他の学校に通っているけど、美容師としての資格もとりたい…。すでに就職しちゃったけど、夢を諦めきれない! など、色々な悩みを持ちながら美容師を目指している人もいらっしゃるでしょう。
美容師の資格は取りたい! でも昼間は別のことで忙しい! という人には、専門学校の夜間課程がおススメです。昼間は今まで通り過ごせて、夕方からの空いた時間で勉強できるのは嬉しいですよね。そんな夜間課程について細かく見ていきましょう。
夜間課程の期間はどのくらい?
夜間課程になると、昼間に比べて授業時間も短いし期間も長くなるのでは? と思う人もいると思います。しかし、実は夜間課程も原則的に2年間で全ての科目を履修し、卒業することが可能なのです。
ただ、場所によっては2年4ヵ月や、2年6ヵ月かかる場合もあるので注意しましょう。授業時間は昼間とほぼ一緒で、2年間で必修科目1400時間と+αで計2000時間以上取得しなければなりません。そのため昼間に比べると一日の時間が短い分、就学期間が少し長くなってしまうようです。
夜間は昼間より学費が安くなるって本当?
昼間課程の場合では200万円以上の学費がかかりますが、夜間になると30万~50万ほど安くなります。もちろん学校によって違いは出てきますが、昼間よりコストが抑えられるのは確かなようです。学費以外の費用も安くなることが多いので、助かりますね。
「安くなると授業の内容も変わるのでは?」という疑問が生まれてくる人もいるかと思いますが、ご安心を。夜間でも、「美容文化論」「美容運営管理」などの座学を始め、シャンプーやカット、カラーなど、美容師の現場で必要な技術を習得できます。
夜間で行くメリットは?
「昼間課程は人気があるし、通っている人も多いからな…」と、どうしても昼間の方のメリットばかりに注目しがちで、夜間を選択する人が少なくなっています。しかし、夜間ならではのメリットもたくさんあるんですよ。
昼間の時間を活用
夜間の1番の強みといえば、昼間の時間を活用できるということ。夕方からの授業が多いので、昼間の時間は自由で拘束がありません。バイトして学費や生活費を稼ぐのもよし、別の学校に通って興味のある分野について学ぶのもよし、時には息抜きとして自分の余暇に使うのも良いかもしれません。実際に、昼間はヘアサロンに通いながら夜間課程に通って資格を取得するといった学生さんも多いので、現場で働きながらやりたい! という人にはかなりおススメ。
学費が安い
学費のところでも述べましたが、昼間とほぼ変わらないカリキュラムでありながら、安い費用で学べるのが特徴です。なので、学費をなるべく安くしたい、あまりお金をかけたくないなど、コストダウンのために夜間を選ぶ人も多いようです。
クラスメイトの幅が広い
夜間課程には、別の大学に通いながら、また仕事をしながら通っている人が多いので、年齢も様々なら経験してきたこともバラバラ。昼間課程よりも人数は少ないですが、それぞれ個性をもった人が多いので、美容だけではない刺激をお互いに与えながら切磋琢磨できますよ。
それでも気になるデメリット
こうしてメリットを紹介してきましたが、やはり気になるのはデメリットですよね。メリットだけではなく、デメリットもきちんと確認しておきましょう。
設置されている学校が少ない
当たり前のように書いていた夜間課程ですが、実は都市部などの一部でしか設置されていないんです。そのため、通学圏内に夜間をとり入れている学校が無いという人も多いでしょう。また、学校によって授業の開始時間や終了時間も異なりますから、夜間課程を考えている人は、こちらも視野に入れて調べましょう。
昼間課程と授業内容は“ほぼ”同じだけど…
先ほどにも述べたように、授業内容は美容に関する座学や実習などがメインになり、ネイルやメイクについても学べるので、ほとんど変わりは無いです。しかし、カリキュラムが昼間部より限定されており、昼間ほどあまり選択肢が多くないことも…。より時間を割いて、美容の勉強に当てたいという人は昼間課程の方が良いかもしれません。
イベントなどの行事はちょっと少なめ
日中は別の仕事や学校がある人が多いので求める人は少ないかもしれませんが、昼間課程に比べて修学旅行などのイベントは少なめ。その分学費が抑えられているわけですが、普通のキャンパスライフを送りたいという人は退屈かもしれません。とは言え、学校によっては各種コンテスト、ヘアショー、体育祭など、昼間課程の学生と一緒にイベントをやる学校もあるので、イベントにもしっかり参加したい! という人は、探してみましょう。
“夜間”と聞いてあまりイメージが浮かばなかった人も多いかもしれませんが、夜間課程がどんな感じなのか、少しは思い浮かぶようになりましたか? 体力的に大変かもしれませんが、学費は抑えつつもしっかり学びたい人や、今は別のことをやっているけど美容師にも興味がある、という人は夜間課程も視野に入れてみてはいかがでしょうか?