「メイクやスキンケアは女性だけのもの」という時代は過去のもの。最近では“美容男子”というカテゴリーも登場し、美容に気を遣う男性は珍しくありません。ですが女性の中には男性の美容に違和感を抱く人もいて、議論が起こっているようです。
ジェンダーレス男子だけじゃない! 美容男子が増加中
“とまん”や“りゅうちぇる”といえば、性別を超えた美しさを持つジェンダーレス男子。彼らは女性顔負けのスキンケアやメイクを取り入れていて、「女の子より綺麗!」と言われるほど高い人気を集めています。
もちろん、芸能人の男性だけが美容に関心を持っているわけではありません。今ではコンビニや百貨店に行けばメンズ用コスメが数多く並んでいますし、メンズエステなどの専門的な美容サービスを行うお店も登場。“美容男子”とはそうした商品やサービスを利用して、女性並みにきちんと美容を行う男性を指す言葉です。
昨年1月の『お願い!ランキング』では、そんな“美容男子”についての特集を放送。とあるエステサロンの店員が「20代や学生の方もいれば、60・70代の方もいらっしゃいます」と語り、幅広い年齢の男性客が利用していることを明かしていました。
また番組ではエステサロンの常連客に、エステに通う理由を質問。その答えは「年齢的にお腹が出てきたので、引き締めたい」「接客業なので見た目に気を遣っている」「仕事の疲れを癒しにやってくる」とバリエーション豊かで、“美容男子”にも色々なタイプがあることがわかります。
“美容男子”の登場に賛否両論
美容に気を遣う男性のことを、女性はどのように受け止めているのでしょうか? 今年5月、ある女性情報サイトが「彼氏がやっていたらイヤなメンズ美容ケアは?」というアンケートを実施しました。その結果を見てみると1位は「ファンデーションを塗る」の110票だったものの、2位は「何をやってもイヤじゃない」の89票。「清潔感がない男よりいい」「美容を一緒に楽しめる」といった意見が上がっていて、“美容男子”を受け入れている女性は多くいるよう。
ただし、このアンケートの3位には87票で「営業職でもないのにネイルケア」という回答がランクイン。「男なのにピカピカな爪だと引く」「ナルシストのイメージがある」といった否定的な意見も上がっています。
ネット上では「化粧水や乳液くらいなら許せるけど、ファンデーションはやりすぎ」という意見があったり、「男でも基礎化粧品くらい使ってほしい」とむしろ“美容男子”を望む声があったりとまさに賛否両論。美容男子の今後がどうなっていくのか、暖かく見守っていきましょう。
画像出典:Tom Booth / getting a Thai massage (from Flickr, CC BY 2.0)