たくさんのお客様から指名を受けて、美しく変身させていく美容師。そんな夢のスタイリストデビューのために、アシスタントにとって絶対に欠かせない仕事の一つがカットやカラーの練習です。サロンに就職した後、1日も早くデビューするためには、ただやみくもに練習をするのではなく、必要な練習内容や方法を知ることが大切ですよね!
そこで今回の記事では、美容師のアシスタントが練習をすべき内容やその練習方法、練習をする時に気を付けるべきことをご紹介していきます。これからアシスタントとしてサロンに就職予定の人も、既に今駆け出しのアシスタントとして働いている人も、ぜひチェックしていきましょう。
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INDEX
■デビューまでに習得すべき技術
■技術ごとの練習方法と練習内容
■デビューまでに必要な練習時間
■練習時に心がけたいポイント
スタイリストデビューまでに習得すべき技術
アシスタントがプロのスタイリストとしてお客様デビューするためには、以下のような技術を習得していく必要があります。ここでは特に練習が必要な「シャンプー」「カラー」「カット」「ヘアセット」「接客・トーク」の技術について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
- シャンプー技術
- ブロー技術
- カラー技術
- カット技術
- ヘアセット技術
- メイク技術
- カウンセリング力
- 接客力、トーク力
シャンプー技術
美容師の基本の「き」。どんなアシスタントもまず練習するのがお客様へのシャンプーです。美容室ではセルフシャンプーとは違ってしっかりと頭皮や髪を洗ってもらえるので、シャンプーを楽しみに来ているお客様もたくさん。ただ汚れを落とすのではなく、思わず眠りに落ちるような気持ちよさを提供できることがポイントですよ。駆け出しのアシスタントにとって、シャンプーはお客様への大切な技術アピールの場。お湯の温度や当て方、頭皮マッサージのコツを身に付けて、「シャンプーは次回もあのアシスタントさんにお願いしたい!」と思ってもらえるようにしましょう。
シャンプー台には、美容師がお客様の横に立ってシャンプーをする「サイドシャンプー」と、美容師がお客様の後ろに立ってシャンプーをする「バックシャンプー」があります。サロンごとに導入しているシャンプー台が異なるので、まずは自分の働くサロンがどちらのシャンプー台なのかを把握して下さいね。
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カラー技術
数ある色の中から、お客様の希望に沿ってカラー剤を調合していくカラーリングの技術。ブリーチやリタッチ、グレイカラーやグラデーションなど、お客様の希望によって様々なカラーリングの方法が存在します。また、同じカラー剤を使用しても、お客様の元々の髪色や髪質によって色の見え方は大きく異なってくるのです。そのため、お客様1人1人に合わせたカラー剤の選択と調合が必要。
モチの良さ・髪へのダメージの少なさなど、重視したいポイントによっても使用するカラー剤が異なってくるので、それぞれのカラー剤の特徴やカラーバリエーションをしっかり頭に入れておくことが大切ですよ。お客様の希望の色味とズレが生じないように、カラー見本を見せながらカウンセリングをしていく技術も求められます。
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カット技術
美容師の要とも言って良い、カット技術。ハサミを使って髪を切ることが出来るのは、国家試験に合格した後に、血のにじむようなたくさんの練習を重ねてきた美容師だけ。
一言でカットと言っても、もちろんお客様の顔の形や髪質は様々。短時間で目の前のお客様の特徴を把握して、使用するハサミやカットの方法を1人1人変えていく必要があるのです。お客様の希望のヘアスタイルに近づけるためには、非常に高い技術力が求められるのですね。
レイヤーカットやグラデーションカット、セニングカットやドライカットなど、カットにも数多くの種類があり、それらの特徴をしっかりと理解した上で部位ごとにカット方法を変えていかなくてはいけません。もちろん一度切り過ぎてしまったり間違えてしまっても元に戻すことはできないので、カットというシンプルな作業をしているように見えて、実は常に繊細な選択を迫られているのが美容師の仕事なのです。
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ヘアセット・メイク技術
カットやカラーと同様に、美容師に求められるのがヘアセットの技術。お客様の要望通りのカットが出来たとしても、最後のヘアセットが上手くいかなかったら台無しですよね。施術の最後にはコテやドライヤーを使って簡単なアレンジをして、ヘアオイルやムースで自然にセットしましょう。
また、結婚式やパーティに参加するために、ヘアセットメニューの予約が入ることもあります。その際には、自宅ではできないような華やかなスタイルにすることが大切。お客様が「こんな髪型にしたい」と持参された参考画像を見て、短時間でその通りの髪型にすることが求められるのです。ドレスやお客様の雰囲気に合わせて、メイクも綺麗に整えてあげると尚良いですね。常に最新のヘアスタイルやメイク方法を学んで、技術を磨いていくことが必要ですよ。
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接客力・トーク力
美容師の仕事は、お客様ありきの接客業。そのため、技術と同じように接客力やトーク力も求められます。もちろん全てのお客様に対して同じような接客をしていてはいけません!会話は必要最低限の落ち着いた接客を望む方、一緒に楽しくおしゃべりをして過ごしたい方、髪について色々なアドバイスが欲しい方など、お客様に合わせて接客を使い分ける必要があるのです。
また、サロンに来店されるお客様は年齢も性別も様々。どんな方とも会話ができるように、たくさんの会話の引き出しを持っておくことも大切です。ただし、どんなお客様に対しても正しい言葉遣いや丁寧な所作で接することは必須。どれだけ仲良くなったとしても、あくまでお客様と美容師という関係性を忘れないようにしましょう。誰からも好かれる感じの良い接客力を身に付けることで、「また話したい」と思ってもらえるような美容師になれるはず。
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技術ごとに異なる、美容師の練習内容と練習方法
■シャンプー練習
髪にダメージを与えず、お客様にリラックスしてもらいながら頭皮を綺麗に洗うことがシャンプーの目的。相手が思わず眠りにつくことを目標にして、何度も繰り返しシャンプーの練習をしましょう。以下が、どのサロンでも共通していることの多いシャンプーの流れ。ここまでの工程を、10分~15分程度で終わらせます。
- シャンプーに入る前に髪をブラッシング
- ぬるま湯で髪を濡らし、髪に水分を含ませる
- シャンプーを泡立ててしっかり汚れを落とす
- トリートメントを付けて少し放置
- トリートメントをしっかりと洗い流す
- 頭皮マッサージを行いつつ、髪の水分をタオルで拭き取る
練習方法
まずは、自分が先輩からシャンプーをしてもらいましょう。「こんな風にマッサージされるとリラックスできるな」「これくらいの声の大きさなら、水を出していても会話ができる」といった点は、実際にシャンプーを受けることで身をもって知ることができますよ。
次に、シャンプーの一連の流れを覚えて時間を測りながら、先輩スタッフに対して練習を行います。お湯の温度の確認は定期的に行い、相手に火傷を負わせたり寒い思いをさせたりすることのないように気を付けましょう。力の入れ具合、シャンプーを付ける量、お湯の温度など、最初は何も分からない状態からスタートするので、1つ1つ先輩に確認をしながら進めることが大切。
綺麗に汚れを落とす以外に、シャンプーで最も大切なポイントは、「指圧の強さ」です!力を入れ過ぎても痛みを与えてしまいますし、逆に弱すぎてもすっきりしません。自分の頭で試してみて、1番気持ちよく感じる強さをイメージしながらシャンプー練習を繰り返しましょう。また、シャンプーを短時間で泡立てたり時間を測って一連の流れを行う練習であれば自宅でも行うことができますよ。
練習内容
- カット席からシャンプー台までのご案内練習
- シャンプーの一連の流れを滞りなく進める練習
- シャンプー中の声掛けのタイミング練習
- 決められた時間(10分以内など)で終わらせる練習
- ヘッドマッサージの練習
- 髪を傷めず短時間で行うタオルドライの練習
- カラー剤やパーマ液が付いた状態から綺麗に洗い流す練習
- 自分や相手の服を濡らさないようにシャンプーをする練習
- シャンプー剤を素早く泡立てる練習
■カラー練習
カットに次いで施術回数が多いのが、ヘアカラーリング。全体的にムラなく綺麗に髪を染めることが求められます。髪質や元々の髪の毛の色によっても染まりやすさが大きく異なるので、やはり色々な髪質の人に対して何度もカラーリング練習をすることが必要不可欠。また、まずはサロンで使っているカラー剤の種類や特徴をしっかりと把握して、お客様の希望に合う色がどうすれば再現できるのかを勉強する必要もあります。
カットと違って、カラー練習の際にはどうしてもカラー剤の使用が必要。サロンの大切な商材のため、無駄に使用することの無いように気をつけたいですね。
練習方法
ヘアカラーの練習に関しては、実際にカラーリングをしてみないことにははじまりません。まずはそれぞれのカラー剤の特徴や発色をしっかり頭に入れた上で、マネキンの髪に対してカラー剤を塗って染めてみましょう。ただ適当にカラー剤を塗布するだけではムラが出てしまうので、まずはムラが出ないようにしっかりと薬剤を調合し、ヘラを使って中間部→髪の毛の根元→頭皮に近い部分 と塗布する練習をしていく必要があります。
ただ、やはりマネキンの人工毛と実際の髪の毛では発色の仕方が大きく異なります。そのため次の段階では、カラーモデルさんにお願いしてカラーリングの練習をさせてもらいましょう。もちろん、最初のうちは先輩スタッフに見てもらいながらモデルさんへのカラー剤塗布をしていくことが必須。問題なくカラーリングの工程をこなすことができるようになったら、先輩の指導なく1人でカラーリングをさせてもらいます。黒染め・ブリーチ・リタッチ・ダブルカラーなど様々な種類のカラーリングを習得するまで、なるべくたくさんのモデルさんを呼んで練習していく必要がありますよ。
練習内容
- ヘラを使ってカラー剤の調合練習
- マネキンを使ってカラー剤塗布練習
- ブリーチ練習
- リタッチ練習
- グラデーションカラー練習
- 黒染め練習
- グレイカラー練習
■カット練習
美容師としての練習で、もっとも力を入れたいのがやはりカット練習。マネキンの練習であれば多少の失敗は問題ありませんが、実際に先輩スタッフの髪をカットしたりモデルさんの髪をカットする場合には少しの失敗も許されません。実際にお客様の前に立つまでには、数か月~1年以上かけてじっくりと練習をしていく必要がありますよ。自信をもってスタイリストデビューをするためにも、自分が納得のいくまで時間をかけて練習を繰り返しましょう。慣れてくれば会話をしながらカットをすることもできますが、練習の時は手先に集中してOK。
練習方法
美容師のハサミは、非常に繊細で切れ味良く作られているため、失敗をすれば大きな怪我につながってしまいます。そうならないためにも、まずはハサミを持って動かすだけの練習を繰り返しましょう。ハサミが手に慣れてきたら、次はマネキンを使って実際にウィッグのカットをしてみましょう。ショート・ミディアム・ロングという長さごとにカットの方法も全く異なってくるので、必ず全ての長さのウィッグで練習をすることが大切。前髪カットに関しては実際に鏡を見ながら自分の髪で練習をしても良いですね。
数か月間かけて先輩にカット練習を見てもらって、合格をもらったらいよいよモデルさんを呼んでカット練習
また、サロンでは、立ったままカットをする場合と座りながらカットをする場合と2パターンの練習をする必要があります。お客様の髪の長さや背の高さによっても異なってくるので、立った状態と座った状態2パターンでカット練習をしましょう。
練習内容
- ハサミを動かす練習
- マネキンを使ってカット練習
- 自分の髪で前髪カットの練習
- セニングの練習
- レイヤーの練習
- ドライカットの練習
- 立ったままカットをする練習
- 座りながらカットをする練習
■ヘアセット・メイク練習
ヘアセットやメイクに関しては、何よりセンスの良さが求められます。「こんなヘアとメイクにしたい」という希望のデザインを持参される方も多いので、その参考画像の再現率を高め、なおかつそのお客様に似合うように多少アレンジすることが大切ですよ。
また、ヘアメイクの予約をされるお客様は、結婚式やライブなど、特別なイベントに参加をするという方が多数。自宅ではできないような華やかな髪型で、かつ動いても崩れないようなキープ力の高さが求められます。
練習方法
今はネット上に無料でメイク動画やヘアセット動画をアップしている人もとても多いので、それらの動画を見ながら自宅で練習をすると良いでしょう。メイクの場合は自分の顔で練習をすることができますし、ヘアセットの練習もある程度は自分の髪で練習をすることができます。また、髪の長さによってもできるヘアセットが異なってくるので、友人や家族にお願いして練習に付き合ってもらっても良いですね。
メイク方法やヘアスタイルは毎日新しいものが配信されているので、常にトレンドをチェックすることが大切。通勤時間や就寝前の時間に動画を眺めて、気になるものがあれば保存して、時間がある時にまとめて練習をしましょう。
練習内容
- 動画を見ながら最新メイクの練習
- 動画を見ながら色々なヘアセット練習
- コテを使った巻き髪練習
- ヘアゴムとピンを使ったまとめ髪練習
- スプレーやワックスを使って崩れないヘアセットの練習
■接客練習
接客をする際に一番に心掛けたいのは、人当たりの良い笑顔をつくること。たとえ上手く会話を盛り上げることができなくても、笑顔で挨拶をしたり相槌を打ったりすれば、お客様にも悪い印象を与えません。
それから、正しい言葉遣いや敬語の練習をすることも大切です。学生のうちは目上の人や初対面の相手と話す機会もほとんどないため、正しい敬語を使えない人も多いのです。実際に1人でお客様を接客する際に失礼になることの無いよう、普段から正しい言葉遣いを勉強して会話に取り入れていきましょう。
練習方法
社会人サークルに参加して初対面の人と会話をしてみたり、行ったことの無いお店に行って店員さんに話しかけてみたり、とにかくどんな相手とでも緊張せずに会話ができるような練習をしてみましょう。美容師だからといって全員が最初からスムーズにコミュニケーションを取れるわけではありません。もちろん人見知りの美容師もいれば、口下手な美容師もたくさんいます。色々な相手と積極的にコミュニケーションを取ることによって、誰とでもきさくに話せるようになるはず。
会話の引き出しを広げるために日頃から新聞を読んだりニュースを見たり、SNSをチェックして情報収集をすることも、大切な会話の練習になりますよ。
また、先輩にお客様役をしてもらってご案内からお見送りまでサロンでの一通りの接客をしてみるという練習も効果的です。荷物の預かりやお手洗いまでの案内など、実際にやってみないと分からないことも多いはず。お見送りまで終わった後で、「ここはもう一言説明があると親切だね」などのアドバイスをもらいましょう。
練習内容
- 鏡を見ながら笑顔の練習
- カットやカラー中も笑顔でいる練習
- 敬語の練習
- 相手の話を聞き出す練習
- 「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」など挨拶の発生練習
- お客様のカルテを見て、どんな会話をすれば良いかイメージトレーニング
スタイリストデビューまでに必要な練習時間は?
一般的に、アシスタントがスタイリストデビューをするまでに要する期間は平均して3年ほど。ざっくりと以下のようなカリキュラムを組んでいるサロンが多数派です。
- サロン就職~半年
- シャンプー、トリートメント、ヘッドスパ練習
- 半年~1年目
- カラー、ストレートパーマ練習
- 2年目前半
- デザインパーマ、特殊カラー(ハイライト等)、カット基本練習
- 2年目後半
- カット応用練習
- 3年目
- モデル練習、スタイリストデビュー
もちろん、1日の練習時間を長く設けたりお休みの日に練習をしたりすればもっと短い年数でデビューをすることも可能です。また、時間をかけて練習をして、たくさんのモデルさんを経験した上で安心してからスタイリストデビューをしたいという場合はデビューまでに5年以上かけるという人も。
平均の3年ほどでスタイリストデビューをしたい場合は、平均して1日1時間~1時半の練習を続けることが理想的ですね。朝は30分早く来て準備をしながら練習・夜は閉店後に1時間半残って練習、という習慣を作れば、身体にもそこまで負担をかけずにデビューをすることができるはず。
「多少プライベートの時間を犠牲にしても、どうしても2年以内でデビューしたい!」という人は、毎朝開店前に1時間+閉店後に2時間=1日3時間の練習時間を確保するくらいの覚悟を持ちましょう。デビューまでには、1人でできる練習だけでなく決められた数のモデル練習をこなす必要もあるため、カットモデルやカラーモデルのお休みに合わせて出勤し、練習に付き合ってもらうことも求められますよ。
美容師が練習をする時に心掛けたいポイント5つ
短期間で効率良く成長していくためには、ただ練習の時間と数をこなせば良いというわけではありません。いくつかのポイントを抑えた上で練習をしていくことが大切。それでは一体どんな点に注意して練習をしていくべきなのか、具体的に見ていきましょう!
1、デビューまでの具体的な目標を決める!
スタイリストにとっては売り上げの数値が目標になりますが、まだお客様から指名を受けることができないアシスタントにとっては、スタイリストデビューをすることが最初の目標。
25歳までにデビューする・3年以内にデビューするといった具体的な目標を定めて、その期限から逆算して練習を進めていきましょう。自分が毎日目にする場所に、目標を書いて貼っておくことでモチベーションの維持にも繋がりますよ。
2、練習姿を定期的に動画撮影する
言われたことをしっかりこなしていると思っていても、実は間違っていたり変な癖がついたりしてしまっているというのはよくあること。それを発見するためにも、自分の練習風景を撮影してそれを見返すことが大切になります。
また、美容師は常に鏡越しにお客様から見える位置で仕事をするので、姿勢や表情までしっかり意識しておく必要があるのです。猫背になっていたり腰が引けたりしていることの無いよう、カットしている手先だけでなく身体全体をチェックしたいですね。技術だけでなく、「やっぱり美容師さんはいつも格好いいなあ」とお客様に憧れられるようなスマートな所作を身に付けましょう。
3、週に1度は必ず先輩に練習を見てもらう
店長やオーナーに決めてもらったカリキュラムとは言え、自分1人で練習をしていると間違えたことを間違えたまま覚えてしまう場合も多々あります。毎日ではなくて良いので、週に1度は先輩スタイリストに練習に付き合ってもらうようにしましょう。
そうすることで自分の間違っている点や足りない技術に気づくことができ、成長していくことが出来るはず。例えば、水曜~日曜まで練習した内容を毎週月曜に見てもらうというように、先輩の予定やお店の繁忙曜日を考えながら練習スケジュールを立てると良いですね。
4、ダラダラ長く練習を続けない
ただ遅くまで残ってダラダラと練習をしても集中力が続きませんし、疲れと寝不足で体力も消耗していくばかり。練習による寝不足で働き続けることで、怪我やトラブルにもつながりかねません!
「練習は週に3日、オープン前の30分と営業終了後の2時間だけ!」「毎日オープンの1時間前に来て練習をする!」というように、時間と曜日を設定した上で練習をしましょう。そうすることで、メリハリのある生活を送ることができますよ。
5、練習スケジュールは、先輩たちにも共有する
自分で決めた練習スケジュールは、自分1人で控えておくのではなく、サロンの先輩スタッフや店長にも共有するようにしましょう。自分のロッカーや冷蔵庫の端など、みんなの目に見える場所にスケジュールを書いて貼っておくのでも良いですね。自分だけで決めるとついつい忘れてしまったりサボってしまったりということもあるので、みんなに把握されているという緊張感を保ちましょう。
また、「今日からついにカット練習だね!頑張れ~!」「来週のカラーモデル見つかった?私の友達に頼めるから相談してね!」というように、先輩たちから応援してもらうことができるという大きなメリットもあるのです!
まとめ
いかがでしたか?ただやみくもに時間をかけて練習をすれば良いわけではない、と分かってもらえたはず。最近では「ヘアセット専門サロン」「カット専門店」といったメニュー特化型のサロンも増えてきているため、必ずしも一生全ての技術を使い続けるわけではありません。
ですが、何事も基礎が整っていることが大切。カット専門店だからといってカットの練習ばかりしてヘアセット技術やシャンプー技術が身に付いていないと、人気のスタイリストにはなれません。アシスタント時代にまずは全ての技術をマスターしてから、それぞれの技術を極めて行くのが良いでしょう。
サロンによってそれぞれ独自のカリキュラムを用意しているので、就職・転職の前には一度、どんな練習カリキュラムを導入しているのか問い合わせてみましょう。スタイリストになるために大切な下積みを、アシスタントの内にしっかりとこなしていってくださいね!