美容スペシャリストな自分になるために
アフターコロナ時代、美容サロンが注意すべきことは?
2020年2月から依然として猛威を振るっている新型コロナウイルス。多くの一般企業がテレワークを進めていますが、接客業である美容業界はどうしても店舗で働くことが必須となります。お客様に安心してサロンに来店してもらうためには、ウィズコロナ・アフターコロナ時代にどのような対策をすれば良いのでしょうか。
今回の記事では、アフターコロナ時代の美容サロンのあり方を見ていきましょう。
INDEX
■サロン自体でコロナ感染対策を施す
■スタッフがコロナ感染対策を徹底する
■売上や客数の減少を補填する
サロン自体でコロナ感染対策を施す
冒頭にもあるように美容業界でのサービス多くは、お客様と対面する事で提供できるサービスです。サロンが感染源となってしまえば大問題なので、慎重に営業していきたいものです。サロンスタッフ全員でルールを徹底し、安心して来店して頂けるようにしましょう!ここでは、サロン内でできるコロナ感染対策をいくつかご紹介します。
席同士の間隔をあける
美容室やネイルサロンなど個室を用いていないサロンも多くありますよね。その場合、お客様が同じ時間に同じ空間で施術を受ける事になります。そのようなサロンでは、別のお客様との距離が近くなりすぎないように配慮する事が大切です。
席と席の間についたてを置いて飛沫対策をしてみても良いでしょう。ついたてをするのが難しい場合には、天井付近から透明のシートをぶら下げて仕切りを作るというのはいかがでしょうか。
美容室ではどうしても髪色や長さなどのヒアリングを行う必要があるので、ある程度、会話をしなければなりません。大声を出していなくても不安に思うお客様は少なからずいるのではないでしょうか。隣のお客様に迷惑がかからないようにしておきましょう。
ゆとりのある予約受付をする
お客様同士の接触を避けるため、予約時間に余裕を持たせて受け付ける事も必要なのではないでしょうか。そうする事で、お客様同士の接触だけでなくスタッフの出勤人数も抑える事が出来るので感染リスクを下げられますよ。
今までは、サロンに行けば他のお客様と顔を合わせていたお客様も、誰一人と会わなくなれば「このサロンは、コロナウイルス感染対策がきちんとされている」という印象を持つ事でしょう。
このようなご時世なので、感染対策がしっかり行なわれているかというのもサロン選びをする大切な条件となっているのです。
タオルやケープなどは使いまわさず毎回消毒
施術で使うタオルやケープ、コームやダッカールなどは、使いまわさずに毎回消毒をするようにしましょう。
美容院などで、首にケープを巻かれた際に「明らかに使いまわしているだろう…」と感じ取られてしまえば、良い風に捉えない人もいるでしょう。施術で使う道具はお客様の見える場所で消毒をしても良いかもしれませんね。
また、使い捨てできるようなものがあれば切り替える事も一つの手段です。経費を抑える事も大切ですが、お客様を減らしてしまえば本末転倒です。安価なものであれば、使い捨てで対応する事でより安心感を得られるのではないでしょうか。
定期的に窓を開けて換気をする
コロナウイルスに集団感染していた場所として、換気の悪い密閉空間や人々が至近距離で会話をしている場所で多く確認されています。そのこともあり、サロン内の空気を定期的に入れ替えるという事も大切です。
お客様が何気なく咳をしたり汗をかいたりした状態で空気が蔓延していると、感染リスクも高まります。咳などの風邪症状でも、それが引き金となってしまう事も考えられるのです。
サロンの入り口を少し開けた状態で保ち、屋外との通気口や窓を開けておくようにしましょう。スタッフが休憩するバックヤードの換気も忘れずに行なって下さいね。
スタッフがコロナ感染対策を徹底する
働く環境や職場でのコロナ対策も万全にし、スタッフも気を付けていく事で感染を防げるのではないでしょうか。いくら使用する道具を消毒していても、使う人が気を付けていなければ感染を防ぐことは出来ませんよね。ここでは、美容業界で働くスタッフが徹底するべきコロナ感染対策をいくつかご紹介します。
定期的に抗原検査を実施
コロナウイルスに感染していないかどうかは目で見てわかるものではありません。高熱などの症状が出る人もいますが、無症状で感染している人も多くいるのです。周りのスタッフやお客様にうつしてしまわないように、無症状でも定期的に抗原検査を受けておくと良いでしょう。
抗原検査とは、検査したいウイルスの抗体を用いてウイルスが持つタンパク質(抗原)を検出する方法です。PCR検査に比べて検出率は劣りますが、短い時間で結果が出るので「今すぐ結果を知りたい!」という時に適しています。無症状でも、定期的に検査を受けておく事で安心して接客にあたれるのではないでしょうか。
抗原検査の他に、抗体検査というものも存在します。抗体検査とは、過去にそのウイルスに感染していたかどうかを調べる検査です。抗体検査は、体内に抗体ができるまでに時間がかかる事から「今、感染していないか」という事を検査するのは難しいとされています。
なるべく1人のお客様は1人で最後まで担当する
これまでの美容室では、1人のお客様に対しスタイリストとアシスタントが1名ずつ対応する事も多かったのではないでしょうか。カラーリングも2名体制でカラー剤を塗布して行く事も珍しくありませんでした。
しかし、どんな時でも密を避ける事を意識すると良いですよ。これまで、2名体制で行っていた作業も最小限の1名で対応するようにしてみてはいかがでしょうか。
お客様のお出迎えから、シャンプー、カット、カラー、パーマ、お会計やお見送りを1人で対応し、そうする事でコロナウイルスの感染対策となるでしょう。1人で接客する場合も、お客様と対面で会話をたくさんしてしまう事のないように注意は必要です。
施術の際にはビニール手袋とマスクを着用
施術にあたる時は、直接お客様の肌に触れてしまわないようにビニール手袋を着用しましょう。また、言うまでもありませんがマスクの着用は必須ですよ。
コロナウイルス感染症が流行してから、美容室ではマスクをした状態で施術を受けてもらうサロンがほとんどです。来店時にアルコール消毒や検温を行いますが、シャンプーの際もカラーリングの際もマスクを着けたまま行います。その場合、薬液でマスクが汚れてしまいますので、使い捨てのマスクをサロンで用意しておくと良いでしょう。
また、お客様が使用したマスクをスタッフが触る事無く、お客様自身で破棄してもらえるようにビニール袋もお渡しすると良いでしょう。コロナウイルスの感染に気を付けながらサロンを運営するという事は簡単ではありませんが、サロンに安心して来店頂くためには必要な事なのですね。
売上や客数の減少を補填する
「不況知らず」と言われる美容業界ですが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って大きな打撃を受けています。ただ、どれだけ多くのサービスがオンラインに切り替わっても、美容室・ネイルサロン・エステサロンといった美容サロンのサービスがオンラインになることはありません。
たとえ一時的にお客様が離れてしまっても、必ずまたサロンに戻ってくるはずです。その日が来るまで耐え抜くことが何より大切ですよ。
人々の動きとしては、外出自粛に伴って自宅でホームケアをする人の割合が急増しています。そのため、サロンに来店した際に一緒にホームケア用品を販売するというのも一つの手段ではないでしょうか。サロンの売り上げの減少分を補填することができるはず。商品が良いものだとわかれば、お客様にも喜ばれるでしょう。
難しい状況ではありますが、様々な感染対策と工夫でコロナウイルスにも負けないサロン作りをしていきましょう!また、技術向上のための研修会だけでなく感染対策を徹底していくためにも、定期的にスタッフとの間でルールの確認を行なうようにして下さいね。
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