洋服や髪型と同じように、まゆ毛にも流行があります。生えているまゆ毛をさらに太く濃くする化粧が流行ったバブル時代、まるで1本の線のようにまゆ毛を細くした“アムラー”全盛期など、時代によって随分と形を変えてきました。
まゆ毛を整えることがすっかり定着している現在。何となく形を整えているだけではもったいないですよ。流行に乗って、多くの人に愛される美人顔を作りたいものです。今回は2016年のトレンドと言われている“アーチ眉”について、詳しく見ていきましょう。
アーチ眉ってどんなまゆ毛?
アーチ眉の形
目と平行に描く「平行眉」や「ストレート眉」と違い、アーチ眉は名前の通りアーチを描くように円形に描くのが特徴。眉頭から眉山へ向かってゆるやかに上がり、目尻付近から1㎝ほど下がるようになっているのがアーチ眉です。細すぎたり、長さが足りなかったりするとキレイなアーチを描けず、残念な形の眉になってしまうので要注意。ある程度ナチュラルな太さ・濃さをキープしたままアーチを描ければベストですね。
アーチ眉がもたらす効果
アーチ眉にすると、ナチュラルでやわらかな顔立ちに見せることができます。そのため、癒し系の愛され顔を目指すなら絶対にアーチ眉がオススメなんです。また、細眉に比べてまゆ毛の面積が増えることで、小顔に見せる効果もあります。特に面長の人や日本人に多く見られる目と眉の間が広めの人には絶大な効果を発揮。立体感を生むことで顔にメリハリを作り出せるので、丸顔の人も小顔効果が期待できますよ。
アーチ眉の火付け役となった芸能人
石原さとみ
デビュー当時はかなり太めの並行眉で強さを感じさせる顔立ちだった石原さとみも、アーチ眉にしたことでフェロモン全開のオトナかわいい女性へと変化しました。彼女の一番のポイントは、自眉を生かしてとても自然に仕上げていること。いかにも手入れしました! という感じではない眉毛により、かえってあか抜けて見えます。
綾瀬はるか
化粧品のCMに引っ張りだこの綾瀬はるかも、正統派なアーチ眉です。以前はまっすぐ上向きな眉でしたが、綾瀬はるかの天然でふんわりとしたイメージのままに、やさしい雰囲気になりました。前髪が短めの髪型のときはナチュラルでかわいらしく、おでこを見せたまとめ髪のときはエレガントな癒し顔の印象になっています。黒髪のときには眉まで真っ黒にしてしまうとインパクトが強くなりすぎるせいか、濃いめのブラウンで眉メイクしているようです。
北川景子
2015年まではきりっとした平行眉だった北川景子。クールビューティと呼ぶのにふさわしい、凛とした目力の強い印象を与えていましたね。ところが、2016年に入ってからはアーチ眉にチェンジしました。以前よりフェミニンに、そしてナチュラルで大人っぽい雰囲気になったのではないでしょうか? 髪の色に合わせて眉もブラウン系に仕上げてあることで統一感が生まれ、さらに美しさがアップしています。
アーチ眉の描き方
使用するアイテム
アーチ眉は自眉を活かして作っていくものなので、まず外せないのはアイブロウブラシです。眉毛がバラバラな方向に伸びていると、ナチュラルどころか単なる生えっぱなしの眉に見えてしまいます。そのため眉メイクのスタートは、アイブロウブラシで毛流れを整えることから始まるのです。
そのほか必要なのは、毛流れを整えてみて、自分の作りたい眉からはみ出してしまっている部分をカットするための眉用ハサミ。先端がカーブしているので、カットするときに失敗しにくいのが特徴です。眉間などの不必要なまゆ毛は毛抜きで抜くと良いでしょう。
また、眉を描くときには、眉用のパウダーとペンシルも必要に。瞳の色や髪の色に合わせたものを使うといいですよ。ただし、何色か持っているとメイクに合わせて変化をつけたり、グラデーションを作ったりするときに便利です。夏場には汗をかきやすいので、ウォータープルーフ素材のものを用意しておくと良いかもしれませんね。
手順
アーチ眉のポイントは何といってもナチュラルであること。始めからペンシルで描くと不自然な印象になってしまいます。そのため、最初はパウダーを眉の中央あたりから目尻に向けてのせ、ゆるやかなカーブを描いていきます。まゆ毛が短いとバランスが悪くなってしまうので注意してください。また、眉頭が薄い人は、パウダーを足してボリュームを出しましょう。
パウダーで全体的な形を作れたら、目尻の終わりの部分などの細かなところをペンシルで描き足していきます。このとき、ぐりぐりと色を塗るよう描くのはNG。めんどくさくても、1本1本毛を作っていくようなつもりで描きましょう。最後に、アイブロウブラシでもう一度眉を整えれば完成です。
どうせ眉を整えるのであれば、流行に乗って小顔に見せられるアーチ眉にチャレンジしてみてはどうでしょう? いつもより大人っぽい自分や、やわらかい印象になっている自分に出会えるかもしれませんよ。