美容スペシャリストな自分になるために
セラピストの接客の心得とは
セラピストは、施術を施す技術職であると同時に、お客様と直に接する接客業でもあります。そのため、接客業としてのマナーを習得し、実践していくことが必要です。施術が上手なだけでは、お客様は増えません。
こちらでは、セラピストがサロンで求められる接客技術、接客の心得についてお話します。
サロンのお客様が求める3つの要素
初めて施術を受けるお客様に「また来たい!」と思ってもらうために、必要な3つのポイントをご紹介します。
「信頼感」
清潔感があり誠実に見られるよう、身だしなみにも気を遣い、「このセラピストなら大丈夫!」と感じさせる努力が必要です。
信頼関係を築けなければ、お客様はリピートすることはありません。さらに、満足感も変わってきます。
セラピスト自身の見た目、サロン内の清掃から信頼感を与えられるように心がけましょう。
「心地良さ」
はじめてサロンに訪れるお客様は、緊張していたり、本当に効果が出るのか不安に思っている方がほとんど。そのため、リラックスできる雰囲気作りが必要になります。
施術を受けるにあたり、衛生面で不安に感じさせたり、カウンセリングで高圧的な態度をとってしまうと、お客様の緊張を助長させるきっかけになりかねません。
お客様にリラックスしてもらうためには、サロン内のアロマを焚いたり、使用するタオルの触り心地を軽めのものにするなど、安心させる要素を多く作りましょう。
「押し売りをしない」
口コミには、勧誘についてかかれていたり、事前にどのくらいの勧誘があるかを確認した上で来店されるお客様も多いです。もちろん販売することも大切ですが、お客様にとってはそれが営業ではないかと思われ、ついつい身構えられてしまいます。そのため、きちんとお客様自身の悩みに対して効果的な商品かどうか、無理に購入しなくても、良い雰囲気であるかどうかは求められる要素の一つです。
無理に押し売るのではなく、きちんと悩みを聞きながら自然に営業トークをすることで好感を持たれ、集客を増加させる結果にもつながります。
お客様が来店されたときに気をつけたい!4つの接客スキル
お出迎えからお見送りまでこれから挙げる4つの要素に気をつけながら接客するように常日頃から心がけてください。
「身だしなみ」
服装、髪型、メイクはサロンの雰囲気とマッチしているか?お客様に不快感を与えるものではないか?
「言葉使い」
お客様に対し、丁寧で美しい言葉使いはできているか?
「表情」
お客様に対し笑顔で応対しているか?相手の目を見て話をしているか?
「姿勢と態度」
お客様が不快に思う失礼な姿勢や態度をとっていないか?
この4つの項目をお客様にチェックをしてもらったり、従業員同士で確認しあうとよいでしょう。また紙に書き出して壁に貼るなど、習慣にすると◎!
セラピストに必要な接客術
セラピストの仕事は体の不調を改善することですが、接客面でも優れていなければお客様に本当に満足してもらうことは難しいでしょう。では、より良い接客のポイントとは何なのでしょうか。
初めてお店を訪れるお客様の場合、少し緊張していることもありますよね。そこで施術中はなるべく会話をして、お客様にリラックスしてもらうのがポイント。話のキッカケとして有効なのは、健康や美容の話題。サロンに来店するお客様は体の不調を抱えていることが多いので、それを丁寧に聞き取ったり改善する方法を伝えたりすると喜んでもらえるはず。また、セラピストならではの目線から美容関連の話ができれば、女性客の興味を引くことができるでしょう。
また、近年では外国人観光客の増加に伴って美容業界でも「英語による接客」が求められるケースが増えています。特に宿泊施設には外国人観光客が訪れる機会も多く、セラピストが施術をスムーズに進めるには英語力は必須。もし自分の勤めているサロンにはほとんど外国人は来ない、という場合でも最低限の英単語は知っておきましょう。セラピストは体の仕組みや部位について説明しながら施術することが多いので、「shoulder(肩)」や「neck(首)」、「joint(関節)」といった基本的な英単語を押さえておくのがおススメ。セラピスト向けの英語教室が開かれることもあるので、実践的な英会話を学びたい人は受講を検討してみると良いでしょう。
関連記事:セラピストに必要な英単語や学び方とは
サービスを提供する上でのセラピストの心得
接客スキルを高めてお客様に接することと同じくらい大切なのが、セラピストとしての「心得」。「どういう心構えで施術をするか」は、お客様の体だけでなく心も癒すセラピストの仕事にとって特に重要なポイントとなります。
セラピストの仕事は人の体に直接触れる仕事なので、骨格や筋肉の仕組みを単に知識として理解するだけでは不十分。スキルアップしようと思えば、解剖生理学や東洋医学、アロマなど学ぶべき事柄は無限に広がっていきます。新しい知識や技術を身につけることでお客様への満足度を高められるかもしれませんし、実際に第一線で活躍中のセラピストは日々の勉強を怠っていません。セラピストの心得として、いつまでも向上心を持ち続ける姿勢を忘れないようにしましょう。
そしてさらに大事なのが、真剣にお客様と向き合うことです。セラピストとして長く経験を積むと、普段の施術に「慣れ」を感じてきてしまうもの。セラピストにとっては毎日行っている施術でも、お客様にしてみれば一回一回が新鮮な体験です。お客様は「体の不調を解消したい」とか「もっと美しくなりたい」といった目的をもって、大きな期待を寄せています。慣れで仕事をするのではなく、お客様一人ひとりと向き合って施術を行ってください。
サロンの品格を左右する接客マナー
上記で紹介したお客様が求める3つの要素が、接客の中での基本となってきます。特に信頼感と心地よさは、お客様が来店されるにあたって必ず求めるもの。
そして、押し売りせずにお客様と悩みを共有し、トークをしながら勧誘できるようになるとリピート率も伸びていきます。
良いマナーを身につけることで、セラピストやサロンの品格も変わるので、ぜひ取り入れてはいかがでしょうか?
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