美容スペシャリストな自分になるために

更新:2016.04.28

作成:2016.04.22

美容師

美容師免許が生かされる、ウィッグアドバイザーってどんな仕事?


最近は年齢を問わずに、オシャレの一部としてウィッグをつける人が増えてきてますよね。自分でカットやアレンジをする人もいますが、技術がないと中々上手くいかなくて買い直し…なんて悲劇が起きてしまうことも。
 
それに自分にピッタリ合ったウィッグを探すのも、1人じゃ難しいですよね。そんな時、ウィッグ選びを手助けしてくれるのが“ウィッグアドバイザー”。今回はウィッグアドバイザーの仕事内容やお給料事情、研修制度などをご紹介します。

そもそもウィッグアドバイザーとは

ウィッグアドバイザーとは、店頭や展示会などでお客様に合うウィッグを一緒に探して、販売する業務のことです。もちろん、ただ商品を売るだけではなく、サイズ調整やウィッグのお手入れもこなし、ウィッグを使用されているお客様を徹底的にサポート。主にウィッグ製造販売を行っている会社で募集があり、その系列のショップで働く場合が多いのですが、美容室でサービスの一環でウィッグアドバイザーとして働くこともあります。
 
詳しい仕事内容は後ほど紹介するとして、ここで一つ豆知識。実は、ウィッグには大きく分けて2種類あることをご存知だったでしょうか? 1つは「ファッションウィッグ」などと呼ばれる一般的なウィッグ。スタイルも様々なものが販売されており、安価で手に入りやすいとも言われています。商品によりますが、機械で人口毛髪が植えてあるものも多いようで、目が粗く頭皮に刺激を感じることもあるというマイナス面も。
 
もう一つは「医療用ウィッグ」です。これは医療機関で抗がん剤治療中の患者様が、一時的に着用するために作られたウィッグのこと。治療中は肌がかなり敏感になるので、肌に刺激を与えにくい柔らかい素材をベースに作られています。その分値段は高くなりますが、一般的なものより自然な仕上がりになるんですよ。
 

資格はあったほうが有利

ウィッグアドバイザーは、基本的には何の資格も持っていなくてもなれます。ただ、発毛専門のお店だと、美容師免許は必須になってきますし、ウィッグとは言え髪を扱う仕事なので美容師免許があるとより有利になるので、持っていたほうが良いかもしれません。他にも理容師免許も持っている人や、販売・接客業経験がある人が優遇される傾向があるようです。
 

ウィッグアドバイザーの1日

仕事内容は、大きく分けて2つ。まずは、お客様とのカウンセリング・接客がメインになってきます。ウィッグの種類は、医療用やファッション用だけでなく、使う素材や大きさによって分けることもできます。ウィッグの毛は人毛あるいは人工毛にするのか、形は頭を全て覆うフルウィッグにするのか、それとも特定の部分をカバーする6分ウィッグやトップピースにするのかなど、多種多様に用意。その中から、お客様の悩みや要望に合わせて、どのウィッグがその人に一番合うのかを見極めていくのです。
 
2つ目のウィッグのお手入れも、重要なお仕事。店頭に並べているウィッグをセットしたり、お客様からお預かりしているウィッグのメンテナンスとしてシャンプーやブローをしたり、ウィッグのサイズ・カット調整を行うなど、まるで美容師さながらに働きます。仕上がりやフィット感といった、細かい部分まで気を配ることが大事になってきますよ。
 

雇用形態や休日、お給料は?

正社員として受け入れている場所がほとんどですが、中には簡単な受付事務などの場合パートさんを募集していることもあります。また、勤務時間としては8時間労働、接客業なので土日休みとはいきませんが、週休2日は確保されています。さらに、産休・育児などの福利厚生が充実したところも多く、ママになっても働きたいという女性には嬉しいですよね。
 
お給料は17万円~25万円が相場になっており、経験や能力によって差も生まれてくるようです。場所によっては“年齢給”といって20歳から30歳まで1歳毎に給料がアップする、なんていう面白い給与制度を設けているところも。求人案内をよく見ながら検討していきましょう。
 

教育研修がしっかりしているかも、お店を見極める時のポイントに

美容師免許を持っていたりカットなどの経験があったとしても、ウィッグのヘアカットや調整ができるかどうか不安っていう人もいますよね。ウィッグアドバイザーの求人は未経験者OKのところも多く、教育研修をしっかり設けている会社も少なくはありません。
 
では研修でどんなことを学ぶかというと、まずはやはりウィッグの知識を叩き込んでいくことになります。サイズ調整から、販売のノウハウまでをしっかり身につけたあと、カットやスタイリングの研修へ。ここでしっかりサポートしてくれる会社であれば、より技術が身に付き、自分が提案・試着をしたウィッグをお客様が気に入ってくれることも増えていくかもしれません。
 


 
 
お客様の頭に直接セットをしていくウィッグは、お客様のカラダの一部となるもの。ウィッグアドバイザーは美容師の技術も最大に生かせる職業なので、もし美容師免許を持ってるorこれから取ろうと思っている人は、候補として考えてみてはいかがでしょうか?

Author:美プロ編集部

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