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作成:2020.07.22

特集

どうにかしたい汗の匂い!生活習慣で汗臭さを抑える方法とは?


 

電車の中や人が密集する場所など、どこからか汗臭い匂いを感じた事があるかと思います。「もしかして、私から!?」なんて心配になってしまう事もあるでしょう。自分の体から汗臭さを感じた時には、普段の生活の中で対策をしてみると良いでしょう。

 

汗をタオルで拭き取る事も大切ですが、それだけでは匂いを防げない事もあります。汗の匂いに対して、どのような対策があるのかをご紹介します。

 

INDEX
■汗が匂う原因とは
■生活習慣で出来る汗匂い対策
■食生活で汗の質を変える
■NGな汗の拭き方
■デオドラント商品を使う
■まとめ

汗が匂う原因とは


 

まず、汗が匂う原因から見て行きましょう。屋外の気温が暑く汗をかいてしまったり、運動をして汗をかいたりと様々な状況があるでしょう。汗をかく事は、体の健康を保つ上でも大切な事なのです。

 

普段から汗をかいて、匂いがする時としない時があるのにお気づきでしょうか。汗に匂いが発生し臭いと感じる理由としては、汗に垢や皮脂などが混じり合うことで発生する「細菌」にあります。汗は体全体にあるエクリン腺という汗腺から出て来て、体温と水分の調節を行っています。汗をかいた時は塩分が多く含まれてサラサラしていますが、時間が経つにつれ細菌が繁殖してしまいます。その細菌こそが、「汗臭いニオイ」となるのです。

 

また、脇の下や下腹部にはアポクリン腺という汗腺も存在し、エクリン腺とは違ってミネラルやタンパク質を含んだ汗を排出するため、ベタベタしています。しかし、こちらも汗をかいた瞬間は匂いがあるわけではなく、皮膚上の細菌や遺伝が原因で「ワキガ臭」などの強い匂いに変わってしまう恐れがあるのです。

生活習慣で出来る汗匂い対策


 

それでは、日々の生活の中で汗の匂いを抑える方法をご紹介します。汗をかけばかくほど匂いのない汗をかくようになり、汗腺を働かせずに汗をかかないようにしてしまうとベタベタと臭い汗になってしまいます。生活習慣を見直して、日頃から汗腺を働かせるようにしていきましょう!

半身浴or手足温浴

半身浴手足温浴で、汗腺を働かせるようにします。高温のお湯で全身浴すると、皮膚のセンサーが反応して汗を一気に出してしまいます。全身でお湯に浸かる事により、汗を蒸発させられずにのぼせてしまいます。

 

そうならない為にも、38~40℃程度のお湯で半身浴をしていきます。みぞおちあたりまでのお湯に20~30分程浸かり、汗を流してみましょう。手足温浴の場合は、浴槽の中にバスチェアを置き43~44℃程度のお湯に、ひじ下と膝から下だけ浸かるようにします。手足温浴も、10~15分程浸かると汗腺が働きじわじわと良い汗をかけるようになりますよ。

有酸素運動

汗腺を働かせるには、有酸素運動を多く取り入れていきましょう。ランニングやウォーキングなどの有酸素運動で、汗腺の濾過装置を使うようにしながらゆっくり汗を流すのがポイントです。筋トレなどの無酸素運動は、急激に汗をかくため悪い汗となってしまいます。

 

毎日、20~30分程度の有酸素運動をおこない汗ばむ程度に汗腺を働かせていきましょう。有酸素運動は、汗の匂いを抑えるだけでなくダイエットにも効果的なので生活習慣として取り入れていくと良いですよ。

エアコンの温度設定

夏の間、エアコンをつけて過ごす時間が増えていくと思います。無理にエアコンをつけないようにと我慢してしまうと、熱中症になる恐れがあるので、設定温度を27℃程にしましょう。27℃設定のまま、長時間つけ続けると室温はどんどんさがってしまいますので、室温を27℃の状態に保てるように調節をしていくと良いですよ。

 

エアコンの温度が低すぎると、汗腺の退化を促してしまいます。風通しを良くして、お部屋を冷やし過ぎないように心がけましょう!

食生活で汗の質を変える


 

続いて、食事について見て行きましょう。汗から強い匂いを発生させない為にも、食生活の見直しも必要です。汗腺を働かせるように運動しているからOKというわけではなく、できる事は全て行い、汗の匂い源を撃退しておきましょう。

お肉や脂を控える

汗の匂いが気になる時は、お肉や脂っこいものを控えるようにしましょう。その代わりに、抗酸化作用のあるビタミンCを含む野菜やくだものを積極的に取り入れていくと良いですよ。

 

代謝を上げるお酢や血行促進を助けるショウガもオススメ。汗をかきやすくしてくれる食べ物を取り入れてみてはいかがでしょうか。日々、限られた食事の中で何を食べるかで体の調子や心のバランスも変化していきます。何気なく好きな物だけを食べるのではなく、目的に合わせた食生活をしてみてくださいね。

十分な水分量を摂取

「汗をかきたくない!」という気持ちから、水分量を減らす行為は絶対にNGです。夏の暑い季節にこれをしてしまえば、熱中症脱水症状を引き起こします。さらには、水分不足により便秘となりニオイ成分が便として輩出されなくなってしまいます。

 

そうなってしまえば、事態は最悪です。便として排出されなくなったニオイ成分は、汗腺から分泌されて体臭が強くなってしまいます。成人が1日に排出する水分量は、約2.5ℓにもなり、排出量と同じ約2.5ℓの水分を飲食物から補給する必要があると言われています。健康な体を保つ為にも、こまめに水分補給をするようにしましょう!

NGな汗の拭き方


 

汗をかいたら、すぐに乾いたタオルでゴシゴシと拭き取っていませんか?実は、その行動はNG!乾いたタオルで拭き取る事で、本来の目的の「体温調節」が出来なくなってしまい、汗が次々と流れ出る事になります。皮膚の表面で汗が蒸発して体温を下げる働きが阻害されてしまうので、ある程度、汗が流れてクールダウンしてから拭き取りましょう。この時、長時間、放置しすぎてしまうと匂いの原因になるので注意が必要です。

 

また、匂い対策として「ミョウバン水」を含ませたタオルを使うと良いでしょう。ミョウバンは、アンモニア系の匂いを中和してくれるのでミネラルウォーター2ℓに対して50gのミョウバンを溶かしてタオルに含ませます。タオルひとつでも、匂い対策が出来るのですね!

デオドラント商品を使う


 

外出先での匂いケアで、消臭効果のある制汗剤を使うという人も多いのではないでしょうか。デートやお友達とショッピングなど、出先で自分の汗の匂いを感じてしまえば、気になってお出かけを楽しめなくなってしまいますよね。

 

「えっ!汗を抑えてしまって体温調節に問題はないの?」と思いますが、1日に脇から出る汗の量は、体全体の約1%なので体温調節には問題がないようです。しかし、脇以外で汗を流し体温調節をする必要はあるので、体全体の汗腺の働きを良くしておく事は大切なのですね。

 

ここでは、制汗剤のタイプによって異なるメリットをご紹介します。菌の繁殖を防いで、一時的に汗の量を減らしてくれる制汗剤を使ってみてはいかがでしょうか。

 
【タイプ別・制汗剤のメリット】

スプレータイプ
ストッキングの上からかける事もできて、広範囲に噴射できる。スカートの中やうなじなど、手の届きにくい部分にも使いやすい。

クリームタイプ
白くならずに密着して塗り込めるため、匂いをしっかり防げる。ワキガ(腋臭)など強い匂いを抑え制汗効果が長持ちする。

スティックタイプ
つけた瞬間からサラサラとしていて液漏れもない。脇のくすみを補正してくれる商品もある。

シートタイプ
頭皮から顔や体全体の汗を拭き取れる。香りやシートの厚み、肌触りも数多く販売されているので好みの商品を見つけやすい。

まとめ

汗ばむ時期は、匂いも気になるし洋服に汗が付いてしまって不快感があります。汗を出す事は体温調節をするためで、とても大切な事。汗をかくこと自体は良いのですが、そのまま放置してしまう事で、細菌が繁殖して匂いの原因となってしまいます。

 

汗を長時間放置せず、ミョウバン水を含ませたタオルなどで優しく拭き取ってくださいね。汗が流れたそばから乾いたタオルでゴシゴシ拭いてしまえば、皮膚の表面で体温を下げる働きを阻害してしまいます。汗が流れてクールダウンしてから、綺麗に拭き取るようにしてください。

 

汗の量が気になるようであれば、制汗剤を使用して汗の量を抑えてみても良いでしょう。また、体にある汗腺の働きを良くする事で、良い汗をかけるようになるので生活習慣の見直しや食べる物を注意して汗の匂い対策をしてみてはいかがでしょうか。上手に対策をして、暑い夏も汗の悩みを感じずに過ごせるといいですね!

Author:美プロ編集部

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