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リンパから体質改善も? 奥が深いリンパセラピーの世界をご紹介


 

薬などを使わずに体の調子を整える治療法“セラピー”。その種類には様々なものがありますが、ここではリンパセラピーについてご紹介。体質自体を改善する効果があるとまで言われている、奥が深いリンパセラピーの世界に入っていきましょう!

リンパって何のこと?

みなさんは「リンパ」って、何のことかご存知ですか? リンパとはタンパク質や古くなった細胞・老廃物などを運ぶためのリンパ管と、そのリンパ管を流れるリンパ液のことで、身体の外から侵入したウイルスや細菌から体を守る免疫機能も持っています。

 

また、リンパ管の途中にあるリンパ節という部分はリンパ液のフィルターとして機能しており、体外から入り込んだ細菌や異物を取り除いてくれる役割も。リンパ節は体内に数百個以上が存在していますが、とくに首や鎖骨付近、脇の下、足の付け根やひざの近くには重要なリンパ節があると言われています。

 

健康を保つために重要なリンパ系

私たちの健康を維持してくれているリンパ液。これが滞ってしまうと、むくみやこり、さらにはたるみやシミなどに加えて体調不良が引き起こされ、さらには新陳代謝まで低下してしまうことに…。ではなぜ、リンパ液が滞るのでしょうか? 理由は大きく3つあり、最も直接的な原因は「運動不足」。

血管は心臓がポンプの役割をすることで血液が流れていますが、リンパ管はまわりにある筋肉の収縮によってリンパ液が流れています。そのため、筋肉がうまく動かないと、リンパ液の流れが悪くなってしまうのです。

 

ストレスも大きな原因のひとつ。ストレスの影響を受けることで自律神経が不調になり、血管や筋肉が収縮して、リンパ液が滞ってしまうことに。また、血液の流れが滞ることでリンパの流れも悪くなってしまうので、身体の冷えは大敵。そのため、日頃から適度な運動やマッサージをしたり、ストレスをため込まないように心掛けておきましょう。

 

リンパセラピーにはどんな効果が?

リンパの流れが悪くなってしまうと、身体に良くないことばかりが起こってしまうことが分かりましたね。しかし、一度滞ってしまった流れを正常に戻すのは難しいもの。そんな時に役立つのが、リンパセラピーなのです。

リンパセラピーによってリンパの流れを活発にし、体内の老廃物や有害な物質を除去。それだけでなく、薬などに頼らなくても、体の自然治癒力を高めることができるとも言われています。

 

その結果として、吹き出物やシミ、乾燥といったお肌のトラブルが解消されたり、体のむくみも改善されるなどの効果も。血行をよくして体のコリをほぐしたり、免疫機能を改善できるのも魅力ですね! また、副交感神経が活発になることによってリラックス効果も生まれるので、リンパセラピーには注目が集まっています。

 

リンパ系に直接働きかける「リンパドレナージュ」

リンパセラピーの基本的な方法に、リンパドレナージュというものがあるのをご存知でしょうか? これは1930年代にエミール・ヴォッダー博士によって発明された、リンパ系の機能を活性化させるマッサージの方法。血行をよくするための通常のマッサージと違い、リンパ系に直接働きかけるのがリンパドレナージュの特徴です。

 

リンパドレナージュは強い痛みを伴うようなマッサージは行わず、リンパの流れに合わせて優しくマッサージして、リンパ液がスムーズに流れていくように働きかけます。また、リンパの流れをコントロールするために、独特のリズムやテンポを用いたタッチが必要になるのも、この方法ならではの特徴と言えるでしょう。

 

リンパセラピストになるには

リンパセラピーを行うには、リンパや体の仕組みについての深い理解が必要になります。リンパセラピーはまだまだ日本に根付いているとは言えませんが、各地にあるセラピストスクールや、通信講座などでリンパセラピーの知識やスキルを学ぶことができます。

 

ここで気をつけておきたいのが、リンパセラピーの内容。医学的な技術に近いものから、美容的なアプローチまで方法が分かれており、中には東洋医学と結びついたものまで! まずは自分の興味がある方法やジャンルを選んで、勉強がオススメです。

 


 
 

リンパの仕組みや、リンパセラピーの技術についてご紹介してきましたが、いかがでしたか? リンパと聞いて難しいという印象を抱いた人もいたかも。確かに身体の様々な仕組みと結びついていて、一見するととっつきにくい分野ですが、その分奥が深いのもリンパセラピーの魅力です。

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