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更新:2019.06.13

作成:2019.06.05

エステティシャン

お肌にダメージを与える紫外線とは?最も注意が必要な季節や時間はいつ?

紫外線って何?

私たちが生活している上で、紫外線という言葉は暑い季節によく耳にしますよね。肌に大きなダメージを与え炎症をおこす原因となっています。家の外に出ていないのに、日焼けはするの?どんな時に気を付ければ良いの?など、様々な疑問もあると思います。

 

そこで、「紫外線」とは何なのか、ということからご説明していきます。紫外線とは、「太陽からの日射」のことを言い、波長により赤外線可視光線紫外線の3つに分けられています。可視光線より波長の短いものが紫外線で、紫外線の中でも波長によって種類が分けられています。紫外線の種類についても見ていきましょう。

紫外線の種類

紫外線は、波長の長さによって3つの種類に分類されており、さまざまな特徴があります。私たちが、よく紫外線と言っているものはどの種類にあたるのでしょうか?紫外線は1種類だと思っていた人も多いかと思います。人体に悪影響をおよぼすものもありますので、特徴を知り、なるべく影響を受けないようにしていけると良いですね。

 

まずは、一年中油断が出来ないUVA(紫外線A波)から見ていきましょう。

UVA(紫外線A波)

UVAとは、最も紫外線の波長が長く、一年中じわじわと降り注いでいるのが特徴。大気による吸収をあまり受けずに地表に到達します。生物に与える影響は、次に説明するUVBよりは小さいものです。ですが、降り注ぐ紫外線のうち約9割がUVA。

 

波長が長いため、家の中や車の窓ガラスなども透過し、雲がたくさんあるくもりの日でも、しっかりと地表に到達していきます。「生活紫外線」とも呼ばれ、季節問わず毎日の対策が必要です。

UVB(紫外線B波)

UVBとは、成層圏オゾンにより大部分が吸収され、残りが地表に到達します。UVBは生物に有害な紫外線であり、フロン等によりオゾン層が破壊されてしまうと、生物に悪影響をもたらされることが懸念されています。

 

波長が短いのが特徴で、屋外での日焼けの原因となり「レジャー紫外線」とも呼ばれています。夏の照り付ける太陽を浴び、即座に炎症を起こしてしまうなんてこと、よくありますよね?それはUVBが原因と言えます。

 

その他、UVC(紫外線C波)というのもありますが、成層圏及びそれよりも上空のオゾンと酸素分子によって全て吸収されるため、地表には到達しません。UVCに関しては、そこまで人体に影響はないのかもしれませんね。

紫外線がもたらす影響


 

紫外線には、UVAUVBUVCと3種類ある事がわかりました。波長の長さにより分類されており、それぞれ特徴があります。人体に及ぼす影響も変わってくるのです。UVAとUVB、果たしてどんな影響を与えてくるのでしょうか。

シワやたるみの原因に

老化の原因とも言え、老けて見えてしまうのが「シミやたるみ」。これを大きく進行させるのがUVAなのです。UVAは波長が長いのが特徴で、美しく健やかな肌をつくる「真皮層」まで到達します。ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸をつくりだす細胞を傷つけてしまいます。

 

そのため、一年中、家の中まで降り注ぐUVAを浴びた肌は弾力を失い、シワやたるみといった肌悩みを引き起こします。

シミや炎症を引き起こす

屋外などで、ヤケドしたように肌を赤く炎症させシミ、そばかすの原因をつくるのがUVBです。UVBは波長が短く「真皮層」までは到達しないものの、「表皮層」にはしっかりとダメージを与えます。肌を赤く炎症させるサンバーンや、メラニン色素が沈着して肌を黒くするサンタン、のちにシミそばかすの原因にもなります。

 

このように、UVAとUVB、どちらも人体に悪影響を及ぼします。健康的で美しい肌をキープするためには、屋内と屋外、どちらにいても、紫外線から肌を守ることが大切になります。

紫外線が最も強いのはいつ?

紫外線は、一年中降り注いでいますが、季節や時刻によってその量は変わります。紫外線の種類によっても変化しますが、紫外線がゼロの時はないと考えた方が良さそうですね。それでは、「季節・時刻・天候」ごとにわけて最も注意すべき時期を見ていきましょう。

季節

UVAは一年中油断出来ず、UVA、UVBどちらも「春から秋」にかけて紫外線量のピークが訪れます。さらに、UVAは真冬でも夏の半分程度にしか紫外線量は減らないのです。

 

UVBは、「4~9月」がピークでこちらも春から秋にかけて紫外線量が最も多い季節となります。冬のUVBの紫外線量は、夏の1/5程度。とは言え、真冬でも日焼けなど、紫外線からのダメージを受けてしまいます。

 

冬にスキー場に赴き、日焼け止めを付けずに1日ゲレンデにいると、ゴーグルの形に日焼けしてしまうなどの経験があるのではないでしょうか。さらには、雪に反射して眼球までも日焼けして充血してしまうなんてことも多々あります。

 

このように、「紫外線=気温」ではないことがわかりましたね。気温の下がる真冬でも油断はできません。

時刻

紫外線が地表に届くのは、お昼頃だけでなく朝7時から増え始めます。正午前後に向かって、朝9時には急上昇します。朝の通勤時には紫外線が増えはじめ、毎日の通勤だけでも紫外線からの影響を受けています。

 

「正午前後」にピークを迎え、それからはだんだんと紫外線量は減っていきますが、夕方になってもゼロにはならず、日が落ち始めていても紫外線は残っています。

 

朝の通勤はもちろんのこと、夕方の帰宅時のUVケアも忘れずに行うようにしましょう。

天候

次は、天候の変化と共に紫外線量の違いを見ていきましょう。晴れの日を100%とすると、曇りの日は約65%、雨の日は約20%の紫外線量があります。

 

「今日は太陽が見えないから日焼け止めはサボっちゃおう」なんて日、よくあります。ですが、曇りの日、雨の日でも油断はできません。曇りの日は特に、晴れの日と比べても6割以上の紫外線量がありますので、少し弱まるぐらいでしっかりと紫外線は降り注ぎます。

 

また、外出する場所によっても「紫外線の反射」に注意が必要です。スキー場のお話もしましたが、コンクリートからの反射率が5~6%に対し、水面は10~100%、雪面は80~95%となります。

 

季節、時刻、天候問わず、どこへ出かけるかも重要になって来るようですね。急に行き先が変更になることもありますので、カバンの中にUVケアグッズを忍ばせておくと良いでしょう。

家の中でも日焼けに注意


 

一年中降り注ぐ紫外線は、家の中にいても要注意です。特に、UVAは窓ガラスも透過するため、肌へのダメージを受け続けていることになります。窓から日が入りポカポカした陽気で、ついお昼寝なんてこともあると思います。また、ベランダに洗濯物を干す人も多いでしょう。生活紫外線とも呼ばれているUVAは、日頃からUVケアをしないと免れないようです。紫外線を防ぐためにも、UVカット加工が施されているカットフィルムなどを窓ガラスに貼ってみるのも良いでしょう。

 

日本人女性は、肌が黒くなりやすいメラニンを多く含んでいます。肌の水分を減少させ、たるみやシミを増やしてしまうと見た目の年齢を上げてしまいます。朝のスキンケアのルーティンで、UVカット効果のある乳液や化粧下地で締めることを、毎日の習慣にしておくと良いでしょう。

 

日差しが強くない日でも、自宅でのケアを怠らないようにしてくださいね。外出する際には、きちんと日焼け止めクリームを塗り、日傘やアームカバーなどで紫外線を避けられるようにしておきましょう。

Author:美プロ編集部

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