、もう一度申請を行う必要があります。今回は美容師免許に関する様々な申請やその方法・必要物について見ていきましょう。

免許証をなくした! 汚してしまった! そんな時は再発行

美容師免許は美容師として仕事を続けるために最も大切なものと言っても過言ではありません。紛失や破損はないに越したことはありませんが、不可抗力でなくしたり、汚してしまうということは起こりうるもの。ですが再交付申請を行えば、免許を再発行してもらうことができるのです。

再発行をする際に必要なものは以下のもの。紛失の場合には古い免許証も必要になるので、注意をして下さいね。

1、免許証再交付申請書

美容師免許を再発行するために、まず必要になるのは「免許証再交付申請書」という専用の書類。この書類は「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」の公式サイトからダウンロードできるので、例を参考にしながら記入してください。

2、申請手数料

また、申請に必要な手数料4,150円(2019年8月時点)を振り込むことも必要です。郵便局を利用する場合には払込取扱票で振り込み、受領書を受け取ります。ATMで支払った場合には「ご利用明細票」を忘れずに持ち帰り、申請書に貼り付けましょう。

3、破損の場合は古い免許証もいっしょに

破損や汚損などの理由で再交付を申請する時には、申請書といっしょに古い免許も同封してください。免許証を紛失したという人は同封することができないので仕方ありませんが、もし再交付後に発見した場合には試験センターに送り返さなければならないので、必要ないからと勝手に捨てないように。

再発行の手続き 4段階

1、理容師美容師試験研修センターのサイトから申請書をダウンロード
⇒理容師美容師試験研修センターHP

2、用紙に記入
3、郵便局に行き、申請手数料を支払う
4、郵便局でそのまま簡易書留で郵送する
 
郵送後、約2週間で再発行された免許証が届きます。

再発行をする際に、気を付けたいポイント4つ

「理容師美容師試験研修センター」へ申請をする

美容専門学校時代に美容師免許を取得した場合も、通信で勉強をしながら自分で受験をして取得した場合も、美容師免許の再発行は一律で「理容師美容師試験研修センター」で行います。運転免許証のように警察で再発行をしたり、住民票のように市役所で再発行をしたりするわけではないので気を付けましょう!

申請内容に不備があっても連絡はこない

通常だと、申請をしてから2週間程度で新しい免許証が発行され郵送されてきます。ですが、もし申請内容に不備があって再発行ができない場合もセンターから個別に連絡が来ることはないので、こちらから問い合わせる必要があるのです。申請をしたら、カレンダーから2週間の日に印をつけておき、それよりも1週間以上遅れている場合は1度センターに問い合わせてみましょう。

不備がある場合は、再申請した日からさらに2週間

不備があったためもう一度再発行の申請が必要になった場合も、再申請をした日から再発行まで約2週間がかかります。既に1度申請をしているからといって、再発行が短縮されることはないのでこちらも要注意!「この日までに絶対必要!」という決まった日があるのならば、それより1か月以上前に申請をしておくのが安全です。

理容師免許と美容師免許で、申請用紙が異なる

理容師免許の場合も美容師免許の場合も申請する手順自体は同じですが、申請するに当たって記入する用紙が異なります。理容師免許を再交付したい場合は「理容師免許証 再交付申請書」を、美容師免許を再交付したい場合は「美容師免許証 再交付申請書」をダウンロードするように気を付けましょう。

氏名や本籍地が変わった時も忘れずに申請

そして結婚や引っ越しなどを機に、氏名や本籍地が変更になった場合にも申請が必要になることがあります。同じ都道府県内で本籍が変わった時には申請の必要はありませんが、ほかの都道府県に移した場合には必ず申請をしましょう。

名簿訂正・免許証書換え交付申請書

この場合には専用の「名簿訂正・免許証書換え交付申請書」という書類が必要になるので、「交益財団法人 理容師美容師試験研修センター」の公式サイトからダウンロードして記入します。

登録免許税&申請手数料

また、2016年11月時点において「登録免許税」として1,000円、「申請手数料」として3,750円が必要になります。登録免許税を支払うには郵便局で1,000円分の収入印紙を購入すればOK。そして申請手数料は、再交付の場合の申請手数料と同じように、郵便局あるいはATMで必要な料金を振り込みましょう。支払い済みを証明する収入印紙と受領書(あるいは利用明細票)を申請書に貼るのもお忘れなく。

住民票or戸籍抄本(謄本)

住民票か戸籍抄本も必要になります。美容師免許が返納できる場合には、本籍地が記載されている住民票の原本だけでOK。しかし、「免許を取り出そうと思ったら、どこにあるか分からない」「美容師免許どこにしまったか忘れた」なんてこともありえますよね。そんな人は、本籍地や氏名の変更が確認できる戸籍抄本か戸籍謄本を用意しましょう。

現在持っている美容師免許証

そして必要な書類と同封して、古い美容師免許も送付します。免許証を紛失している場合には、公式サイトの「美容師免許証を返納できない理由書」をプリントアウトして必要事項を記入し、ほかの書類といっしょに送ってください。

海外では欠かせない英語の美容師免許


 

ワーキングホリデーや留学、海外の美容学校への入学などを考えている人は、英訳の美容師免許が必要になることがあります。国外に移住する時はほかにも必要になる手続きが多いので、免許申請を忘れがちになってしまいますが、美容関係の仕事や勉強をするためには必須になることが多いので、忘れずに申請しておきましょう。

免許証英訳文証明申請書

ほかの申請時と同じように、専用の書類「免許証英訳文証明申請書」を公式サイトからダウンロードして記入します。ただし、申請書には「証明を必要とする理由」や「提出先」「提出先の国名」などの項目があるので、提出先が判明してから申請するように。

申請手数料

申請に必要な手数料の1,150円(2019年8月時点)を該当口座に振り込みます。郵便局を利用する場合には「払込取扱票」で振り込みを行い、「受領証」を受け取ってください。また、ATMで支払った場合には「ご利用明細票」を持ち帰り、どちらか一方を申請書に貼り付けます。

免許証のコピー

現在持っている美容師免許のコピーを作成して、同封します。「美容師免許を紛失していた…」という場合には、まずは日本語の再発行手続きを行うか、一度「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」に相談してみましょう。

そもそも美容師免許を使うタイミングって?

美容師免許は、免許証のような持ち運べるカードではなく、卒業証書と同じようなものです。そのため、免許をもらってからはほとんど使う機会もなく、身に着ける習慣ももちろんありません。

美容師免許を使うシーンと言えば、

  • 美容室に入社するとき
  • 管理美容師の免許を取得するとき
  • 美容師であることを証明する必要があるとき(お金を借りるなど)
  • 自分がオーナーとなり美容室を開くとき

ほとんどの人が上記の場合のみです。

 

お店によっては店で保管ができることもありますが、大体は自宅で眠らせている人が多く、自然と保管もおろそかになってしまいます。

まとめ

今回は美容師免許の再発行の仕方などについて見てきました。再発行までの手順を頭に入れておくことも必要ですが、何よりもまず大切なのは、免許証を失くしたり汚したりしないこと。

確かにほとんど使う機会のない美容師免許ですが、大事な証明書であることに変わりはありません。試験に合格して免許証をもらった時の喜びを忘れず、家の中の分かりやすい場所にしまっておくなど、しっかりと保管をして紛失することのないようにしましょう。

 
画像出典:David Brown / Shock (from Flickr, CC BY 2.0)Jorge Díaz / Airport (from Flickr, CC BY 2.0)

Author:美プロ編集部

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