精油の保存期間や保管方法は?
100%天然の精油は、開封したら少しずつ劣化が始まります。そのため、使用期限が書かれていなくても、開封後は1年以内を目安として使いきりましょう。とくに柑橘系の精油は劣化が早いので、約半年で使用することを考慮してください。使用期限が過ぎてしまった精油は、香りや見た目に変化がなくても、使用することによって肌トラブルを起こす可能性があります。薄めて使用することも控え、処分するようにしてください。
精油は揮発性が高く、引火する可能性があるため、キッチンやストーブなど火の近くに保管するのは厳禁。直射日光の当たる場所や湿気の多いお風呂場も、精油の劣化を早めてしまうので避けましょう。
精油を保管するのに最適な場所は?
精油を保管するときは、酸化を防ぐためにふたをしっかりと閉め、直射日光が当たらない涼しい場所を選びましょう。光、湿気、火を避けることができれば、棚や引き出しの中でもOK。専用のケースや木箱などに入れるのもおすすめです。仕切りのある木箱なら、万一ふたが閉まっていなくても、瓶が倒れることもないのでこぼれる心配がありません。そして、子どもやペットが簡単には触れられないよう、高い場所にしまっておきましょう。
精油の保管は箱?それとも冷蔵庫?
冷暗所の保管が望ましいと言われると、冷蔵庫に保管するのがいいのでは?と思うかもしれません。とくに夏は家じゅうの湿度が高くなるので、冷蔵庫しか置き場所がないと考えるかもしれませんね。冷蔵庫での保管もOKですが、気をつけておきたいポイントがあるのです。
精油は、急激な温度変化に弱いものもあるので、何度も出し入れを繰り返すうちに劣化のスピードを早める恐れがあります。また、冷蔵庫から取り出して常温のまましばらく置いておくと、瓶が結露してしまい、結露によって発生した水分が瓶の中に入ったり、湿気によって品質が劣化してしまったりするのです。これらのデメリットが気になる方は、冷蔵庫での保管は控えたほうがいいでしょう。もし、保管場所が冷蔵庫しかない場合は、冷蔵庫内から精油を取り出したら、結露が起こる前にすぐしまうようにするなど、管理方法に気をつけてください。ちなみに、冷蔵庫の中に保存するときは、香りがほかの食品に移らないよう、ふたつきの箱に入れてしまうのがおすすめです。
精油は保管方法を守ることで、劣化のスピードを遅らせることができます。安全に使い続けるためにも、ぜひ保管場所について考えてみましょう。