学生のうちは校則で禁止されているなどの理由で黒髪の人が多いですが、大人になるとカラーリングをしている人の割合がグッと増えますよね。濃いめか薄めかといった差はあれど、茶髪の人が最も多いんじゃないでしょうか。
ところが最近では、黒髪の美しさを見直す動きもあるんです。重たく見えて敬遠されがちな黒髪ですが、実はメリットもたくさんあります。今回は黒髪ならではの魅力と黒髪に合ったヘアスタイルなどを詳しく見ていきましょう。もし美容師を目指すなら、黒髪をどうアレンジするかという点は腕の見せ所。しっかりヘアメイクの方法を学んでおいてください。
黒髪にはどんな魅力があるの?
日本人が持って生まれた黒髪は、やはり日本人の顔に一番似合います。髪と同じように黒い瞳がぐっと引き立つため、欧米人の中にはオリエンタル・ビューティとして憧れる人もいるほどです。日本人の肌の色ともマッチしていて、黒髪と象牙色の肌とのコントラストはとても神秘的。顔周りに暗い色があることで全体が引き締まって見えるので、小顔効果もあります。わざわざ髪を茶色く染めて、美しいバランスを自ら手放すことに違和感を覚える欧米人も少なくないようですね。
また、黒は光を通しにくい色なので、黒髪は鏡のように光を反射して外でも室内でも自然な輝きを放ちます。カラーリングによるダメージを受けず、美しいツヤを保つ黒髪には天使の輪と呼ばれる光の輪ができやすく、魅力的な髪を演出してくれますよ。
そして、黒髪にはリーズナブルで済むという魅力もあります。カラーリングをし始めると伸びてきた髪を繰り返し染めることになるため、2~3カ月に一度はカラーリングのための出費が必要になります。ですが黒髪でいれば、その分のお金は不必要。黒髪はお財布にやさしいんですね。
そのほかのメリットとしては、黒髪はどこへ行っても通用するという点が挙げられます。校則でカラーリングを禁止されている学生でも、職場の規則で明るい髪色にできない社会人でも、アレンジの仕方によって誰でもオシャレを楽しめるのが黒髪です。また、黒髪はしっかりとした真面目な人であるという印象を与えられるため、信頼感を得やすくなりますよ。
ヘアスタイル別・黒髪で気をつけるポイント
ショートヘア
黒髪は重たく見えがちなので、マッシュルームカットのように髪を同じ長さで厚めに残すヘアスタイルは避けた方が良いでしょう。前髪を厚めにしたいなら、思い切って眉より上のパッツン前髪にしてしまうか、長めにカットして横に流すとオシャレに見えますよ。前髪以外も全体的に軽めに仕上げてエアリー感を出せば、黒髪でもスタイリッシュなショートカットの完成!
ミディアムヘア
ミディアムヘアで絶対にNGなのは、ストレート&パッツン前髪の組み合わせ。これをやってしまうと日本人形のようになり、どことなく不気味で暗いイメージにつながってしまいます。オススメなのはやわらかくパーマをかけたゆるふわなヘア。女性らしいかわいらしさをアピールしつつも、黒髪の持つクールさを活かした髪型にできますよ。
ロングヘア
黒髪の魅力を最もアピールできるロングヘアは、潔くストレートで楽しみましょう。ただし、単純に切り揃えただけだと背が小さく見えてしまったり、だらしなく見えてしまったりするので、あごのラインでレイヤーカットしたり、毛先だけアイロンで巻いたりするのがベター。前髪を作ると少女っぽく、ワンレングスにすると大人っぽく仕上げられるのもロングヘアの特徴です。
真っ黒な髪に抵抗がある人は…
ダークトーンカラーリング
今まで茶色くカラーリングをしていた人にとっては、いきなり真っ黒にするのは勇気がいることですよね。そういう人は、グレーやアッシュ系の色から入ってみてはいかがでしょうか? ダークトーンのグレーは灰色そのものというわけではなく、青みがかったスモーキーな色。アッシュ系は茶系のカラーリングで強調されがちな赤みを抑えてくれる色です。どちらもシックで上品な髪色なので、初めてダークトーンの髪色にチャレンジするならもってこいですよ。
インナーカラーリング
インナーカラーとは、髪の内側だけをカラーリングすることです。髪を下ろしていると気づかれにくいのですが、アップにしたりかきあげたりした時だけチラっと見えるカラーがとっても粋でかっこいいのでオススメ! インナーカラーはナチュラルなブラウンにしてもいいですし、個性的な赤やピンク、ちょっと派手めにゴールドにしても素敵ですよ。表面は黒髪のままでいられるため、落ち着きの中にキラリと自分らしさをアピールしたい人はぜひ試してみてくださいね。
その気になれば、いつでもすぐに楽しむことができる黒髪スタイル。ずっとカラーリングをしていた人は、黒髪にすることで自分の隠れた魅力を引き出せるかもしれません。黒髪の魅力を再発見してみましょう。