美容師を目指すため、美容学校に通う人は年間1万8千人以上おり、美容学校だけでも約270校もあります。学校だけでもこんなにあると大変なのに、さらに学科や種類も色々と分かれているので、「どこに行けば良いのか分からない!」と混乱する人もいますよね。
そこで今回は一番オーソドックスな昼間課程について、学費やメリット、デメリットまで、とことん追求してみましょう。情報を知っているのと知らないのとでは大違い。ここでしっかり情報を集めて、学校選びの参考にしてみてください。
気になる学費はおいくら?
学校選びでは、校内の雰囲気や授業内容も重要ですが、正直言って一番気になるのが“学費”ですよね。それなりに高い学費なら、入学前にお金の準備も心の準備も必要になりますし…。では、早速学費を見ていきましょう。
端的に言ってしまうと、昼間課程の場合2年間で200万円を越える学費がほとんどになってきます。学校やコースによっては、250万~300万と、かなりシビアな数字を突きつけられることも…。しかし、高いのにもきちんと理由があります。学費には入学金、授業料、施設費の他に、実習費、教材費が入り、授業の半分が実習で占められているため、器具や道具をそろえるのにお金がかかるためです。
また、課外授業やイベント参加のたびに別途でお金がかかったり、学校の販売部で売っている消耗品についても、定価で売る学校もあれば、仕入れ値に近い値段で売ってくれる学校もあったりと、学費以外にもお金に関する違いが生まれています。これについては、実際に通っている、もしくは通っていた先輩に話を聞くのが良いかもしれませんね。
昼間課程の場合、通う期間ってどのくらい?
美容学校の昼間課程は他の専門学校と同じように、2年間で必要単位を取得していれば卒業することができます。朝から夕方まで、週5日間、みっちり美容の勉強をするので、国家試験対策の強みにもなりますよ。
また、2年間で必修科目1400時間+αで、計2000時間の単位を取得しなくてはいけないので、「休みもない!?」と焦ってしまう人もいるでしょうが、ご安心を。ゴールデンウィークや夏休み、冬休みなど、長期的なお休みはしっかり確保されています。お休みの間は、アルバイトしたり、遊びに行ったりそれぞれ思い思いに過ごしているみたいです。
昼間課程の学校のメリットはこれ!
幅広い美容の知識を学べる
昼間過程は、他の課程に比べて朝から夕方まで長い時間をかけることができるので、取得できる科目が多く、美容について幅広く学ぶことができます。また、専門講師による十分な技術と知識が得られるので、国家試験対策がしっかりできるのも特徴ですね。実際に、国家試験の合格率は、昼間過程が最も高いという結果が出ていますので、しっかり試験に備えておきたいという人にはおススメ。さらに、メイクやネイル、エステなど幅広い美容技術を学ぶ機会があるのも昼間課程ならではです。
学ぶ以外にも楽しみがたくさん!
2年間と短い期間ですが、入学の時期は4月で、卒業する時期も3月なので、従来の学校と同じようなキャンパスライフを送ることができます。また学校によっては、文化祭や体育祭、修学旅行といったイベントもあるので、友人たちとの思い出が増えるのも嬉しいですね。
多くの仲間たちと切磋琢磨しながら学べる
他の課程でも同じ志を持った仲間たちと一緒に過ごせますが、やはり一番生徒数が多い昼間では、より多くの人と出会えるので自分の世界も広がっていきます。時にはライバル、またある時には助け、励ましあえる仲間達との出会いは生涯かけがえないものになるはずですよ。
ここがネックかも…昼間過程のデメリット
もちろん、全てがいい事尽くめな訳ではありません。メリットの分、大きなデメリットがあることを忘れないようにしましょう。デメリットを見て、「自分はそこまで気にしないな「これくらいなら何とかなる」と思うか、「これはちょっと…」と思うのかによって選択肢も大きく変わってきます。
学費が高い
夜間や通信は、選択科目や授業数が少ない分、学費が昼間過程の約4分の3から約4分の1とも言われており、かなりお手ごろです。そのため学費を安くおさえたい人や経済的に厳しい人は、昼間ではなく夜間の学校を選ぶ人が多いようです。
実際に働いた時のギャップ
専門学校でも実技はありますが、働きながら修学できる他の過程に比べると、知識のみの学習になってしまうのが難点です。そのため実際に現場に出たときに、知識はあるけれども上手く動けない、思い描いていたのと違うと、戸惑ってしまう人も多いようです。
昼間過程について、色々な側面からみてきましたが、いかがだったでしょうか? イベントなどがあると聞くと、勉強ばっかりと思っていた分、少しワクワクしますね。自分に合っている! と思った人は、ぜひ昼間過程の学校の情報を探してみてください。