ゼリー状の物質の詰まった腫瘤(しゅりゅう)をガングリオンと言います。若い女性に見られるガングリオンですが、関節包や腱鞘部分にできることが多いようです。大きさは、米粒大からピンポン玉大になります。
ある日突然自分の体にガングリオンが現れ、「なにこれ?!」と驚かれる方も多いはず。ここでは、鍼灸セラピストに行って治す、ガングリオンの治療法をご紹介します。
ガングリオンは治療すべき?
ガングリオンは、鍼灸セラピストの施術で治せる場合があります。もちろん痛みや、症状がひどい場合は総合病院などにいきましょう。ガングリオンが特に発生しやすい典型的な部位は、手の甲です。発生しやすいのは、若い女性に多いと言われています。
大体の方は症状がありませんが、神経の近くにガングリオンが発生すると神経を圧迫してしまい、痺れや痛み、運動麻痺の症状がでてきます。
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さらに、手の使い過ぎが原因でガングリオンが大きくなってしまうことがあります。症状が無く生活に支障が出なければ、放置しても良いと言われていますが、痛みなどの症状や大きくなってきたりする場合は、すぐ治療しましょう。
鍼灸セラピストの治療の流れ
鍼灸で治療を行う場合、どんなことを行うのでしょうか?
火針
火針は、古い歴史を持つ治療法です。真っ赤に焼いた太目の針を一瞬にして刺すというものですが、日本ではあまり行われておりません。
派手な治療方法ではありますが、ほとんど熱さは感じないので火傷などの心配もなく治療することができます。ガングリオンやイボなどに効果的です。
温灸
温灸は、刺した毫針の上にモグサをのせて火を付けるものです。熱い!という感じではなく、ポカポカ温かい程度の温度なので、火傷をすることはありません。ガングリオンや脂肪腫に効果的です。
毫針は昔からある一般的な治療用の針で、鍼灸の治療で最も良く使われています。鍼灸セラピストの治療は、切開なしにガングリオンを治すことができるのがメリットです。
ガングリオンを治すために
針灸と聞くと、「熱そう」「痛そう」と思われる方もいるのではないでしょうか。鍼灸セラピストの治療法では、痛みや熱さなど不快なことがなくガングリオンを治すことをモットーとしているところが多いよう。
大きさや症状にもよりますが、1か月以上の長い治療になるかもしれません。しかし、セラピストを信じてきちんと針灸院に通院することが大切です。
子どもから大人まで通院することが出来ますので、ガングリオンを治したい方におすすめです。