首や肩、腰などのコリをほぐしてもらいたい!と体の不調を訴える人も多いはず。そんな人々のお悩みを解決し、リラックスできる空間を提供していくのがセラピストのお仕事です。セラピストのお仕事と言っても、ボディケアセラピーやメンタルケアセラピー、リラクゼーションセラピー、メディカルセラピーなどと分かれており種類は様々。サロンで提供するサービスを、しっかり対応できるセラピストを採用したいものですよね。しかし、経験者の募集をするだけではなく、新卒や未経験者を募集する事で応募へのハードルも下げられますよ。今回は、リラクゼーションサロンやマッサージ店に合った求人広告の作り方をご紹介します。
INDEX
■セラピスト求人作成のコツ
■セラピスト求人のタイトルやキャッチコピー
■セラピストの仕事内容欄
■セラピストの給与面
■セラピストならではのPRや店舗紹介
■セラピスト求人に適した写真
■セラピスト求人を作成する上での注意点
セラピスト求人作成のコツ
セラピストの求人広告を読んだ際に、最も大切なのはサロンの雰囲気やサロンのコンセプトをいかに伝えられるかという2点です。
「リラクゼーションサロンとして、どのような空間作りをしているのだろう…」「お客様にどのような技術でアプローチしていくのだろう…」という事が明確に伝わってくれば、就職した先のイメージも付きやすいですよね。ただ、就業規則が書いてあるだけの求人広告では、「どんな人が働いているのだろう…」「サロンの空気は自分に合うのだろうか…」と不安になってしまいます。写真を掲載できるような求人サイトであれば、リラクゼーションサロンの雰囲気が伝わるように店内を撮影して掲載すると良いですよ。
【主なセラピストの種類】
- ボディケアセラピスト
- アロマセラピスト
- リフレクソロジスト
- カイロプラクター
- リンパマッサージ(ドレナージュ)
- タイ古式マッサージ
- 柔道整復師
- はり師/きゅう師
- あん摩マッサージ指圧師など
また、どんな人を採用したいかというのも明確にしておく必要があります。「このサロンには、どんな人材が合っているのだろう」などと、企業のコンセプトなども見直して採用活動をしていくと良いのではないでしょうか。
【採用したい人物像例】
- 向上心がある人
- 時間をしっかり守れる人
- 協調性がある人
- 気遣いができる人
このように、しっかり採用したい人物像を明確にしておき、応募条件に書き記しておくと良いですよ。本当は経験者を採用したいのに、求人広告に記載がなければ未経験者ばかり面接に来るなんて事もおおいに考えられます。
【応募条件例】
- タイ古式マッサージの実務経験を2年以上持っている方
- 柔道整復師の資格を持っている方
- 新卒、未経験者
しかし、この条件ではハードルが高く応募が集まらない可能性もあります。そういう場合には、「○○な方 優遇」「○○な方 歓迎」「資格不問」「年齢不問」などと応募しやすい文言を記載してあげると良いですよ。
また、求人広告を作成するにあたり法律で決められている事として記載しなければいけない事や使用してはいけない表現もあります。例えば、ウェイターやウェイトレスなどの性別を限定する表記を使うのはNGです。このようなルールもきちんと守って求人広告を作成する事で、求職者に与える印象もよく上手に求人をしているサロンと言えるでしょう。
関連記事:求人広告を作成する際の必須項目と注意点
セラピスト求人のタイトルやキャッチコピー
求人広告のタイトルやサブタイトルは求職者にとって一番目につきやすい部分です。サロン独自の取り組みや求職者にとってプラスとなる情報を書くようにしましょう。また、文章の長さも長過ぎず短すぎず、丁度良い文章量で作るのがポイントです。あれもこれもと詰め込み過ぎると大切な情報が埋もれてしまう可能性も。待遇面を並べてあげても良いでしょう。
【タイトルの作り方】
Step1.押し出したい待遇を集める
「資格不問」「ノルマなし」「週3~OK」「研修制度あり」「賞与年3回」など、他店にはないような待遇を並べてみる
Step2.文章のように組み立てる
バリ風のリラクゼーションでセラピスト大募集!賞与は年3回で嬉しい条件が揃っています。資格不問で技術は研修でカバー。ノルマもありません。週3~OKです。
Step3.飾り文字などで強調する
*\バリ風のリラクゼーションでセラピスト大募集!/*賞与は年3回で嬉しい条件が揃っています♪資格不問で技術は研修でカバー◎<ノルマなし>週3~OK!
このように、タイトルに載せたいワードを集めてから文章を組み立てると、伝えたい部分を残さず載せられます。飾り文字を付けた後でも、これなら文字数も73文字と読みやすい長さなのではないでしょうか。
セラピストの仕事内容欄
求人広告には採用をした後にどのような仕事を任せるのか、的確に記載しましょう。「これまでにセラピストとして働いていたのであれば、だいたいわかるだろう…」と、おおまかな説明で済ませてしまうのはNG。読む人によってはサロンの想いが伝わらず、「別のサロンにしよう」と応募の機会を逃してしまう事も。
これまで働いてきた人は特に、何らかの悩みを抱えて辞めたという背景もあるかもしれません。セラピストであれば、お客様からのクレーム対応に追われて技術習得まで手が回らなかったという人、アロマセラピストとして勤めていたはずなのに経営方針が変わってマッサージがメインのリラクゼーションサロンになってしまったなど、退職の理由はさまざま。そのような事も考えて、サロンの情報をより詳しく記載するようにしましょう。
- お客様のお出迎えからカウンセリング、施術までをご担当頂きます
- お客様からのクレーム対応は担当者を設けているため、セラピストは対応しません
- 女性専用のリラクゼーションサロンなので、男性への施術はありません
その他にも、どんな業務を行うのかという点でも詳しく記載していた方が良いでしょう。
- エッセンシャルオイルを用いて、アロマテラピーを行ないます
- リンパマッサージで、リンパの流れを改善させます
- 足の裏や手のツボを刺激して、血行を促進させます
- カウンセリング・受付・予約対応・店内清掃
セラピストの給与面
セラピストの給与面では、正社員やアルバイト・パート、業務委託などの雇用形態に分けて「月給○○円~」「時給○○円~」「完全歩合制○○%支給」などと記載します。ここで注意したいのが、最低賃金を下回らないという事。厚生労働省で発表している最低賃金以上の金額を設定するようにしましょう。
また、技術力の向上により設定していたお給料より高く設定できるのであれば、「※経験とスキルによって決定します」などと書いておくのも◎。少しでも技術向上への意欲を高められるように表記しておくのも良いのではないでしょうか。(実際に、給与額を上げられる場合のみに限る)
その他にも、インセンティブやボーナスがある場合には、記載しておくようにしましょう。お給料としてもらえるものが全て書いてある事で、働いた先のイメージも付けられるようになります。
セラピストならではのPRや店舗紹介
求人サイトの中で自由に入力ができるPRや店舗情報が用意されている事もありますが、そういった部分を有効活用するようにしましょう。求人作成で最も大切なサロンの雰囲気を説明したり、サロンコンセプトを書いたり使い道は何通りもありますよ。また、タイトルに書ききれなかったサロン独自の取り組みや待遇を書いてあげても良いでしょう!
【例:サロンの雰囲気を伝える】
海を一望できるリゾート地を思わせる○○サロン。バリで直接買い付けたインテリアや雑貨に囲まれて、お客様もスタッフも癒しの雰囲気に包まれます。リラックスできる空間で、穏やかに心身共に整えていきましょう。
【例:サロンコンセプトの紹介】
美しさは体の内側から出るものです。リンパの流れを促進し、体内に溜まった老廃物の排出を促します。さらには、凝り固まった筋肉を丁寧にほぐしお客様の体の不調を緩和させます。常にお客様に寄り添い、ボディケアとメンタルケアの両面からアプローチしていきましょう!
【例:○○サロンは家事や子育てにも理解ある環境】
○○サロンの店長は、シングルマザーでバリバリ働くキャリアウーマンです。お子さんの急な発熱や学校行事への出席など、サポート体制が整っています。仕事を休めないから学校行事への参加を諦めるのではなく、出来るだけプライベートを優先させられるようにしていきます。働くママやパパを応援する!そんなサロンです。
セラピスト求人に適した写真
求人サイトを見ていると、まず目に飛び込んでくるのは店内ロビーや施術ルームの写真ではないでしょうか。スタッフが働く姿や社内イベントなど、写真を見ただけでサロンの雰囲気が伝わって来るものが良いでしょう。求人サイトでは、他店と並んで表示されますので、一風変わった店内写真やインパクトがあるような写真も目を引きます。ですが、サロンと関係のないものを載せるのはNGです。では、セラピストの求人にはどのような写真が適しているのでしょうか。
【例えば…】
- 施術ルームの写真
- 施術イメージの写真
- スタッフの集合写真
- 社内イベントや研修風景の写真
このような写真があると良いのではないでしょうか。これまでに、人間関係で悩んできた人にとって働くスタッフがどんな人なのかを見る事ができるというのは嬉しいポイントです。しかし、スタッフを撮影して求人サイトに載せる場合には、必ず本人の許可をもらうようにして下さいね。
関連記事:求人広告に掲載する写真の効果的な撮影方法
セラピスト求人を作成する上での注意点
セラピストの求人広告を作る際に、気を付けなければならない点もあります。求人広告の表記について、いくつか法律で禁止されている事があるのです。採用担当者はそのあたりも学んでから作成するようにしましょう。
【NG表記を少し紹介すると…】
NG1.募集する年齢の幅を断定する
「20歳以上28歳未満の方」「34歳以下のセラピスト経験者募集」など
NG2.募集する性別を断定する
「女性3名の募集」「男性で柔道整復師の国家資格をお持ちの方優遇」など
このような表記は、「雇用対策法 第十条」および「男女雇用機会均等法 第五条」で禁止されています。とは言っても、サロンの方針として女性専用サロンとしている事もあるでしょう。年齢に関しても、募集したい世代がありますよね。サロンのイメージやコンセプトに合わせて採用活動を行いたいという事もあるでしょう。そういう場合には、以下のように表現を変えてあげると良いですよ。
【OK表現】
- 20代のスタッフが活躍中
- 若年層のキャリア形成のため34歳未満の方を募集
- 女性スタッフが多く活躍中
求人サイトでは、たくさんの企業がスタッフを採用するために求人広告を掲載しています。数多い求人広告の中で、○○サロンの求人に目を留めてもらうためには、いくつもの工夫が必要です。また、求人サイトに掲載したらOKではなくて、応募が入るまでは何度か内容を変更していくと良いでしょう。どんな言葉が求職者に刺さるのかはわからないので、虚偽の内容でない限り少しずつ変化を加えていく事が成功のカギとなるでしょう。
関連記事:求人広告の年齢・性別に関するNG表記集