あなたは普段髪を切るとき、どんなお店でカットしていますか? ほとんどの人は美容室や理容室に通ってカットしているのではないかと思いますが、最近利用する人が増えているのが「1,000円カット」のお店です。
低価格かつ短時間でカットをしてもらえるので、男性やお子様に人気がある1,000円カットですが、最近では女性の間でも流行中。しかしその反面、トラブルが起きてしまうことも少なくないので、今回は1,000円カットの特徴と賢い利用方法を見てみましょう。
1,000円カットとは
1,000円カットのお店では、安価で施術する代わりに提供するサービスはヘアカットのみになります。美容室ならカットに加えてトリートメントやカラーリング・パーマ、理容室ならシェービングなどの施術を行っているものですが、1,000円カットではそうしたサービスを省略。シャンプーやブロー、ワックスを使ってのスタイリングも行わないので、施術時間も10分ほどと短く済みます。
とはいえ、シャンプーがないとカットした毛が頭や服に残ってしまうのでは? と心配になりますよね。ですが、お店によってはカット後に「エア・ウォッシャー」と呼ばれる大きな掃除機のようなもので髪を吸い取ってくれるので、シャンプーがなくても安心です。
また、1,000円カットが誕生してすぐは男性の利用がほとんどでしたが、最近では女性の利用者も増えています。というのも、「前髪だけをカットしたい」「ちょっと伸びてきたから、毛先だけ整えたい」という場合に便利だからです。毎回1,000円カットを利用するのではなく、メインは美容室を使って補助的に1,000円カットを使うという人が多いようですね。
1,000円カットを利用するメリット
とにかく安い! 早い!
美容室や理容室で施術してもらう場合、カットだけで3,000円~というところがほとんど。それに比べて1,000円カットなら1,000円でヘアカットができて、施術だけなら10分ほどで完了するので、忙しい人やじっとしていられない子供、家事や育児に追われる主婦の方にも人気です。最近ではチャイルドルームを併設しているお店もあるので、子供連れの人でも利用しやすいようになっています。
予約不要ですぐに利用できる
1,000円カットは駅や大型ショッピングセンターに多く展開しています。また、予約制ではなく来店した順番にカットしてくれるシステムなので、買い物の合間や仕事帰りなど、切りたいなと思い立ったらすぐにカットしてもらえます。さらに時間短縮とコスト削減のために、支払いは前払い制で券売機を設置しているのも美容室や理容室と違うところ。入店したら、券売機で券を買ってお店の人に渡すだけでOKです。
1,000円カットのデメリット
施術できない髪型がある
1,000円カットのカット時間は大体10分程度。施術に10分以上かかっても追加料金などは発生しませんが、その代わり施術に10分以上かかるヘアカットは受け付けてもらえないこともあります。たとえばロングヘアーからショートヘアにするカットは整えるのに時間がかかるもの。施術してもらえるかどうか気になる人は、事前に確認しておきましょう。
待ち時間が長いことがある
予約制ではないため、すぐに利用できるのが1,000円カットのメリットの一つ。ですが、お客が多ければその分待ち時間が長くなることもあります。駅内にあるお店の場合は夕方の帰宅ラッシュに当たる時間帯、ショッピングセンターの場合は休日などに混雑することが多いようです。お店によっては待ち時間をインターネットで確認できるので、空いている時間を狙って来店すると良いですね。
担当者の指名はNG
ヘアカットはカットする人の技術が仕上がりに大きく関係するので、腕前を信頼できる人にカットしてもらいたいと思うものですよね。しかし1,000円カットでは指名はできません。来店した順番通りに手が空いたスタッフにカットしたもらうというシステムになっているので、「どうしても気に入った人にカットしてもらいたい!」という人は1,000円カットではなく、美容室や理容室でカットしてもらいましょう。
カット以外のサービスが充実している1,000円カットも
カットだけを行うのが1,000円カットの一番大きな特徴でしたが、カット以外にもシャンプーやトリートメント、ヘアカラーなどのサービスが充実しているお店も増えてきています。中には、数百円の追加料金で最後のスタイリングまで行ってくれるところも。他にもマッサージやエステ、ヘッドスパなどの追加サービスを用意しているお店もあります。
たったの1,000円、10分と低価格・短時間でヘアカットをしてもらえる1,000円カットは、美容業界に大きな衝撃をもたらしました。それは全く新しい形の働き口として、美容師や理容師の進路を広げています。新たなヘアカットのあり方について知っておけば、いつか進路に迷ったときに使えるかもしれませんよ。