メディカルアロマテラピーとは
メディカルアロマテラピーは、植物から抽出した精油を使って人間の自然治癒能力を高め、病気を癒すという代替医療です。日本では漢方による治療が好まれたように、ヨーロッパではハーブを医療に役立てる習慣がありました。メディカルアロマテラピーはフランスで生まれた療法ですが、日本で親しまれているアロマテラピーはイギリス式。香りを楽しんでリラクゼーション効果を期待するものが主流です。近年は、うつや不妊症、便秘、皮膚炎といった様々な症状の改善に効果があるとされ、医療分野での期待が高まっています。すでにメディカルアロマテラピーを導入している病院もあり、今後も需要が増えると言われているのです。
メディカルアロマテラピストになるには
メディカルアロマテラピストの資格を取ることで、医療現場やサロンで精油を使用した施術を行うことができます。
医師や看護師の資格は必須ではありません。メディカルアロマテラピーは、薬とは違って緩やかに作用するので、患者とじっくり向き合ってケアしていく必要があります。スクールに通ったり資格を取ったりして、基本的なスキルを身につけながら、患者の心のケアもできるようになりましょう。医療福祉の現場やリラクゼーションサロンのほかにも、市民講座などで指導する道もあります。
おすすめの資格やスクール
メディカルアロマテラピストの資格には、様々な種類のものがあります。ここでは、主な資格についてご紹介します。
メディカルアロマセラピスト
日本アロマセラピー統合医学協会の認定資格です。指定スクールに半年ほど通うと取得できます。費用はスクールによって異なりますが、約40~50万円ほどが平均。受験資格は特にないので、だれでも挑戦することが可能です。
IFPA国際アロマセラピスト
IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定の資格で、取得するには認定スクールに通う必要があります。メディカルアロマセラピーの基礎だけでなく、ビジネスやボランティアについても学習することができます。受講期間は半年から2年間で、費用は100万円ほどです。
認定2級/認定1級メディカルアロマテラピスト
日本メディカルアロマテラピー協会(JMAA)認定の資格です。提携スクールに通うほか、通信教育でも取得できます。取得するには、教育課程を終了後、資格試験を受けることが前提です。通信教育の場合、費用は2級が5万円ほど、1級が8万円ほどかかります。テラピストの資格以外にも、講師やカウンセラーの資格を取ることも可能です。
医療の分野でもニーズのあるメディカルアロマテラピー。今後ますます、テラピストとして活躍できる場が広がっていくでしょう。興味のある方は、資格取得に向けて学んでみてはいかがでしょうか?