美容スペシャリストな自分になるために
作成:2016.06.23
肌質に合わせて選べば美肌効果アップ! 石鹸の種類と選び方
美容の基本ともいえる洗顔ですが、あなたはそこでどんな洗顔料を使っていますか? 現在販売されている洗顔料には、洗顔フォームやリキッドタイプのもの、洗顔オイルなど様々な種類がありますが、そんな中でも近年“石鹸”に注目が集まっています。
配合成分がシンプルで余分なものが少ない石鹸は洗浄力が高く、肌への負担も少ないことから人気です。ただ、同じ石鹸でも色々な種類があるので、自分の肌に合ったものを選ぶ必要があります。ここでは石鹸の種類や選び方について見ていきましょう。
そもそも石鹸って何?
石鹸は植物の油脂を鹸化(グリセリンと高級脂肪酸塩に分解すること)した洗浄成分をメインに作られたもの。そう聞くと難しく感じるかもしれませんが、要するに添加物を使わず、植物から洗浄成分を抽出したものと考えればいいでしょう。余分な成分があまり入っていないため低刺激なものが多く、汚れをしっかり落としてくれるのが特徴です。
石鹸と比べると、市販の洗顔フォームは泡立ちを良くするために合成界面活性剤が使われている場合が多く、肌触りが良くなる代わりに、必要な皮脂まで落としてしまうというデメリットが。また、リキッドタイプの洗顔料も、リキッド状にするために添加されている成分が肌への刺激となってしまう場合があります。そのほかにもパウダータイプやジェルタイプといった洗顔料がありますが、やはり洗浄成分以外のものが添加されているものが多いようです。
石鹸の種類と特徴
基本的には洗浄成分のみでできている石鹸ですが、原料となるものの成分や形状によって種類や特徴が変わってきます。それぞれの特徴と肌への影響を見ていきましょう。
純石鹸と化粧石鹸
純石鹸とは合成物質をほとんど含まない、石鹸素地(油脂、水酸化ナトリウム)だけでできているものを言います。肌にやさしく、洗浄力もとても高いので、アトピーがある人や赤ちゃんの傷つきやすい肌などにも安心して使えます。
それに対して化粧石鹸とは、石鹸素地が成分の93%以上で、純石鹸に数%のグリセリンやビタミンEなどの天然成分、あるいは香料や酸化防止剤などの合成化学物質が加わったもの。一般的には体を洗うための石鹸として販売されています。合成化学物質を含むことにより香りが良く、長持ちするのがメリットですが、肌が敏感な人には刺激が強すぎる場合があるため、洗顔用として使用するのは避けた方が良いかもしれません。
固形石鹸と液体石鹸
また、成分による区別のほか、形状によっても石鹸の種類は分かれています。固形石鹸は脂肪酸ナトリウムが原料で、約90%以上が石鹸素地。添加物が少なく、少量ずつ使うため、洗顔フォームのように必要以上に使って肌に負担をかけてしまうことがありません。肌にやさしく、なおかつ洗浄力が強いことが魅力ですね。
それに対して脂肪酸カリウムが原料となる液体石鹸は、固形石鹸に比べて刺激がやや強いです。また、溶かす手間がないため使い勝手は良いですが、洗浄力は少し落ちます。手や体を洗う用途で販売されているものが多いです。
石鹸はアルカリ性と酸性どっちが良いの?
石鹸にはアルカリ性と酸性のものがあり、それぞれ使用感が違っています。よく“肌は弱酸性”と言われますし、脂や汗などの汚れは弱酸性であるため酸性のものが良さそうにも思われますが、一概にそうとも言いきれません。
アルカリ性の石鹸は酸性と比べて洗浄力が高く、しっかりと汚れを落としてくれます。さらに肌を柔らかくしてくれる効果も期待できるため、毛穴の汚れまでキレイに取り除きたいという人には向いていると言えます。ただ、肌の弱い人には刺激が強すぎることもあるので、その場合には酸性がオススメです。酸性の石鹸はアルカリ性のものと比べて洗浄力がやや劣るものの、肌の引き締め効果や消臭効果、殺菌効果が期待できます。自分の肌質を確認して、酸性とアルカリ性どちらにするか決めると良いでしょう。
肌質に合わせた石鹸の選び方
様々な石鹸の種類をご紹介しましたが、結局は肌質に合ったものを選ぶことが大切。では肌質によってそれぞれどんな石鹸が合うのかを見ていきましょう。
アトピー肌、敏感肌、乾燥肌
アトピーや乾燥を招きやすい敏感な肌にとって大切なのは、洗浄しながらも刺激を与えないことです。そのため、界面活性剤や防腐剤など合成物質を使っていないものを選ぶことは必須。昔ながらの無添加石鹸である「シャボン玉石鹸」やフランスで長い歴史を持っている自然素材100%の「マルセイユ石鹸」などは、肌にやさしいので向いていると言えますよ。
ニキビ肌、脂性肌
ニキビ肌や脂性肌の場合、皮脂を落としすぎてしまうとかえって皮脂の分泌をさらに促してしまうので要注意。洗浄力の高い純石鹸は避けたほうが無難です。ただ、汚れを落とすことも大事なのでしっかりと汚れの落ちる弱アルカリ性の石鹸を選ぶと良いでしょう。また、殺菌作用のある薬用石鹸も効果がありますが、人によっては肌が荒れてしまうことも。ニキビが気になるようなら、皮膚科の医師と相談しながら選ぶことをオススメします。
混合肌
乾燥部分も脂性部分もある混合肌は石鹸選びが難しいところですが、まずは無添加の純石鹸を使用してみてください。もしピリピリと肌に刺激を感じるようなら、固形石鹸や酸性の石鹸など肌にやさしいものを選んで、徐々に自分に合った石鹸に近づけていくことを目指しましょう。
一口に石鹸といっても、その種類は豊富で迷ってしまいますよね。ですが、どんな特徴があるのか知っていけば、どんどん選びやすくなるはず。自分に合った石鹸を見つけ出して、美しい肌を手に入れましょう。
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