美容スペシャリストな自分になるために

作成:2024.10.02

アイリスト

【美眉のスペシャリスト】資格がなくてもアートメイクの施術は行える?


 

毎朝のメイク時間を短縮したい!」「毎日同じように綺麗な眉毛を書きたい!」という人が多いため、アートメイクをする人が増えています。アイライナーや眉アートなど、メニューはさまざま。そんなアートメイクですが、実際に働いてみたい!と思っている人も多いのではないでしょうか。

 

アイリストになるのに美容師免許が必要なように、アートメイクをするにあたり必要な資格や免許もあるはずです。今回は、アートメイクを仕事とする場合に、知っていると役立つ情報をお伝えいたします!

 

INDEX
■アートメイクの施術には資格が必要?
■なぜ、医療免許が必要なの?
■医療免許がない人が施術をしたら犯罪!
■アートメイクの施術者になるには?
■まとめ

アートメイクの施術には資格が必要?


 

アートメイクの施術を行うのに、必要な「資格」はありません。ですが、必要な「免許」はあります。その免許というのが、「医師免許」や「看護師免許・准看護師免許」が必要になります。そして、看護師免許や准看護師免許を持っていたとしても、医師が常駐しているクリニックでないと施術ができません。

 

美容の最先端技術を身に付けたい!という理由だけでは、なれない職業のようです。なぜ、医師免許や看護師・准看護師免許が必要なのか見ていきましょう。

なぜ、医療免許が必要なの?

アートメイクは、針を使って皮膚に着色します。それが、「医療行為」にあたり、医療従事者でない人が行うと、人体に危害を及ぼす恐れがあることから医師免許が必要なのです。医政医発第105号の第1(2)が該当します。

 

第1 脱毛行為等に対する医師法の適用

以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。

(1)用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為

(2)針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為

(3)酸等の化学薬品を皮膚に塗布して、しわ、しみ等に対して表皮剥離を行う行為

参照:厚生労働省サイト(医政医発第105号)
 

医師が施術をするというのがベストではありますが、例外として、看護師や准看護師免許を持つ人も、医師が常駐するクリニックであれば問題なく施術することができます。また、針を皮膚に通して色素を入れる前に、必ず表皮麻酔を行います。その麻酔の使用にも医療免許が必要なので、アートメイクの施術には絶対必要な免許なのです。

 

その他にも、アートメイクでは認可された機材やインクを使用します。これらを購入するのに、医療免許が必要です。そのため、医療免許がないと日本国内ではアートメイクを行う美容クリニックを開業できません。許可されていない機材やインクの使用は、トラブルのもととなるので注意が必要なのです。

 

医療免許がないとNGな理由をまとめると…

・施術で人体に危害を及ぼす恐れがある

・麻酔を使用する

・医療免許がないと購入できない機材やインクを使う

医療免許がない人が施術をしたら犯罪!


 

日本では、医療免許を持たない人が施術を行ったり無許可で機材や材料を購入したりすることは犯罪行為として罰せられます。クリニックを開業することもできません。また、医師が常駐していないクリニックで、看護師や准看護師がアートメイクを行うこともNG!

 

第17条 医師でなければ、医業をなしてはならない。

第31条 次の各号のいずれかに該当する者は、3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

 

第17条の規定に違反した者

医師法第17条に規定する「医業」とは、当該行為を行うに当たり、医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為(「医行為」)を、反復継続する意思をもって行うことであると解している。

参照:厚生労働省サイト(医師法第17条)
 

医師法で定められている通り、無資格でアートメイクの施術を行った場合には、3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金、又は併科です。バレなければ大丈夫というわけにはいかないようです。

アートメイクの施術者になるには?

アートメイクの施術者になるには、まずは医師免許か看護師免許、准看護師免許を持っている事を前提に考えて、次のステップを見ていく必要があります。

 

医療従事者として働いてきたけれど、美容医療といった道に進みたい!といった事もあるでしょう。医師免許や看護師免許を持っているのであれば、「研修制度が備わっている美容クリニックに就職」してみるのも良いでしょう。医師免許や看護師免許はそう簡単に取れる資格ではありませんので、アートメイクを行う美容クリニックでは喜ばれる人材となり得ます。現場で働きながらスキルを身に付けていく方法が、一番手っ取り早いのではないでしょうか。

 

または、「スクールに入学」してアートメイクの技術を習得していくのも良いでしょう。美容クリニックで研修を受けるより、細かく基本から教えてくれます。授業料や教材費がかかるというのは避けられませんが、先行投資と考えて、確かな技術を身に付けていきましょう。学費を抑えたいという方は、オンラインスクールを選んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

アートメイクを職とする場合には、医師免許が必要です。しかし、医師免許を持っていなくても看護師免許さえあれば、医師が常駐するクリニックで働くことができます。これらの条件をクリアせずに、無免許でアートメイクを施術していれば罰せられることがありますので注意しなければなりません。

 

また、眉毛にアートメイクを施せば、一定期間インクが落ちることはありません。そのため、きちんとお客様の意向に沿った形でデザインしなければなりません。医療行為とはいえ、美容として楽しむ人が多いので、そのあたりのアンテナを立てておくと良いでしょう。ちなみに、おとなり韓国では、アートメイクを行うクリニックが多く日本人観光客も訪れていますので、参考にしてみても良いかもしれません。

 

やり直しがきかない施術ではありますが、その人にあった眉毛の形を提案し、喜んで帰ってもらえるようスキルを磨き続ける必要があるのかもしれませんね!アートメイクを学べるスクールに通うか、研修制度が整っている美容クリニックに就職して、一生物の技術を身に付けていきましょう。

Author:美プロ編集部

関連求人を探す

expand_less