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作成:2020.04.15

ネイリスト

ネイリスト愛用の美爪ケア!爪やすりの種類や選び方のポイントとは


 

ネイルサロンで必ずと言って良いほど使う「爪やすり」。この爪やすりには様々な種類が存在するのをご存知でしょうか。また、ネイルサロンでは爪やすりの事を、一般的に「ファイル」と呼び、爪切りを使わずに爪の長さや形を整えることを「ファイリング」と言います。

 

セルフネイルを楽しむ人も多いため、近年では様々な爪やすりが手軽に購入できるようになっています。爪の長さを整えるだけでなく、数多く存在する爪やすりの種類や使い道などを説明します。美しい爪を保つ為にも、爪切りではなく「爪やすり」を取り入れていきましょう。

 

INDEX
■なぜ、ネイリストは爪やすりを使うの?
■爪やすりにはどんな種類があるの?
■爪やすりによって違う使い道とは?<メリット・デメリット>
■爪やすりの選び方!<3ステップ>
■新しい爪やすりを使い始める前にする事

なぜ、ネイリストは爪やすりを使うの?


 

ネイリストは、お客様のネイル施術を行う際に一切爪切りを使用しません。なぜならば、爪切りでのカットは自爪に負担をかけてしまうからです。爪が薄い人や割れやすい人など、爪にも個人差があるので、注意が必要なのです。あまり意識していない事ではありますが、爪切りでカットする事で負担がかかり切り口に細かいヒビが入ってしまいます。そこから爪の水分や油分がなくなってしまい「乾燥」を招くのです。

 

爪切りを使わずに爪やすりで長さを整える事で、ひび割れもなくなり乾燥を防げるというのです。すごく伸びてしまった爪を整える場合には、長めに爪切りでカットしてから爪やすりで調節していくと切り口のひび割れを防げるでしょう。

 

爪は毎日少しずつ伸びて行っていますので、その都度、爪切りを使ってしまえば二枚爪や亀裂の原因ともなりますので、ネイルサロンで施術を行うように爪やすりを使うようにしてくださいね。

爪やすりにはどんな種類があるの?


 

爪やすりの種類は大きく分けて7種類存在します。あまり聞き慣れない名前の物もありますが、ネイルサロンではこのように呼ばれているのです。

 

  • エメリーボード
  • ステンレス
  • ガラスシャイナー
  • アクリルファイル/ゼブラファイル
  • スポンジファイル/バッファー
  • シャイナー
  • 電動タイプの爪やすり/ネイルマシン

 

爪の長さを調節するものや、爪の表面を滑らかにするもの、さらには爪の表面を磨くものまで存在します。また、ネイルサロンでは作業効率も考えて電動タイプの爪やすりを使用しているサロンも多くあります。

 

また、爪やすりには「180/240」などと数字が書かれている事が多く、この数字はやすりの目の粗さを示しています。この数字を「グリッド」と呼び、この数値を元に爪やすりを購入します。数字が小さい物ほど目が粗く良く削れ、数字が大きくなると目が細かく爪の表面を整えるのに用いられます。

爪やすりによって違う使い道とは?<メリット・デメリット>

エメリーボード


 

用途
爪の長さ(推奨グリッド:150G)や形(推奨グリッド:180G)を整える

メリット
・本体の厚みがなく、余分な力を加えずに使える

デメリット
・木製のものが多く湿気や水分に弱い

 

エメリーボードはネイルサロンで最も使われる爪やすりです。薄い板に紙やスポンジのやすりが貼り付けてあり、水に濡れると膨張して使用できなくなるので要注意。

ステンレス


 

用途
深爪などに負担をかけずに長さや形を整える

メリット
・水洗いが出来て衛生的
・何度も繰り返し使えるので経済的
・爪に負担をかけずに削れる

デメリット
・爪より硬い素材で出来ているため、爪に合わせた粗さの物を使用しなければならない

 

深爪や痛めている爪を刺激せずに爪を整えられるのがステンレス製爪やすりです。触れるだけで痛い爪にも優しく触り削る事ができるので、爪切りで無理に切らずにステンレスの爪やすりで整えましょう。

ガラスシャイナー


 

用途
爪の形を滑らかに整える

メリット
・水洗いが出来て衛生的
・デザイン性が高く可愛い

デメリット
・ガラス製のため衝撃に弱い
・爪やすりの目が細かいため、たくさん削る事はできない

 

やすりの部分も透明になっていて見た目が可愛くデザイン性が高いです。細かい目で出来ているため、たくさん削りたい時には向いていません。

アクリルファイル/ゼブラファイル


 

用途
スカルプなどの人口爪の長さや形を整える
スカルプやジェルのオフ時に爪の表面を削る(サンディング) (推奨グリッド:180G

メリット
・爪やすりの目が粗く、硬い人工爪もスピーディーに削れる

デメリット
・自爪には使えない

 

硬いものを削るのに活躍するアクリルファイルは、真ん中にスポンジが入っている為、削る力を入れやすいのが特徴。アクリルファイルは180Gの物を選ぶと良いでしょう。100G120Gだと削れ過ぎてしまい、自爪まで削ってしまう恐れがあります。

スポンジファイル/バッファー


 

用途
爪の表面を削り凹凸をなくす(推奨グリッド:100/180G

メリット
・スポンジ素材のため、クッション性があり爪に負担をかけない

デメリット
・削り過ぎやすく、ネイルベット(皮膚)に近づけてしまう

 

バッファーを使う時に注意しないといけないのが、削り過ぎない事です。ネイルベットと呼ばれる皮膚に近づくにつれ血色がよく見えます。そのため、磨けば磨くほど綺麗に見えてしまい削り過ぎが起こってしまいます。血色が良い=毛細血管が見えやすくなっているという事を注意しておきましょう。

シャイナー


 

用途
スカルプや自爪の表面にツヤを出す(推奨グリッド:300/6000G

メリット
・本体の厚みがなく、余分な力を加えずに使える

デメリット
・力を入れ過ぎてしまい摩擦熱で爪を傷めやすい

 

シャイナーは、バッファーで爪の表面の凹凸を無くした後に使い、輝きを出すためのアイテムです。バッファーとシャイナーが一緒になった商品も販売されて持ち運びに便利なのが特徴です。しかし、使う順番を間違えてしまう恐れがあるので、くれぐれも注意してくださいね。

電動タイプの爪やすり


 

用途
ヘッドを変えて爪を削ったり磨いたりする(甘皮処理や角質除去も可能)

メリット
・スピーディーに削れて効率が良い
・ジェルやスカルプオフの表面削りも楽に出来る

デメリット
・爪が薄い人には使えない(痛みを伴うため)
・回転数がコントロールしにくく細かい調整が難しい

 

セルフネイルを行う人も購入できる電動やすりですが、回転式で扱いに慣れるまでは注意が必要です。爪の状態によっては使用を控えるようにしましょう。中には、削り過ぎを防げるように、爪にあたる範囲や粗さを変えられるアタッチメントが付いているなど、赤ちゃんでも使える商品も販売されています。

 

爪やすりの選び方!<3ステップ>


 

ここまで爪やすりの種類や用途を見てきましたが、どのようにして選ぶと良いのでしょうか。使用していくにつれ、グリッド数の違うものを購入してみるのも良いでしょう。デザイン性を重視しても良いですし、使い道さえ間違えなければ好みのものでOK!

 

しかし、自分用ではなくネイリストのように誰かに施してあげるとなれば話は変わってきますよね。爪やすりの選び方を紹介しますので、参考にしてみて下さい。

ステップ1.爪やすりを使う目的から選ぶ

まず、爪やすりをどんな「目的」で使うのかを考えてみましょう。ネイルサロンでお客様に使うのであれば、お客様の爪の状態(薄さなど)によって適切なグリッドの爪やすりを使う必要がありますよね。そのためには、同じ爪やすりでもいくつものグリッド数を用意しておきましょう。

 

また、自宅でセルフネイルを行うのであれば自分の爪の状態をみて決めても良いでしょう。爪の健康を保つ為に長さ調節を行うという事であれば、エメリーボードやステンレス製の爪やすりを持っておくと良いですね。このように目的からファイルの種類を選んでみてはいかがでしょうか。

 

爪の長さや形を整えたい
エメリーボード
ステンレス

爪の形を整えたい
ガラスシャイナー

爪の表面の凹凸をなくしたい
スポンジファイル

爪の表面を輝かせたい
シャイナー

 

ステップ2.爪やすりの形や使い心地で選ぶ

爪やすりには様々な「」の商品が存在します。自分の手に合っていて使いやすいものを選ぶと良いでしょう。使いやすいものを選ぶだけで、時間の短縮にも繋がりストレスを軽減させられるのではないでしょうか。

 

どんな目的で爪やすりを使うか決まったら、その中でも一番使いやすいものを選びたいですよね。インターネットで購入できる時代ですが、なるべく店頭にあるものを実際に触ってみてから決めるのがおすすめ。手に取ってみて持ちやすく、手に馴染む物を選んでみてくださいね。

 

爪やすりの形は一般的に3種類用意されており、用途が同じ爪やすりでも形状が異なるものがあるので、そのあたりも慎重に選んでみて下さい。

 

ストレート型
まっすぐな形のストレート型の爪やすりは、爪の先端を削るのに適しており商品によって長さや太さが変わります。持ちやすくて安定感があるので初心者でも使いやすいのが特徴。

ダイヤ型
両端が細く菱形のダイヤ型の爪やすりは、ジェルネイルやスカルプチュアの表面を削るのに適しています。広い部分も細かい部分も削れるように出来ているのが特徴。

カーブ型
曲線状になっているカーブ型の爪やすりは、爪の先端などの曲がっている部分にフィットし、丸みを出した形に整えやすいのが特徴。

ステップ3.インターネットで購入するなら商品レビューを読んで選ぶ

「ネイル用品がどこに売っているのかわからない!」という人も多くいるでしょう。また、「今すぐ購入したい!」という人も、インターネットで購入する事もあると思います。

 

そんな時は「商品レビュー(口コミ)」を読んでから決めて行くと良いですよ。

 

商品レビューには、実際に商品を使ってみて感じた意見などが書かれています。良い意見もあれば、正直に悪い部分が書いてあることも。その中から、自分が気になっている部分を解消する意見があるかもしれません。サイトを見るだけでは、見えない部分がたくさん潜んでいます。購入ボタンを押す前に、一度、商品レビューを読む事を心がけて下さいね。

新しい爪やすりを使い始める前にする事


 

爪やすりを購入したら、まず「面取り」を行いましょう。新品の爪やすりをそのまま使い始めていませんか?面取りとは、爪やすりの鋭利な部分を削る作業を言います。

 

新品の爪やすりは、断面の角がとても鋭くなっており皮膚を切ってしまう事もあります。お客様に怪我をさせてしまっては大問題となります。セルフネイルを行うにしても、指などから出血してしまう恐れがあるので、まずは面取りを行ってから使って下さいね。

 
【面取りが必要な爪やすり】

  • エメリーボード
  • アクリルファイル/ゼブラファイル
  • スポンジファイル/バッファー

 
【面取りの方法】

  1. 使い古しの爪やすりを用意する
  2. 新品の爪やすりの断面(側面)を古い爪やすりで2、3回こする
  3. 両サイドにある4か所の断面を削り、触ってみて滑らかになっていれば完成!

このように、ネイル施術に必要な道具はしっかりと手入れをする事で使いやすくなっていく物なのですね。思いがけないところで怪我をしないようにチェックしておきましょう。ネイル施術には爪やすりだけでなく、さまざまな道具を使う事になります。セルフネイルで使用するにしても、ネイリストとして活躍していくにしても、きちんと道具の用途や使用方法を学んで活用していきましょう!

Author:美プロ編集部

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