ヘアカットやパーマ、カラーリングなどを施す美容師は、まさに髪の毛の美容に関するプロフェッショナル。美容師として働くことに憧れる人も多いと思いますが、他のお仕事を掛け持ちする「副業・Wワーク」の働き方を美容師は出来るのでしょうか?そこで今回は、美容師の副業やWワーク事情についてご紹介。美容師に人気がある副業やWワークの種類も見ていきましょう!
INDEX
■美容師が副業・Wワーク出来るのか?
■美容師が副業・Wワークをするメリット
■美容師が副業・Wワークをするデメリット
■美容師にオススメの副業・Wワークとは?
■まとめ
美容師が副業・Wワーク出来るのか?
そもそも美容師は副業やWワークが出来るのでしょうか?正社員の場合には「副業やWワーク禁止」と定められている事も多いのですが、実はそうでないサロンもあるのです。あくまで美容師を本業として働いている人でも、空いた時間に副業やWワークをする事はよくあるのです。
美容師がなぜ副業やWワークをするのかというと、働き始めのアシスタントやスタイリストになりたてのJr.スタイリストだと、お給料が少なく経済的に厳しいという事が影響しているようです。美容師として一人前になるまでの下積み期間には、多くの人が副業やWワークを経験しています。勤務後や休日などを使って、美容系の仕事や接客業、在宅でのアルバイトなどをする人も多いでしょう。
また、元々副業やWワークをする事を前提として美容師になる場合には、アルバイトやパートとして勤務したほうがいいかもしれません。美容師の正社員として働くには「美容師免許」が必須となりますが、アルバイトやパートの場合には、資格を持っていなくても問題ないサロンもあるようです。美容師を目指す専門学生や主婦など、幅広い年齢層の人がこうした働き方を選んでいます。なお、アルバイトとして働く際の雇用形態は、アシスタントになることがほとんどで、スタイリストのサポートが主な仕事内容になります。お客様のシャンプーや掃除・片づけといった事がメインのお仕事になりますが、「そうではなく、お客様のカットやカラーも担当したい!」という場合には美容師免許を取得してから働くようにしましょう。
週1から働けるサロンや時短勤務を許可してくれるサロンなど、美容師として働く上でライフスタイルに合わせて融通を利かせてくれる事もあるので、空いた時間に働けるサロンを探してみるといいですよ。
専門技術を持つ美容師は副業・Wワークしやすい
美容室の中でも、カットやカラーリング、ヘッドスパなどに特化した専門店が多く出店しています。そのような専門店で働く美容師は、一つの技術に特化しているので一般的な美容師より極める範囲は狭くなっています。狭く深く学んでいる美容師こそが、カラーリストだったりヘッドスパニストだったりと名前が付いているのですが、技術を習得してしまえば閉店後に夜遅くまで残って毎日練習することが少ないようです。
そのため、時間に余裕が出来てきたという美容師も。空いた時間に副業やWワークとして別の仕事をして収入を増やしている人も多いのです。カラーリストなど、ひとつの道を究めると決めた場合には副業で他のサロンでも働いて技術の幅を広げるというのも良いのではないでしょうか。
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美容師が副業・Wワークをするメリット
美容師が副業やWワークをする場合に得られるメリットをご紹介します。これまで副業はしてこなかったけど、サロンでは副業が認められているし時間を持て余していると感じている人は試してみるのもアリなのかもしれません。
メリット1.生活にゆとりが出てくる
美容師が副業やWワークを考える大きな理由は、やはり給料の少なさにあります。やはり、副業やWワークの目的でもある収入アップ、これさえ達成できれば、生活にゆとりが出てきます。副業で稼いだ分、お金を使ってしまえばこれまでの生活とは変わりませんが、節約を上手にしていく事で貯金も出来て毎月の支払いに怯える事もなくなります。
テレビや雑誌でもたびたび話題になりますが、駆け出しのアシスタント時代の給料はわずかなもの。その上、技術を磨くための練習道具もタダではないので、毎月手元に残るのが10万円前後になってしまうことも。さらに一人暮らしをしていると家賃や光熱費を支払う必要もあるので、生活のために副業やWワークをする美容師の卵は多くいるのです。
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メリット2.スキルアップにつながる
副業やWワークのメリットは収入アップだけではありません。美容師としてのスキル習得の場を増やせるという事もあるのです。例えば、モデルや芸能人のスタイリングを行うヘアメイクアーティストとして働くなどしてスキルアップに繋げているという人もいるようですよ。
また自分が働いている美容室以外のお店に勤務すれば、色々な運営方法や技術を学ぶこともできます。将来独立して自分のお店を持ちたいと考えている人にもオススメの方法と言えるでしょう。
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美容師が副業・Wワークをするデメリット
本業とは別に副業やWワークをする事で、デメリットとなる事もあります。メリットとデメリットの両方を踏まえた上で取り組むようにすると良いかもしれませんね。ここでは、副業やWワークがデメリットとなる部分をご説明します。
デメリット1.疲労が蓄積する
副業やWワークをするデメリットで一番に考えられるのは、本業のサロンでの仕事に支障が出ること。美容室での勤務はただでさえハードワークです。特にアシスタント時代にはスキルを身につけるため、営業終了後に夜遅くまで居残ってトレーニングすることも。
そのため、副業やWワークをする事でより疲労が蓄積する事も大いに考えられます。上手く本業とのバランスをとることが最も重要で、難しいと言えるかもしれません。また副業やWワークを禁止しているサロンも多いので、許可をとらずに副業やWワークをするとトラブルに発展するリスクがありますので、就職する時にしっかりと企業のルールを把握しておきましょう。
デメリット2.住民税が高くなる可能性がある
本業での給料の他に収入があると住民税が変わり、本業で得た給料以上になってしまうケースも考えられます。これを防ぐ為にも、副業やWワークして稼いだ収入分は自分で納税する「普通徴収」で収めるようにしましょう。
また、副業やWワークして稼いだ収入が年間で20万円を超えた場合には、必ず「確定申告」をして下さい。月に2万円弱、コンスタントに稼いでいれば達成する金額です。1年間で得た収入から税金を算出して税務署に納税する事になりますが、確定申告をしないと脱税となり国からの罰則対象となります。
副業やWワークをする事は悪い事ではありませんが、収入の管理を自分で行なう事にもなるのでトラブルにならないようにしていきましょう。
美容師にオススメの副業・Wワークとは?
国家試験に合格して晴れて美容師としてスタート。ですが、アシスタントの時期はお給料だけではまかなえず副業やWワークを増やす人が多いのも事実。
飲食店やコンビニ、新聞配達などのように、美容業界とはかけ離れた仕事でも良いのですが、副業やWワークも美容業で統一してスキルアップに繋げるというのも良いでしょう。副業やWワークを許可しているサロンは色々あるので、技術を身に付ける事を目的として仕事を探してみましょう。また、「収入をとにかく増やしたい!」という人にもおすすめのお仕事をご紹介します。
ヘアメイク
美容室でもヘアセットのメニューがある店舗は多いはず。流行りのヘアセットや技術は、常に持っておきたいところです。そんな時に、ヘアメイクサロンで副業するというのも良いでしょう。普段、働いている美容室ではカットやカラー、パーマなどの業務が多く、ヘアセットの技術向上に時間を割けないという事も考えられます。
ヘアメイクサロンでの集客は季節によって大きく左右され、成人式や七五三、結婚式、二次会などのパーティー、コンサートなど、オシャレをして行きたい人が多い時期には大忙しです。また、ナイトワークをしている人にとっては、ヘアセットが毎日の日課です。それもあってか、繁華街などにヘアメイクサロンが多く出店していますよ。
通いやすく、なるべく体に負担のかからない場所で探してみるのも良いかもしれません。副業やWワークではありますが、やり方次第では人気の美容師へと近づいていく事でしょう。
福祉美容師・訪問美容
訪問美容師とは、高齢者施設など美容院に行けない人のところに出張して、髪の毛を切るなどのサービスを行う人の事を指します。介護業界でも美容師の技術は活かすことができ、重宝しているのですね。
美容師免許を持っていればこの職に就けますし、「週2日以上、1日3時間以上」といった働きやすい時間帯の求人もあるので、本業の休みの日を使って働いている人も多いみたいです。介護職に興味がある人にもオススメですよ。美容師の資格を持っていれば、様々な業界で活躍できるのですね!
関連記事:福祉美容師・訪問美容師という仕事を大解剖
デリバリー配達員
シフトも組まず、空いている時間に好きなだけ働いていられるデリバリー配達員を始めるというのも良いでしょう。Uber Eatsや出前館をはじめとし、食べ物や飲み物を、飲食店で受け取り依頼主に届けるといった仕事です。自転車やバイクを使って気軽に始められるのも人気の理由。
配達した距離や件数によって報酬も変わるので、モチベーションも高まります。また、依頼主からチップを貰える事もあり、思わぬ収入を得る事も!運動不足を解消し、収入も得られるなんて副業には持って来いの仕事かもしれませんね。
YouTuber
メイク動画や料理動画、様々な情報を動画で得るといった行動は、今や当たり前になっているのではないでしょうか。それらの動画配信サービスは、誰でも閲覧できて誰でも配信できるのです。
主流なのがYouTubeで、動画を配信し広告による収入を得ている人をYouTuberと言います。ヘアアレンジの技術やネイル技術など、自身の技術を動画で公開してみるのも良いでしょう。チャンネル登録数や再生回数が増えていくと、収入を得られるようになるかもしれません。視聴者が動画広告を最後まで視聴したり、バナー広告をクリックしたりする事で、報酬を得られる仕組みなので、まずはチャンネル登録者数を増やす事から始めましょう。
公開する動画の撮影や編集はする必要はありますが、スマホで簡単に出来るものもあるので手を出しやすい副業・Wワークなのではないでしょうか。
まとめ
どんな職業に就いていても、はじめは思うような収入が得られずに頭を抱えている人も多いはず。美容師という職業も指名客がついて一人前になるまでは、節約の日々が続くかもしれません。
しかし、副業やWワークをする事でそのあたりも解消するのではないでしょうか。収入面だけでなく、副業で勤める職種によっては自身のスキルアップにも繋がります。柔軟な考え方が出来るようになるなど、色んな仕事をしてみる事が良い経験なのかもしれません。また、副業やWワークで得た収入はきちんと管理し、上手にやりくりをしていけるようにしていきましょう!