アロマセラピーには欠かせないエッセンシャルオイル。日本語で精油と呼ばれるエッセンシャルオイルとは、主に植物の花や葉っぱ、果実の皮や実、他にも種や根っこから抽出された液体のこと。アロマオイルと混同されてしまうこともあるのですが、エッセンシャルオイルは100パーセント天然の液体のことであり、有効成分が高濃度で凝縮されているのです。
そんなエッセンシャルオイルには色々な種類があり、効果や効能もさまざま。どれを選べば良いのか迷っている人や、そもそもどんな種類があるのか分からないという人も多いので、ここでは代表的なものをいくつかご紹介していきます!
心を落ち着かせてくれる精油
ラベンダー
不眠対策にも使われるラベンダーは、アロマセラピーでも人気のエッセンシャルオイルです。鎮静作用が高く、ストレスや怒りを緩和してリラックスさせてくれます。安眠効果もあるので、ラベンダーを使用すれば質の高い睡眠が期待できます。
グレープフルーツ
“楽園”を意味する学名「paradisi」を持つグレープフルーツは、みずみずしい爽やかな香りで古くから愛されている精油。スッキリとした香りは沈んだ気分を前向きにし、心を安定させる作用を持っています。また、脂肪の分解を促進するので、最近ではダイエット目的で使用されることも!
ペパーミント
強い爽快感のある香りが人気のペパーミントは、お菓子やお酒の香料、歯磨き粉などにも多く使われていますよね。鎮静作用や冷却作用が高く、スーッと鼻を通り抜けるような香りは、集中したい時や眠気を覚ましたい時に役立ちます。
気分を前向きにしたい! そんな時にオススメの精油
オレンジスイート
その名の通りオレンジの皮から抽出されるオレンジスイートは、甘くそれでいて爽やかな柑橘系特有の香りが人気。リフレッシュ効果が高いので、気分が落ち込んだ時やストレスを溜め込んでしまった時などにオススメ! また、胃や腸などの調子を整えてくれるので、下痢や便秘の改善などにも役立ちます。
ローズマリー
“バラ”を意味するローズという名前から甘い香りと思われがちですが、実際は清涼感のあるスッキリとした刺激的な香り。そのため、朝の目覚めの悪さを改善したい人や集中力を高めたい人から人気です。代謝を高める作用も高いので、お肌のたるみを改善するために使われることも。
ベルガモット
ベルガモットは柑橘系で、爽やかな中にも甘くフローラルな香りのする果実です。そのため、香水に利用されることも多く、気分を明るくしたい時や前向きになりたい時に効果的。ストレスを溜め込んだ状態や、欲求不満の状態が続くと心だけでなく体にも良くないので、精油の力をこまめに借りて、心の安定を心掛けてみましょう。
ゼラニウム
ローズのような香りを放つことから「ローズゼラニウム」と呼ばれることも。赤やピンクのかわいい花を咲かせるので、アロマだけでなく観賞用としても愛されてきました。甘い香りを吸い込めば感受性を高めたり、自分の気持ちに向き合ったりすることができますし、さらには更年期障害への治癒効果も期待できます!
イランイラン
“花の中の花”という意味のイランイランは、熱帯気候の植物。甘くエキゾチックな香りが特徴で、リラックス作用とともに精神高揚の作用もあるので、イライラや不安をやわらげてくれます。また、催淫効果も高く、インドネシアでは新婚初夜のベッドにイランイランを敷いていたそう。
風邪予防や殺菌・消毒に役立つ精油
レモン
高い殺菌作用があるので、風邪の予防や殺菌・消毒、抗菌などが期待できます。また、フレッシュなレモンの香りは気分を前向きにしてくれるので、気持ちを切り替えたいときに使う人も多いよう。食欲不振や消化不良にも効果的です。
ユーカリ
コアラの好物として知られるユーカリは、刺激の強い香りが特徴。集中力を高めたり、興奮を鎮めたりするなど、さまざまな効能がありますが、その中でも消毒や抗菌に高い威力を発揮します。さらには風邪や鼻炎、のどの痛みなどを緩和する効果も!
ティートゥリー
清涼感ある香りが特徴のティートゥリーは、感染予防への効果が抜群! 風邪だけでなく、インフルエンザや気管支炎の予防にも貢献し、皮膚トラブルにも効果的で、アトピー性皮膚炎や水虫などの改善に使用されることも多い精油です。
色々な精油を見てきましたが、いかがでしたか? 多くの精油には心を安定させてくれる効果や、気持ちを前向きにしてくれる効果があります。そしてその効果を最大限に発揮するためには、自分の好きな香りを選ぶことが大切。実際に香りを嗅いでみて、お気に入りの種類を見つけてみてくださいね。