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この夏のトレンド浴衣はどんな柄? オシャレ浴衣のセルフ着付けにチャレンジしてみよう!


 

盆踊りや夏祭り、花火大会など夏のイベントは浴衣を着てお出かけしたくなるものが多いですよね。お値段が張るイメージの強い和服の中でも浴衣は安価なものが多く、かつ着物よりも格段に着付けがラクなので、和服初心者でもチャレンジしやすいと言えます。

 

誰でも簡単にチャレンジできるからこそ、選び方や着付けの仕方で大きく差が出るのが浴衣です。今回はトレンドの浴衣の種類から、その選び方や着付け方までをご紹介します。かわいらしく着るにはどのようなものを選べばいいか、またどんなふうに着ればいいのか、ポイントをチェックしていきましょう。

トレンド浴衣の柄の種類

古典柄

浴衣といえばコレ! と多くの人が想像するであろう古典柄。朝顔、あやめ、水仙、ぼたんなど古くから日本人が愛してきた植物を描いたものや、縁起が良いとされる蝶、金魚、つばめ、トンボなどの動物や昆虫を描いたものがこれに当たります。また、小紋の着物でもよく使われる矢絣(やがすり)模様や市松模様も要チェック。古典柄というと紺地や黒地をイメージしがちですが、最近は淡い色調のものがトレンドとなっています。白地や薄いブルーなど、夏にふさわしいさわやかな配色が決め手ですね。

 

レトロ柄

どこか懐かしくて、大人っぽい雰囲気を出せるのがレトロ柄です。大振りの花、ドット、ストライプなどがトレンド。古典柄同様、淡い色合いのものも人気がありますが、少し目立ちたいならカラフルなものがオススメです。大柄を活かせる色合いのものは人がたくさん集まる場所でも人目を引くこと間違いなし! ただし、帯合わせを間違えてしまうといきなりダサくなってしまうという欠点もあるので、帯を選ぶときには注意するようにしましょう。

 

はんなり柄

京都の言葉で「上品で華やかな感じがするさま」を意味する“はんなり”。パステルカラーやポップな色使いで少女っぽさを表現したかわいらしいものがトレンドです。小ぶりな花を散らしたものや、柔らかな色で花火を描いたものなど、可憐さをアピールするにはぴったり。古典柄でも使われている椿や朝顔の模様も人気ですが、古典柄に比べるとはんなり柄は“ゆるふわ”な感じで描かれているのがポイント。フェミニンな愛され女子になりたい時には、はんなり柄を着ると良いでしょう。

 

シンプル柄

かっこよくクールに決めるならば粋な浴衣! モノトーンですっきりとまとめたストライプ柄や、濃い目に染め抜いた生地の一部分だけに白地の花を描いたもの、赤・白・黒のみで染めた格子模様など、大人っぽさ全開の垢ぬけた色気を演出することができます。派手にして目立つのではなく、シンプルで洗練された個性的な美しさをまといたいなら、迷わず粋な浴衣をチョイス。

 

浴衣の生地

浴衣は普段着なので、基本的には綿100%で作られています。暑い夏場に着るものですから、重視されるのは通気性の良さ。浴衣によく使われているのは、「コーマ生地」と呼ばれるシンプルな木綿です。洗濯すると生地のコシが抜けてしまうことがあるので、その場合はきちんと糊付けをしてから着るようにしましょう。「コーマ生地」よりも軽く、涼しく感じられるのが「綿絽」。綿生地に細かな穴が開いています。でも、かなり薄手で下着が透けて見えてしまうこともあるので、着るときには要注意です。また、最近人気なのが、表面に細かいちぢれを作ってある「綿縮」という生地。シャリっとした着心地で、独特の風合いを楽しめます。

 

そのほか、洗濯機で洗えてノーアイロンでOKということから、ポリエステル素材の浴衣も人気が高くなってきています。木綿よりも乾きが速いため、連日浴衣を着るといったときにはとても便利ですよ。

 

浴衣の着付け

まずは体型を補正する

和服では“胸ナシ寸胴体型”が向いているのは知っていましたか? そこで、浴衣を着る際にも、この“胸ナシ寸胴体型”を人工的に作り出すことが大切です。胸が大きな人は着物用のブラやサラシなどを巻いて胸を押さえ、くびれがある人はタオルをおなかに巻くと良いでしょう。電信柱のようにまっすぐなシルエットになったら、体型補正は完了です。この上から着物用の下着、肌襦袢または浴衣スリップを着ておきます。

浴衣を着る

背縫いが背中の真ん中になるように浴衣を羽織り、袖を通します。足をそろえた状態だと後で窮屈になってしまうので、肩幅ぐらいに開いて着るといいですよ。次に、浴衣の衿先の20センチぐらい上を持って持ち上げ、裾の高さを決めましょう。たまに裾をすごく短く着付けている人がいますが、それはNG。くるぶしあたりの高さにしたほうがキレイに見えます。

 

裾の長さが決まったら、背中の中心がズレないように右手の下前を左脇に持っていき、端を少し上に持っていきながら重ねます。同じようにたるまないように左手前を重ね、腰骨のあたりで腰ひもを結び、固定しましょう。

 

着付けの資格を持っている人はよくご存知でしょうが、着物や浴衣では、この合わせというのが非常に重要なんです。なぜかというと、逆に合わせると死装束の着付けになってしまうから。「自分の右手が入るように合わせる」と覚えておくと良いでしょう。

おはしょりを処理する

ここまでできたら後はもう少しです。脇に開いている穴・身八つ口から手を入れ、持ち上げた部分(おはしょり)のシワを取ります。前だけではなく、両サイドや後ろ側のシワを伸ばすことも忘れずに。もし生地が余ってしまうときはあまり目立たないサイド部分に寄せておくといいでしょう。

 

最後にコーリンベルトを使って合わせを固定し、胸元、衿元を整えてから、伊達締めをおなかの位置に巻きます。そして首の後ろにこぶし一つ分のスペースを作り、衣紋抜きをしたら浴衣の着付けは終わりです。衣紋は抜きすぎると下品になってしまうので、こぶし一つ分という目安を大事にしてくださいね。

 


 

トレンド浴衣はすぐに売り切れてしまうこともあるので、お目当ての品があったら迷わずに購入してしまいましょう。そして、せっかく買ったかわいい浴衣は、自分でおしゃれに着こなしたいですよね。ぜひあなたもセルフ着付けにチャレンジしてみてください。

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