セラピストの仕事には、マッサージなどの施術や基本的な接客まで様々な種類があります。またお客様に満足して帰ってもらえるだけの技術も必要なので、セラピストの人は日々勉強を積み重ねているようです。でも、そんな日々の努力が「手当」という形で収入にも還元されたら素敵ですよね。
そこで今回はセラピストの手当についてご紹介。手当の種類や待遇による違いなどを取り上げていきます。また手当以外の福利厚生にも触れているので、一緒に見ていきましょう。きっと働きやすいお店を探す1つの目安になるはずですよ。
セラピストの手当の種類
セラピストの手当にはどのような種類があるのでしょうか。セラピストの求人を見てみると、残業に対して支給される「時間外手当」や、欠勤なしで働いた人が貰える「皆勤手当」など、様々な手当があることがわかります。中でもセラピスト特有なのが「指名手当」。セラピストが働くサロンでは、お客がスタッフを指名する際に「指名料」が発生するお店があります。指名手当はその指名料から支払われるのですが、どれくらいの金額がどのように支給されるのかはお店によって違っているようです。まず「全額バック」といった支払い方を採用しているサロンでは、指名料の全額が手当として貰えるとのこと。
一方で「指名手当:400円/時」といった形で、指名を受けて施術するとその時間分の手当が貰えるところもあるようですよ。そのように時間毎に「指名手当」が支払われるところでは、施術するだけで手当がつく「施術手当」も採用されていることが多いようす。例えば普通に施術すると「施術手当:200円/時」が支払われるのに対して、指名をもらって施術した人は「指名手当:400円/時」が受け取れるように設定されています。相対的に指名をたくさんもらっているスタッフの方が収入が上がるようになっている訳ですね。
その他、資格を取得することにより支給される「資格手当」を採用しているサロンも多いです。手当に該当する資格は「公益社団法人 日本アロマ環境協会」が実施している「アロマテラピー検定」などセラピストの一般的な資格の他、セラピストの仕事には直接関わらない「美容師免許」といった資格に手当を支給しているサロンも。中には社内で独自に作った資格を取得することで手当が発生する「社内資格手当」といったものもあるようですよ。
待遇によって変わるセラピストの手当
セラピストの手当は役職によっても変わってくるようで、まず「アルバイト」と「正社員」を比べてもその差は明らかです。そもそもアルバイトの場合、手当はほとんど発生しないようで、手当が充実しているお店でもアルバイトだけ手当がない…なんてこともあります。とはいえ「残業手当」や「深夜手当」といった基本的な手当は、アルバイトでも関係なく支払われるようです。
また正社員の中でも店長や副店長、チーフ、サブチーフといった様々な役職がありますが、そうした役職に応じて収入が変動する「役職手当」を支払っているところもあります。あるサロンの月給例によると、一般的なセラピストが月に21万円貰えるのに対し、役職手当のつくサブチーフの方は25万円貰えるそうなので、なかなか馬鹿に出来ない金額のようですね。
手当以外にも様々な福利厚生が!
手当以外にもセラピストが働くサロンには様々な福利厚生があります。特に勤め先の企業が行っているマッサージなどのサービスや、美容関連商品が割引になるのはセラピストならでは。セラピスト自身が綺麗だとマッサージの施術にも説得力が出てくるので、遠慮せずにガンガン利用していきましょう。
またこれからセラピストとしてデビューする人は、研修期間の待遇についてもしっかり確認しておくのがオススメ。新人のセラピストはとにかく研修が多いので、「研修費用無料」のところや「研修期間中も給与支給」といったお店を探すと、大分働きやすさが変わってくるはずですよ。
画像出典:WorldSkills UK / Squad Selection WorldSkills Sao Paulo 2015 (from Flickr, CC BY 2.0)、Zak Greant / Spices, seasoning, herbs and vegetables (from Flickr, CC BY 2.0)、ProFlowers / Parsley Gin Julep (from Flickr, CC BY 2.0)