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愛犬と一緒に活躍できる! アニマルセラピーの特徴とセラピストになる方法


 

アロマセラピーやリンパセラピーなど、主に美容目的のために行われるセラピーもある一方で、カラーセラピーやヨガセラピーなどは自分の心と体をリラックスさせることで、体を健康に美しく保つという特徴があります。

 

そんな様々な種類があるセラピーの中でも、高いリラックス効果が得られることでよく知られるアニマルセラピー。今回はアニマルセラピーの特徴やセラピストとして活躍するための方法をご紹介します。

アニマルセラピーの効果

アニマルセラピーとは動物とのふれあいを通じて、精神的または肉体的な問題を抱える人を癒す試みです。そこで選ばれるのは主にイルカや馬、猫や犬・ウサギなどの哺乳類で、日本では犬を用いたドッグセラピーが盛んですね。それでは具体的にアニマルセラピーにはどんな効果があるのでしょうか? ここでは主要な3つの効果を紹介します。

心理的な効果

動物と接することで不安や緊張が緩和されて、ストレスも軽減されます。また、動物と関わったり世話をしたりすることが自尊心や責任感を育むことにつながり、自主性を向上させることも可能です。そのため、うつ病治療など精神疾患の治療に組み込まれることも。

生理的/身体的効果

動物を触ったり撫でたりすると体内の血圧や心拍数が下がると言われています。また、「動物に触りたい」「動物と遊びたい」という気持ちから、日常生活の行動が活発になったり、話しかける回数が増えるなど、意欲的な行動につながります。そのため、事故や病気のケガのリハビリにアニマルセラピーが用いられることがあります。

社会性の向上

ペットと散歩をしていて、ペットを介して知らない人に話しかけられるという経験をしたことはありませんか? 動物がいると、初対面の人やあまり親しくない人とも話しやすいですよね。このように、動物がいることで人と人との会話や交流がスムーズになるので、社会とうまく関わることができていない人の社会性の向上にも役立つのです。

 

3種類のアニマルセラピー

動物介在療法

医療や介護の現場において、専門的な治療の一環として動物たちに協力してもらうこともあります。この場合、医師や看護師・ソーシャルワーカーや作業療法士・心理療法士などの医療関係者が主導してアニマルセラピーを実施。

事故や病気、または身体的機能に関して障害を持っている人、不登校や虐待などの精神的な問題を抱える子供たちや認知症や躁うつ病などの精神的障害を持つ人、老人ホームやデイケアを利用するお年寄りなど、問題を抱えている幅広い世代の人たちの治療に組み込まれます。また、刑務所や医療刑務所などで過ごす囚人の社会復帰にも役立てられています。

動物介在活動

動物と関わり合うことによって、心を落ち着かせたり情緒的な安定を目指すための活動。いわゆる“生活の質”(Quality of Life、QOL)を向上させるための一環として用いられることもあり、「ペットセラピー」と呼ばれることもあります。アニマルセラピーを目的としていない場合でも、家で飼っているペットから人が受け取る影響は大きく、ペットを飼っている人はそうでない人よりも病院に行く回数が少なくなる、とも言われています。

動物介在教育

動物との触れ合いを通して、教育の質や学習意欲を向上させる教育活動もアニマルセラピーのひとつです。動物たちと正しく触れ合う方法や命の大切さを学ぶために、学校教育に用いられることも。学校やクラスごとにウサギやニワトリを育てたり、メダカや亀を飼育するのもアニマルセラピーと言えますね。

 

アニマルセラピストになるために

アニマルセラピーのセラピストとして活動したい人は、アニマルセラピストの資格を取得すると良いでしょう。ただし、アニマルセラピストの資格は国家資格ではないため、異なる団体で行われる民間資格を受けることになります。また、愛犬などをセラピーアニマルとして活躍させる場合には、セラピードッグとして登録しておく必要があるので、忘れずに認定試験を受けておきましょう。

日本アニマルセラピー協会は内閣府の認証を受けている団体で、セラピストの資格認定とセラピードッグの認定を行っているので、ここで簡単にご紹介します。

アニマルセラピストの資格認定

同団体のセラピスト認定は「初級」「中級」「上級」「師範」の4つが用意されています。初級・中級では動物介在活動のために必要な知識を学び、資格取得後は高齢者施設や公共施設への訪問活動が行えるようになります。上級資格では動物介在療法を実施するための知識を勉強し、治療を受ける人や医師・病院との懸け橋役もこなします。師範資格は合格後に新たなセラピストの育成や、各種講演会やテレビ・ラジオなどで活躍することができます。

セラピードッグ(セラピー犬)認定試験

認定試験を受けて合格することができれば、セラピードッグとして活躍することができます。受験資格は生後8ヵ月以上であることやワクチン接種を受けていること、またトイレの躾ができていることです。躾がうまくいかないという人は、しつけや訓練のための講座も開講されているので、そちらを受講してみるのもオススメです。

 


 
 

認定試験を受けて合格することができれば、愛犬と一緒にセラピー活動をするのも夢ではありません。子供の教育や介護施設で暮らすお年寄り、またケガや病気で苦しむ人の助けになることもできるので、介護や医療の現場で働いている人にもオススメですよ。

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