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更新:2024.03.29

作成:2020.02.28

特集

意外と難しい「桜」の写真、ちょっとした工夫で上手に撮れる方法


 

日本の四季を最も感じられる「桜」。桜が開花すると、街の所々で淡いピンク色に包まれ気分も上がりますよね。早咲きの桜として有名なのが「河津桜」。河津桜は2月ごろに開花し、見頃の期間が1ヶ月ほどあり長く楽しめる桜です。

 

しだれ桜」は3月中旬ごろ、最も有名な桜「ソメイヨシノ」は3月下旬ごろ、「八重桜」は4月上旬ごろに見頃を迎えます。桜の木の下でお酒を持ち寄って宴会をしたり、カメラで桜の花を撮影したり春の恒例イベントでもありますね。

 

しかし、「撮影してみたけど上手に撮れない!」と感じた事はありませんか。桜の撮影は意外と難しいのです。目で見ると花びらは淡いピンク色が綺麗なのに、いざ撮影してみると白っぽくなってしまったり全体的に暗くなってしまったりと、美しさが半減してしまいます。少し構図を変えてみたり、撮影の時間を変えてみたりとちょっぴり工夫をするだけで上手に撮れる方法があるのでご紹介していきます。

 

INDEX
■ちょっとした工夫で桜を綺麗に写すコツ
■天気によって変わる桜の良さを引き出す
■背景に何を写すかで大きく変わる
■桜撮影でよくある失敗とは
■まとめ

ちょっとした工夫で桜を綺麗に写すコツ

桜の撮影と言っても、どんな風に撮るのが正解なのかわかりませんよね。正解はないのですが、ちょっといつもと変えてみると気に入る写真を撮れるかもしれません。いくつかの方法を駆使して、桜を綺麗に写してみて下さいね。

桜を全体で撮るよりアップで


 

桜を撮影する時は、全体的に写すのではなく綺麗に咲いている部分を見つけてピンポイントで「狭い範囲」を切り取るようにしましょう。

 

広い範囲で撮影してしまえば、1枚の写真に情報が多く入り込み何を撮りたかったのかわからない写真になってしまいます。SNSに投稿する人も多くなっているので、他人の顔がしっかりと写り込んでしまうと良くありません。

 

望遠レンズなど、桜の花びらが一枚一枚撮影できるアイテムがあると上手に撮れるのではないでしょうか。桜の花の表情を撮るようにしてみると良いですよ。

青空が入るように低い位置から撮る


 

すっきり晴れた日には、青空を背景に撮影してみましょう。自分の目の高さから撮影してしまえば、人混みや建物などが写り込みゴチャゴチャしてしまう恐れがあります。

 

桜をメインに写したいのであれば、「低い位置」から空に向かって撮影します。そうすれば、スッキリとシンプルな写真が出来上がりますよ。空と桜だけではつまらないと感じれば、少しだけ建造物を入れてあげるのも良いのではないでしょうか。

 

低い位置から撮る時は、周囲の人に十分配慮して撮影しないとトラブルになりかねません。人が少ない場所で撮るようにしてくださいね。

夜桜(ライトアップ)は夕方がおすすめ


 

夜桜も人気があり、平日の仕事帰りにライトアップされた桜を楽しみに行く人も多いでしょう。ライトアップされた桜を撮る時は、「時間帯」に気を付けてみてください。

 

というのも、空が真っ暗になっている中、ライトに照らされた桜を撮影するのは難しいのです。カメラは非常に明るく照らされた桜と、真っ暗な空をバランスよく撮るのが苦手なので、少し明るさの残る空を背景に撮ると上手に撮れますよ。

 

ライトの明るさを調整してもらうことは出来ないので、「ライトアップ直後の夕方の時間帯」が狙い目です。お酒を飲んでしまう前に、早めに桜の撮影をしてみてくださいね。

天気によって変わる桜の良さを引き出す

人々が気候の変化で気分が変わるのと同じで、桜も天気が違えば写り方が全く変わってきます。晴れている日もあれば雨の日もあり、前もってお花見する日が決まっていれば、天気は選べません。どんな日でも最高の一枚が撮れるようになるといいですよね。それぞれの天気に合わせた桜の撮影方法を見て行きましょう。

晴れの日の桜撮影


 

晴れている日に桜の撮影を行えるのであれば、それは最高の一枚を期待しても良いでしょう。真っ青に広がる空をバックに写せば、オート設定でも綺麗に撮れます。順光の光は桜を鮮やかに見せてくれるので、低い位置から空に向かって撮影してみてください。きっと、色鮮やかな青と桜色が綺麗に写るはずですよ。

 

また、さらに色のコントラストを出したい人は一眼レフカメラの機能を使って調節してみるのも良いでしょう。メーカーによって機能名はさまざまですが、太陽を背にしてピクチャースタイルを「風景」か「ビビッド」にして撮影します。

 

晴れている日は光を味方につけ、公園の池や噴水などの水辺にキラキラと反射しているのを見つけたら、すぐさま桜の背景にして撮影してみてください。光の向きによって、花びらを透かした状態で撮影できるので、透明感のある写真となるでしょう。

曇りの日の桜撮影


 

最も桜の撮影で難しいのが曇りの日と言えるでしょう。曇ってしまうと、空は白っぽくなり全体的にぼやけたように見えてしまいます。桜の代表格とも言えるソメイヨシノは花の色が薄く、曇り空を一緒に写してしまえば同化してしまうので注意が必要です。

 

曇りの日には「空は入れず」、背景に濃い色のものがある部分を選んでアップで撮影するようにしましょう。太陽の光が柔らかい曇りの日は、強い影が出にくくメリハリのない写真になりがちです。ですが、同じ日に撮影したものでも背景色が違うだけで出来栄えが全く変わります。曇りの日でも、様々な写真が撮れるのであえて難しい日の撮影にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

雨の日の桜撮影(水滴)


 

「雨の日だし、撮影は無理かな…」と思ってしまうのではないかと思いますが、そんなことはありませんよ。望遠レンズなどで桜の花をアップで撮影してみて下さい。桜の花びらに雨粒が付いている様子は、雨の日にしか撮れません。そこを狙って撮影すると、普段では撮れない特別な写真となるでしょう。

 

また、残念なことに雨や風によって散ってしまった桜の花びらは地面に落ちてしまいます。そんな花びらも時間が経つと茶色く汚れてしまいますが、散ったばかりの花びらは桜色に発色したまま一面に広がります。

 

雨が降ってしまったからと言って、桜の撮影を諦めるのではなく敢えてカメラを下に向けて地面に落ちた桜の花びらを撮ってみましょう。

背景に何を写すかで大きく変わる

ここまでは桜をいかに綺麗に写すかを紹介してきましたが、何かと一緒に写してみるというのも一つの手です。何を一緒に写すかによって写真全体のイメージが変わり、桜を単体で写すよりかえって良かった場合もあるでしょう。

古い建物と撮って風情のある1枚に


 

被写体となる桜の背景まで考えて、写真の構図を決めていくようになれば上級者並みです。桜にも相性があり、近代的な建物やビルよりも神社鳥居といったものがよく合います。

 

桜の季節になったら、神社に赴き満開の桜の後ろに鳥居も入れてあげると風情のある一枚に仕上がりますよ。「」の雰囲気になって、より一層、桜を引き立ててくれるのですね。

 

あくまでも背景は脇役です。桜より目立ってしまうような建物と一緒に写してしまうと、主役が何なのかわからなくなってしまいます。鳥居や神社も全体を写すのではなく、一部分が入る程度にしてみて下さいね。

敢えて人を入れてみる


 

人混みの中、意図していない人たちが写り込んでしまうのは良くないのですが、友人や家族と桜を一緒に撮る事で温かみのある写真になるのではないでしょうか。

 

手前の桜にピントをあわし、笑顔で遊んでいる母と子はボカしてみるというのも良いでしょう。この時もどちらがメインなのか、しっかりと構図を決めておく事と桜と人を「対角線上」に配置することが上手に撮るコツ。

 

家族の思い出写真として桜を入れる事で、季節が明確になりいつもの写真とは違って特別感も演出できますよ。

背景に邪魔な枝は写さない


 

桜撮影において背景に何を写すかで写真のイメージが大きく変わってきますが、背景に置かないようにした方が良いものもあります。桜は多くの枝に所狭しに花や蕾を付けているのが特徴で、そのため、綺麗な花を選んで撮影しても、「余計な枝」が写り込んでしまうことがあります。

 

余計な枝が背景に写り込んでしまうと、視線があちこちに向いてしまいます。ある程度、全体が写るように撮影する場合は仕方ないのですが、アップで花を厳選して撮影する時には背景をシンプルにする事も考えておきましょう。

桜撮影でよくある失敗とは

春になると綺麗な桜が存在感を増し、多くの人がカメラに納めます。実際に撮影してみてわかった失敗例を紹介しますので、参考にしてみてください。「私が撮った写真もこうなっている!」と感じる方も多いかもしれませんね。

人物がたくさん入っている


 

お花見スポットには、多くの人がお花見を楽しんでいます。その為、「ここだ!」と思ってシャッターを切っても人が写り込んでしまうものです。

 

写り込んだ人物は存在感があり、メインの桜が目立たなくなってしまいますよね。桜の撮影ではなくても、誰しもが経験のある事かもしれません。観光地や人が多く集まるスポットでのあるあるの事例と言えるでしょう。

 

シャッターを切る前にきちんと構図を定め、なるべく人を写さないで撮れる角度を探してみると良いですよ。

花びらのピンクが上手に写らない


 

桜色と言えば「ピンク色」という印象ですが、実際は白に近い薄いピンク色のため写真に写すと「グレー」になってしまう事があるのです。

 

太陽の光がどの位置にあるかによって光の反射により色味が変わって見えますが、カメラの「露出」設定を見直すなどして対策してみてくださいね。

 

また、桜の種類によって花の色が異なりますので、ピンク色が強い河津桜などを撮影してみるのも良いかもしれません。春にはさまざまな桜が開花するので、好みの品種を求めて散策してみてはいかがでしょうか。

全体の構図が定まっていない


 

撮影した写真を後で見返してみると、「桜の良さが出ていない…もっと綺麗だったのに…」なんて感じる事はないでしょうか。人の背丈より大きい桜の木を撮影しようと思うと、被写体が大きいせいもあって無駄な空間ができたり余計なものが入ってしまったりと、写真の構図が定まっていないものになってしまいます。

 

桜の枝は黒くて太いので、思った以上に存在感を感じます。綺麗に咲いている部分に狙いを定めたら、余計な枝が写り込んでいないか確認しておきましょう。また、人物においてもただ桜と一緒に写すのではなく、桜と対角線上に立ってもらい写すようにしてみると写真の構図は定まりやすくなりますよ。

まとめ


 

いかがでしたでしょうか。

春になると全国各地で色んな品種の桜が花を咲かせます。お花見に出向く人も多いと思いますので、お花見マナーを守りながらお気に入りの写真を撮れるようにしてみてくださいね。お花見スポットは多くの人が集まる場所でもありますので、撮影に夢中になって周りの人とトラブルになる事のないようにしましょう。

 

また、晴れている日や曇りの日、桜の撮影ではそれぞれの良さが映し出されるので、曇りだから写真を撮るのを諦めてしまうのではなく、その日にしか撮れない1枚にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ちょっぴり工夫するだけで上手に撮影できるのでコツを紹介しましたので、お持ちのカメラやスマホを持ってお出かけしてみましょう!

Author:美プロ編集部

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