美容スペシャリストな自分になるために
男性セラピストになるためには?活躍できる就職先とメリット・デメリット
男性のセラピストは、女性セラピストに比べると数が少ないのが現状です。セラピストは技術職であると同時に、お客様と直に接する接客業でもあるので、雰囲気の柔らかい女性に有利な一面があります。
その反面、男性が重宝される局面もあります。そんな男性セラピストの仕事について、セラピストになる上で役立つ資格情報も合わせて、詳しくお話していきたいと思います。現在働いている方、セラピストの仕事に興味を持っている男性は、ぜひ参考にしてください。
男性がセラピストになるには?
リラクゼーションを目的とするセラピストには、医療類似行為を行なう柔道整復師や針灸マッサージ師のような国家資格は必要ありません。
しかし、お客様からの安心・信頼を得るためには、資格や高いスキルを持つことは必須となるため、養成機関で技術を習得する様にしましょう。セラピスト技術を証明するための民間資格が多数あるので、資格を取得しておくとさらに信頼度は増すことになります。
では男性がセラピストになるには、具体的にどのような方法があるのでしょうか? たとえば確かな技術を身につけたい人は、一般社団法人 日本メンズセラピスト協会(JMTA)が発行している「認定アロマセラピスト」という資格を取得するのもおすすめ。
同協会が実施している資格取得講座では、アロマセラピーについての基礎知識や施術スキルについて実技込みで学んでいくことができます。さらに単なる技術だけでなく、身だしなみや気配りといった接客スキルも身につけられる様子。お客様の信頼を得るために欠かせない「接客マナー」についても教わることができます。
なお、受講料は自宅学習を交えた「ハイブリッドコース」が324,000円(税込)で、通常コースは432,000円(税込)。男性セラピスト向けのレッスンを受けられる貴重な場なので、興味のある人は受講を検討してみてはいかがでしょうか。
上記のほか、メンズセラピストの育成を専門的に行っているスクールも多くあります。システムは学校によって異なりますが、日時を自由に決めてマンツーマン制で受講するスクールもあります。中にはセラピストになるまでのサポートだけでなく、開業してサロンを経営していく段階まで支援してくれるスクールもあるようです。
また、サロンに就職してからも独立支援してくれるサロンもあるので、働きながら開業準備を進めても良いでしょう。
男性セラピストが活躍する場所は?
ボディ系のリフレクソロジー・タイ古式マッサージ・リンパドレナージュなどに関しては、力が必要な施術のため男性セラピストが重宝されているケースが多いです。その一方で、セラピスト業界全体をみると、ボディ系、エネルギー系、メンタル系、それぞれ人材過多な現状となっています。
しかし、ストレスの多い現代社会では、今後も需要が伸び続ける市場であり、将来性のある職種です。知識や技術習得は勿論、コミュニケーション・発想・企画・管理などの能力を磨いていくなど、向上心を持ち続ける事で、自身のスキルだけではなく、地位や収入アップも臨める業界です。
ボディ系
リラクゼーションセラピスト
リラクゼーションセラピストには1級と2級があり、一般社団法人日本リラクゼーション業協会が認定している資格です。この資格を取得することで、ハンドマッサージに関する知識や技術を得ることができます。
アロマセラピスト
アロマテラピー検定やアロマヒーリングセラピストなどが挙げられます。アロマセラピストの資格を取得することで香りのプロであることを証明することが可能。その香りによってお客様に心身をリラックスさせることができる知識を身につけることができます。
メンタル系
心理セラピスト
心理セラピストの中には、認定心理カウンセラー、スクールカウンセラーなどの資格があります。
ヒプノセラピスト
心理カウンセリングのひとつで、催眠療法などを行い、心の中に隠れているマイナス部分を解き、催眠誘導から相手の心理に入り込むことを学ぶもの。
エネルギー系
気功セラピスト
気功セラピストの資格を取得することで、人の体内に秘める気を操って、美容から健康面をケアする技術が身につきます。
ヨガセラピスト
ヨガセラピストの資格は、体の不調や心の悩みを抱えているお客様、美容や健康面に気を遣っているお客様に向けてヨガ指導などが行える資格です。
スクール・研修で資格取得を目指すのが一般的です。これから職業としてセラピストを目指すのであれば強い意志を持って資格取得に励むべきです。注意すべき点は、スタッフ・お客様に女性が多い業界なので、女性への配慮は常に忘れてはいけません。
関連記事:セラピスト志望者向けのスクールや資格
男性セラピストのメリットとデメリット
海外では男性セラピストが施術を行うことはよくあるそうですが、日本では女性セラピストの比率が圧倒的に高いのが現状。お客様を“癒す”職業ということもあって、細やかな気遣いができる女性を積極的に採用している店舗が多いようです。その反面、男性セラピストが有利となる場合も。以下では男性セラピストが施術を行う上で有利な点と不利な点を紹介していきます。
まず有利な点として挙げられるのは、基本的には男性の方が手が大きいということ。マッサージの力が分散するため、お客様にリラクゼーション効果を与えやすいと言われています。そして大きな体を利用したダイナミックな施術を行えるのも、セラピストにとっての利点だと言えるでしょう。
不利な点としては、やはり女性客にとって男性セラピストは“異性”であるということが挙げられます。サロンではマッサージをする際に体に触れる必要がある上、場合によってはお客様に脱衣してもらって施術を行うことも。異性から施術を受けることに対して、心理的な抵抗感を抱く人も少なくありません。とはいえ現在サロンの客層は圧倒的に女性が多い様子。男性セラピストとして活躍したい人は、女性客に信頼してもらえるように工夫することが必須だと言えるでしょう。「実際に男性セラピストの施術を受けたら人柄が良くて安心した」という人もいるようなので、信頼感を得られるような立ち居振る舞いやトーク術を磨いてみるのもいいかもしれませんね。
男性だからといって性別の差をリスクと考えずに技術や接客スキルを磨き、お客様から沢山指名を頂けるセラピストを目指しましょう。
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