これから梅雨を迎えますが、湿度が上がってくると気になるのが「髪の広がり」。せっかく外出前にヘアセットしても、時間が経つにつれていつの間にかボサボサに…。ではなぜ梅雨は髪が広がってしまうのでしょう?その原因と対策を掘り下げてみましょう。
また、梅雨の時期に行うスタイリングのコツもご紹介します!憂鬱な季節ですが、上手にヘアケアとスタイリングをして湿気に負けない髪の毛を作りましょう。
INDEX
■梅雨に髪が広がる原因とは?
■キューティクルを傷めないための対策とは?
■【髪のお悩み別】ヘアケアの仕方
■梅雨の時期に取り入れたいスタイリング術
■おわりに
一年で一番憂鬱な季節!?梅雨に髪が広がる原因とは?
梅雨が近づき、ネット上では「髪の毛が爆発する憂鬱な季節がくる」「梅雨は毎年広がるしうねるしで面倒なんだよね」「一年で一番苦手な季節だわ。髪が言うことを聞いてくれないんだもん」といった声が溢れています。そんな人はまず原因をしっかり押さえて対策しておくことが大切。
昨年放送されたバラエティ番組『この差って何ですか?』では、梅雨時期に髪が広がる人と広がらない人の違いを調査。その差は髪の毛の表面を覆う“キューティクル”が、剥がれているかどうかにありました。キューティクルは髪の表面を保護する役割をしており、キューティクルが剥がれてしまうことで、その剥がれた部分から髪が水を吸収してしまいます。水を含んだ髪は、うねるように曲がり、その結果大きく広がってしまうことに。逆に言えば、キューティクルが剥がれないようにすれば髪の広がりも抑えられるのです。
キューティクルが剥がれてしまう原因としては、何度も繰り返すカラーやパーマなどによるダメージも大きく影響しているようです。ストレートアイロンやコテなどの熱ダメージや紫外線ダメージなども考えられます。このような、外的要因による髪へのダメージは毛髪の内部を守るキューティクルが傷付いたことで、水分を吸収しやすくなってしまうのです。
【キューティクルが剥がれる原因】
- カラーやパーマによるダメージ
- 日光による紫外線ダメージ
- ストレートアイロンやコテによる熱ダメージ
- ブラッシングや枕によって生じる摩擦ダメージ
キューティクルを傷めないための対策とは?
キューティクルをはがさないために気を付けるポイントとして、「髪を洗ったら寝る前にしっかりブローして乾かすこと」。濡れたままで寝ると髪が枕とこすれてキューティクルが剥がれてしまいます。ドライヤーで髪を乾かす前に必ずヘアオイルをつけるようにして下さいね。ドライヤーの熱から髪を守ります。また寝る前にヘアオイルをつける事も推奨されています。特にアーモンドオイルは、髪の毛と同じ成分のオレイン酸を含むため、髪に馴染みやすく、しっかりキューティクルを保護してくれるとのこと。髪の中間から毛先にかけて毛の流れに沿ってつけると、キューティクルが剥がれている部分をカバーし、うねりを効果的に抑えられます。
また、お風呂上りに洗い流さないタイプのトリートメントをつけるのも有効。髪を洗ってタオルで水気を吸い取ったあとに塗布し、ドライヤーで乾かした後にもう一度つけるとより保護力がアップします。
その他、一番手軽な方法としては“ブラッシング”するのも良い手でしょう。こまめにブラッシングをすることによって、偏った髪の中の水分が均等に広がり、水分バランスが整うため、うねりを防ぐことができます。手軽にできる対策も多いので、ぜひ実践して梅雨のうねりと広がりの悩みから解放されましょう。
【ポイント】
- 髪をブローしながら乾かして寝る
- ドライヤーを使う前にヘアオイルをつける
- 流さないトリートメントをつける
- ブラッシングで水分バランスを整える
関連記事:洗い流さないトリートメントの種類と使用のタイミングは?
【髪のお悩み別】ヘアケアの仕方
みんなそれぞれ顔が異なるのと同じで、髪質も人それぞれです。生まれつきで髪がクルクルとパーマがかかっている人もいればまっすぐ直毛な人もいます。パーマがかかっているような髪質の人はストレートヘアーに憧れ、カラーやパーマがかかりにくい直毛の人は、ふわふわと柔らかい髪の毛に憧れます。
髪質に合わせたヘアケアをして、理想のヘアスタイルに近づけましょう。髪の毛の悩みで多いのが「髪の広がり」「くせ毛」「ぺたんこな髪」。このような悩みを抱えている人が多く、梅雨の時期は特に症状が現れスタイリングに苦戦します。自身の髪質に合ったヘアケアをして行きましょうね!
髪が広がりやすい方
髪が広がりやすいという人は、髪に潤いを与える事で広がりを抑える効果を期待できます。髪を洗う際に、しっかりとトリートメントをするようにします。シャンプーの後に水分を軽く取り、髪にトリートメントを揉みこんで浸透させます。この時に、蒸しタオルで髪全体を覆っておくのも効果的。
10分くらい待ってから洗い流しましょう。すすぐ時は、トリートメントを完全に流してしまわないようにし、余分なぬるつきが取れるくらいでOK。お風呂からあがってドライヤーをかける前に、流さないトリートメントを付けるのも忘れずに。
髪のくせが強い方
くせ毛で広がってしまったりボサボサに見えてしまったりするという人は、全体的に水分量が足りていない事が原因でもあります。ドライヤーで髪を乾かす時には、乾かし過ぎに注意してください。また、スタイリングをする際にウォータースプレーを使って髪に水分を与えてあげるのも効果的。
ドライヤーをかける仕上げに冷風で表面を乾かすのもポイントです。いつもはまとまらなかった髪も、まとまりやすくなりますよ。「何をやっても直らない!」とストレスを抱えている人は、美容室で縮毛矯正をかけるのも一つの手です。髪を傷ませてしまう原因でもありますが、毎日ストレスを抱える事もなくなり朝のスタイリングの時短にも繋がります。
髪がぺたっとつぶれやすい方
髪の毛が細く、ぺたっとつぶれてボリュームもでないという人は、ヘアオイルの重みでより悪化させている場合もあるので注意が必要です。オイルがそうさせているのかも…と感じたら、オイル以外のスタイリング剤を使ってみてはいかがでしょうか。
また、ドライヤーで髪を乾かすときに少し工夫をするだけで改善するかもしれません。ドライヤーをあてる時は、髪の毛を軽くつまみ「下から上(内側)へ」と風を流します。髪の毛をふんわりとさせるイメージで髪の間に空気を入れていきましょう。
梅雨の時期に取り入れたいスタイリング術
雨が多い梅雨の時期は湿気が多く、朝スタイリングをしても会社に着くころには元通り…なんてことも少なくありません。コテでカールを付けてきたはずなのに、ストレートヘアーになっている事も。
カラッと晴れた日には問題なく出来ていたスタイリングも、梅雨の時期はそうはさせてくれません。湿気が多い時だからこそ、巻き方にも工夫が必要なのですね。普段との違いは、まず毛束に注意してみてください。朝は時間がないから大ざっぱに掴んで巻いていませんか?幅3cm程度を薄めに掴んで丁寧に巻いて行きましょう。
また、髪の毛にコテをあてている時間は3~5秒。これを髪全体で繰り返し、巻き終わったらしばらく放置します。間違っても、一束ずつほぐしておくような事はしないでくださいね。というのも、髪の毛は熱を加えて冷めた時に形状を記憶するからです。熱が冷めないうちにほぐしてしまえば、カールの持続が難しくなってしまいます。家の外に出れば、湿度が高いところに飛び込む事をお忘れなく。梅雨の時期はスタイリング剤も、クリームタイプやオイル系のものを使い、ミストのような水分量が高いものは使わないようにしましょう。
【ポイント】
・毛束少なめで巻いていく!
※幅3cmで薄めにスライスする
・熱を与える時間は3~5秒!
・巻き終わりは、ほぐさず冷ます!
※ドライヤーの冷風を使用しても良い
・スタイリング剤は水分控えめのものを使う!
おわりに
梅雨の時期に限らず、髪の毛にダメージを与えないように心がけてみてくださいね。シャンプーの仕方やトリートメントを怠らないなど、さまざまなポイントで髪を労わってあげられます。
髪の毛が綺麗だと、その人の印象も大きく変わりますのでツヤのある美髪を目指してくださいね。普段、美容室で縮毛矯正をかけている人やブリーチで髪を明るくしている人は、ダメージを受けやすいので、季節を選んで行なってみるのも良いでしょう。
紫外線の強い夏の時期にも容赦なく髪を攻撃してきます。髪の水分量をしっかり保ち、補充をして閉じ込める、この動作を繰り返すようにヘアケアをして行ってくださいね。
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