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作成:2021.03.17

特集

インテリアや贈り物にも最適なハーバリウムの作り方


 

おしゃれなものや可愛いものが好きな方にとってはもうおなじみのハーバリウム。ハーバリウムとは、好みのお花をガラスボトルに入れて標本にしたものです。お部屋のインテリアとしても光に反射して輝き、ハーバリウムを手作りして友人にプレゼントしても喜ばれるでしょう。思い思いのまま、好きなお花を使ってハーバリウムを作ってみてはいかがでしょうか。ハーバリウム作りに必要な材料作り方をご紹介します。

 

INDEX
■ハーバリウム作りに必要なもの
■ハーバリウムの作り方
■ハーバリウム作りでのお悩み解決

ハーバリウム作りに必要なもの

ハーバリウムを作るには、そんなに多くの材料は必要ありません。手軽に始められると言うのもハーバリウムの良さ。全ての材料を用意しなくても、専用のキットが売られているので手間もかけずに作成できますよ。では、一体どんなものが必要なのかを見ていきましょう。

蓋が閉まるガラスボトル


 

ガラスボトルの大きさや形はお好みのものを用意します。完成した後に蓋を閉めておく必要があるので、きちんと閉まる蓋が付いているものにしてください。作り始める前に、どのくらいのお花を詰めるのか予想して選んでくださいね。

 

幅の広いボトルよりスリムなボトルの方が、お花の配置に迷う事なく詰められるので初心者向けと言えるでしょう。また、ボトルの口が小さ過ぎるとお花が入らないなんてアクシデントも。そうならないために、口径は2cm以上あるものを選んでくださいね。

専用オイル

専用オイルには、シリコンオイルミネラルオイル2種類があります。お花が浮きにくいミネラルオイルから使ってみても良いでしょう。シリコンオイルとミネラルオイルにはどんな違いがあるのかご説明します。

 
【シリコンオイル】

参考価格
1ℓ1700円程

比重
水とほぼ同じ

屈折率
1.40

流動点
-50℃以下

その他の用途
化粧品の補助剤、潤滑油

 
【ミネラルオイル】

参考価格
1ℓ1100円程

比重
水より軽い

屈折率
1.48

流動点
-10℃

その他の用途
クレンジングオイルやベビーオイル

 

価格で考えるとミネラルオイルの方が安価となるようです。また、前述したように比重が水より軽いミネラルオイルの方がお花も浮きにくく作りやすいのです。屈折率の高さは、ハーバリウムに光を閉じ込めて明るく見せるかどうかという事。こちらもミネラルオイルの方が美しく見せられるようですね。しかし、シリコンオイルの最大のメリットとして流動点の低さにあり、寒冷地に輸送する場合などに白濁の恐れがないという事なのです。寒い土地でのハーバリウム作りやプレゼントとして贈る場合には、シリコンオイルを使うと安心です。ミネラルオイルでも常温に戻ると元の状態に戻りますが、その辺りも加味してオイルを選んでみてくださいね。

花材


 

花材にどんなものを選ぶかで仕上がりも大きく異なります。しかし、基本的にはお好みのお花を選ぶようにしましょう。ハーバリウムは、元々お花などを保存するために編み出された技法なので、自分で育てた花から厳選して作っても良いかもしれませんね。

 

生花を使う場合には、必ずドライフラワーにしてから利用しましょう。生花は造花と違って水分を含んでいる事から、カビや細菌の繁殖の恐れがあります。ハーバリウムで長期保存する場合には、ドライフラワーにするか造花を選ぶようにしてください。また、ドライフラワーにする事で、退色したりしぼんだりしてイメージしていた花ではなくなってしまったという事も考えられます。ドライフラワーにしてもボリュームの出しやすいかすみ草、色の種類も豊富なスターチスなんかを使ってみてはいかがでしょうか。ドライフラワーにしやすいお花はいくつも存在するので、ドライフラワーになるお花から選んでみると良いでしょう。

 

ピンセット

ハーバリウム作りをする際に、ボトルに花材を詰める際にピンセットを使います。ストレートタイプのピンセットを選び、お花や指先を傷つけないように先が尖っていない物を選ぶと良いでしょう。

 

また、ハーバリウムに使用するボトルの高さを考慮してピンセットの長さを決めなければなりません。ボトルの底までピンセットが到達しないというのはNG。底まで花材を詰めて配置を微調整する必要があるからです。一般的にハーバリウム用として売られているのは27cmのもので、ボトルサイズに合わせて購入すると良いですよ。

はさみ

お花の細かい部分をカットするためにはさみを使います。普段から、お花の茎や葉をカットしている人は、その時使うはさみでも良いでしょう。しかし、お花のバランスを整えたり花びらをカットしたりする上では、刃先の鋭い小さなはさみがベスト。用途に合わせてはさみを準備しておきましょう。

ハーバリウムの作り方


 

ハーバリウム作りの道具や材料が揃ったら、さっそく作っていきましょう!ハーバリウムを作るには、4つの工程をクリアするだけ。各工程で上手くいかない事も出てくるかもしれませんが、まずは挑戦してみましょう。

1.【下準備】ボトルを湯煎する

ハーバリウムに使うガラスボトルを湯煎して雑菌します。ピンセットを使って、ボトルの中をアルコールのウェットティッシュで拭き取っても◎。湯煎するにしてもアルコールで拭き取るにしても、余分な水分が完全になくなるまで乾燥させます。水分が少しでも残っていると、オイルを入れた際に濁ってしまう事があるので注意が必要です。

2.【デザイン】お花を並べてみる

ボトルには入れずに、テーブルの上に花材を並べてデザインの構想を立てていきます。ボトルにぶっつけ本番で入れたはいいけど気に入らないから取り出すなんて事をしていれば、お花が傷んでしまいます。まずは、テーブルの上で優しく扱いながらお花を配置してみます。お花の形や色を加味しながら、一番良い配置を選んでいきましょう。この時に、花材の長さの調整もしておいてくださいね。

3.【実践】お花をボトルに詰める

お花の配置が確定したら、ピンセットを使ってひとつずつ丁寧にボトルに詰めていきます。ボトルに対してお花が少なすぎると、オイルを入れた際に浮いてしまう可能性があるので、なるべくお花同士を絡ませるように入れていくと良いでしょう。また、花材がボトルの口径よりも大きい場合には、指先で優しく押し込むようにしていきます。

4.【仕上げ】オイルを入れる

お花の配置がボトルの中で整ったら、ゆっくりオイルを注いでいきます。はじめはボトルを斜めに持ち、ボトルのふちに沿って流し入れ2cm程の高さまで注ぎ終わったら、一度垂直に立てて置きます。そこからは、垂直に置いたまま花材の上からオイルをかけるようにして注いでいきます。オイルは並々に入れるのではなく、ボトルの首の根元あたりで止めるようにします。

 

オイルを注ぎ終わった後は、ピンセットでお花の位置を微調整します。お花に含まれている空気が気泡となって抜けてきます。ボトルの外から軽く叩くようにして、気泡がなくなったら蓋を閉めて完成です!

ハーバリウム作りでのお悩み解決


 

案外簡単に作れるハーバリウムですが、もっと上手に作りたい!と感じる人もいる事でしょう。こんな時はどうすればいいの?上手に作るポイントやコツは?という疑問も解消していきましょう。ハーバリウム作りでのよくある悩みをご紹介します。

生花をハーバリウムにしたい

せっかくなら綺麗な生花をハーバリウムにしたいですよね?ですが、生花をそのまま使う事は出来ないのです。生花は生きたお花なので水分を含んでいるため、細菌繁殖の原因となって長期保存には向いていません。水分を含んでふっくらとした生花を使う事は出来ませんが、一度ドライフラワーにして水分を抜いた状態であればハーバリウムにする事が可能です。造花でなく生花を使いたいという場合には、ドライフラワーにする所から始めましょう。

お花を綺麗に配置できない

前述したように、まずはボトルの外で何度も並べ替えてみてください。お花の色によって相性の良い並びが決まっているので、試行錯誤して最高の配置を見つけていきましょう。また、お花の配置をする際に、正面がどちらなのか決めておく事も大切です。まずは背の低い花材から入れていき、最後に背の高い花材を隙間に差し込むようにして入れていくと良いですよ。また、テーマを決める事で色の並べ方も変わって来るので、はじめにテーマを決めてから取り組むと迷いなく配置できるのではないでしょうか。

お花が浮いてきてしまう

ハーバリウム作りでかなりの確率で遭遇するお花が浮いてくる問題。以下の事が考えられます。

 

  • 花材が少なくないですか?
  • 一度にオイルを注いでいませんか?

 

また、メインとなるお花が浮いてくるのではなく、散ってしまった花弁やカスが浮いて来てしまうなんて事もある事でしょう。これは、花材をボトルに詰める際に出た細かいゴミ。これはオイルを入れてからでは取り除きづらいので、散ってしまったとわかった時点でボトルを逆さにして取り出しておきましょう。また、お花同士を絡ませて配置する事で浮き防止となりますよ。

ギフト用にアレンジしたい

自分で作ったハーバリウムをプレゼントしたいという人も多いでしょう。そんな時には、ボトルの首にリボンを巻いたり皮ひもで結んだりしても良いのではないでしょうか?また、メッセージカードを添える事で気持ちも伝わりやすくなりますよ。また、ボトルタイプのハーバリウムだけでなく、アクセサリーボールペンなどのハーバリウムもあるので、違うアイテムで挑戦してみても良いですね。

 

Author:美プロ編集部

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