セラピストになるには国家資格は必要ないものの、高い技術が求められる世界であることも事実。様々な団体からセラピーの資格が発行されているので、セラピストとして働きたいならあらかじめ取得しておいたほうが良いでしょう。
とはいえセラピストの資格には様々な種類があるので、「どれを取得すればいいのかわからない!」という人もいますよね。そこで今回は主要な資格の種類についてご紹介。資格をとる方法や取得費用、取得までにかかる期間についても取り上げていきます。
資格をとるには
セラピストとして働くには二つの方法があります。一つは「未経験可」という求人に応募して、入社後にセラピストとしてのスキルを身につけていく方法です。ほとんどの会社で研修用のカリキュラムが用意されているため、働きながら必要な資格を取得していくことができるんですね。
もちろん、セラピスト業界には経験者が優遇される求人もあります。就職先に合った資格を持っていれば、即戦力として重宝されるはずですよ。経験者として働きたいという人はまずはスクールに通ったり、通信講座を受講して資格の取得を目指すと良いでしょう。
取得にかかる費用・期間
それでは実際に資格を取得する際、どれくらいの費用や期間がかかるのでしょうか? スクールに通って基礎からしっかり勉強する場合には、その分学費が多くかかると言われています。選択するコースによって様々ですが、学費は数十万円、カリキュラムを修了するまでに数カ月かかるのが一般的。専門的な勉強を行うコースでは1年以上の通学が必要で、100万円に近い学費がかかるということも珍しくありません。
また、通信講座で資格の取得を目指す場合には、スクールに通うよりも学費を抑えられます。コースによりますが、受講料は10万円以下、カリキュラムの修了までにかかる期間も1年以内というところが多くあります。
一口にセラピーといっても様々な種類があるので、どの資格を取得すればいいのか迷ってしまうという人も多いはず。そこでスクールに通うのではなく、まずは通信講座で勉強を始めるというのも一つの選択肢として考えておきましょう。
そのほか独学で資格の取得を目指すという方法もありますが、専門のテキストが販売されていない場合もあるので、まずは一度資格の専門家やスクールに問い合わせて聞いてみるのが良いかもしれませんね。
主要な資格の種類
セラピーにはいくつもの種類がありますが、大まかに体への施術を行う「ボディケアセラピー」と心理的な働きかけを行う「メンタルケアセラピー」の二つに分けられます。ボディケアセラピーとして代表的なのがリンパセラピーやヨガセラピー。
リンパセラピーなら「日本能力開発推進協会(JADP)」が認定する「リンパケアセラピスト」、ヨガセラピーなら「全米ヨガアライアンス」認定の「ヨガインストラクター」といった資格があり、資格を取得するにはそれぞれ認定校のカリキュラムを受けることが必要になります。
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また、メンタルケアセラピーといえば「カラーセラピー」や「ハーブセラピー」が代表的ですよね。カラーセラピーについてはJADPや「日本アロマメディカル心理セラピー協会」が資格を発行していて、ハーブセラピーも「ジャパンハーブソサエティー(JHS)」や「日本ハーブ振興協会」、「日本ハーブセラピスト協会」といった団体で資格の認定が行われています。
資格によってカリキュラムの内容が異なり、身につけられる知識も変わってくるもの。そのため、まずは自分の興味に合った資格を見つけ出すことが重要です。また、資格をとってもそれが就職に結びつかなくては意味がないので、希望の就職先に合っているものを見つけられるようにあらかじめ調べておきましょう。
画像出典:Adamina / Color Therapy. (from Flickr, CC BY 2.0)、U.S. Army / Army Photography Contest – 2007 – FMWRC – Arts and Crafts – A Plumpish Proportion (from Flickr, CC BY 2.0)