美容師免許を取得して晴れて憧れの美容師に!美容室でのメニューが増えた現在、お客様に提供するサービスはカットやカラーだけではなく、結婚式や成人式などのヘアセットを行う事もあります。
美容学校でヘアセットについて学びますが、美容室で働いていく上で、ヘアセットのメニューに対しどのように対応していくのでしょうか。また、美容室でのサロン業務はカットやカラーがメインになることが多いですが、そんな中、ヘアセットの技術を上げて行くにはどうしたら良いのでしょうか。
既に美容室で働いている人やこれから就職する人にとって、ヘアセット技術を武器に出来るようにしていくための道のりをご紹介します。
ヘアセットメニューはどんな時に需要があるの?
美容室にカットやカラーで来店する常連のお客様も、入学式や卒業式などがあるとヘアセットしてお出かけする事になります。そんな時には、いつも行く美容室で気の知れた美容師にヘアセットも担当してもらいたいもの。
美容室で働く以上、カットやカラー以外の技術を備えてお客様の要望に応えられるようにしておく必要があるのですね。では、どんな時にヘアセットが必要になるのでしょうか。
【ヘアセットが必要な時】
- 結婚式に参列する時
- コンサートやパーティーなどのイベントに行く時
- 七五三や成人式、入学式、卒業式などの式典に参加する時
- 撮影を控えている時
このように、式典などのフォーマルな場もあればパーティ-などのカジュアルな場もあります。さらには、洋装和装など着るものによってヘアスタイルも変わってきます。レパートリーは沢山あるに越したことはないのですね。
ヘアセットの技術はどうやって身に付けていくの?
美容師になってからもカット技術や流行りのスタイルなど、スキルアップのための練習は続いていきます。そんな中で、流行に対応していけるように、次から次へとヘアセット技術を習得する必要があります。
美容室でのサロン業務に忙しい美容師ですが、どのように技術を習得していくのでしょうか。いくつか方法を見て行きましょう。
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書籍や動画を見て営業時間外で練習
美容室で働きながら、ヘアセット技術を習得していくには「書籍」や「動画」を用いて練習していきます。少し前までは、美容師向けの雑誌を見ながらヘアセットの練習をするという方法が主流でしたが、今ではSNSや動画配信アプリ上で配信されるヘアセット動画を観ながら練習するのが主流。
雑誌の場合は静止画のみでヘアセットのやり方を習得しなくてはならないものの、動画の場合は実際にセットをする手の動きまで確認することができます。
また、雑誌と違って無料で配信されているものがほとんどのためお財布にも優しく、電車の中やお風呂の中でも観ることが出来るのが嬉しいポイント。
サロンに来るお客様の中にも「この動画みたいな髪型にしたい!」とオーダーされる方が多いので、空いた時間になるべくたくさんのヘアセット動画を観て勉強すると良いですね!
実際にお客様へスタイリングする事になれば、人によって頭の形や毛量には個人差があり、いつものウィッグばかりで練習していると応用力に欠けてしまいます。ウィッグはしっかりと固定されているので動かないのに対し、お客様は話に夢中で動いてしまったり中には寝てしまったりしてちゃんと止まっていてくれない事が多いのです。
そう言った事も考慮して、美容室のスタッフや友人に協力してもらって練習させてもらうと一人ひとりの頭の形などに合わせてスタイルを提供できるようになりますよ。
ヘアセットスクールに通って練習
美容室での勤務を少なめにしている人は、空いた日に学校に通って技術を習得することが出来るのです。週3回の授業で6か月通うと卒業できる学校など、自分に合った学校選びをしてみてくださいね。
美容学校を卒業したけど、ヘアセットについてもっと詳しく勉強したいという人も就職する前に、ヘアメイクなどを学び直すという人も少なくありません。
どのようなサロンに勤めたいかにもよりますが、ヘアセットメニューのある美容室は多く存在するので、持っていて損をしない技術でしょう。また、仕事の幅を広げるためにも学校できちんと学び直すというのもプロの美容師としてお客様から信頼を得ることが出来るかもしれませんね。ここで、ヘアセットの技術を学べる学校をいくつか見て行きましょう。
JAPAN HAIRSET SCHOOL(日本ヘアセットスクール)
◆コース一覧◆
トライアルコース
レディースヘアセットコース
メンズヘアセットコース
メイクコース
ヘアメイクコース
着付けコース
TRES(トレス)
◆コース一覧◆
ヘアセットコース
メイクアップコース
GEKKABIJIN(げっかびじん)
◆コース一覧◆
即戦力育成☆通い放題コース
基本と応用☆週1コース
好きな講座を選べる☆単発講習
※美容室、セットサロン、ブライダル、スタジオ、現場ヘアメイクで働くためのカリキュラムを提供
未経験でもヘアセットの仕事はできる?
これまでにヘアセットやメイクの経験がなかったとしても、未経験から挑戦することは可能です!ただし、お客様の髪を乾かしたりセットをするのにあたり、「美容師免許」を持っていることが最低条件です。
「美容師免許は持っているけれど、これまでにはシャンプーやカラーといったアシスタント業務しかしてこなかった」「美容師免許を取得した後、美容室の中でアイリストとして働いていた」といった方もヘアセットのお仕事にチャレンジできるので安心してくださいね。
実際ヘアセット専門のサロンでも、働いているスタッフの多くは美容師からの転職者!元々お客様の髪に触れることに慣れている美容師なら、セットが未経験でも喜んで採用してもらえる可能性が高いのです。
ヘアセットに携わるに当たって、まずはアシスタントとして先輩スタッフのサポート業務を行います。コテを使って髪を巻いたり必要な道具を揃えたりしながら、先輩のヘアセットの技を見て学びましょう。
アシスタントからスタイリストになるまでに何年も必要になる美容師と異なり、カットが必要のないヘアセットの場合は早ければ数か月でお客様デビューできることも。未経験でも躊躇せず、ぜひヘアセットの仕事に挑戦してみましょう。
ヘアセットの技術を身に付けることで美容室の中でも重宝されること間違いなし。
ヘアセットもお客様に合うスタイルを提供する事が大切
美容室でサービスを提供する際、お客様に寄り添って髪の毛の悩みや一人ひとりに合う髪型を提供するようにしていると思います。
ヘアセットでも同じように、流行っているヘアスタイルだからと言ってお客様の顔の形や髪質を考えずにセットしてしまうと、思っていた仕上がりにならなかったり全然似合っていないなんて事になってしまったりするでしょう。
お客様が、どんなヘアスタイルを希望しているのかをきちんとヒアリングし、お客様の好みを取り入れつつセットしてあげられるかどうかも重要になります。プロである限り、最終的にお客様に合うスタイルを提供してあげたいですね。
技術を学ぶ時は、とにかくしっかりと基本を身に付け、先回りせずにどんな事が起きても冷静に対応し解決できるスキルを身に付けておきましょう。
まとめ
美容師として働いているけど、サロンのメニューで「ヘアセットを頼まれたらどうしよう」などと技術に自信がないという人もいるかと思います。
お客様の予約によって、営業時間外の出勤となったり営業時間外に練習をしたりと、ヘアセットを行うことは簡単ではないかもしれません。ですが、カットやカラーの他にもヘアセット技術が長けていると指名のお客様も増える事でしょう。
ヘアセットの技術を今からでも習得し直したい、という人は動画や書籍、スクール入学など様々な方法をとってみて下さいね。お客様からもサロンからも、なくてはならない存在になっていくはずです。