美容スペシャリストな自分になるために
最近人気の「スパ」って何? その特徴と温泉やエステとの違い
近年、美容目的の女性を中心に人気を集めている“スパ”。スパと聞くと温水プールでゆったり泳いだり、エステを受けるというイメージを浮かべる人も多いと思います。あなたはスパって何なのか、スパと温泉は何が違うのか分かりますか?
今回は、意外と知られていないスパの正体に密着! 温泉との違いやスパの目的、人気のスパの種類などを見ていきます。お店や施設によって様々なサービスが用意されているので、「どんなスパに通おうかな?」なんて考えながら読んでみてくださいね。
そもそもスパって何? その目的とは?
スパとは、簡単に言うと「心」と「体」と「気」のバランスを整えて、生活に生きがいを感じ、充実した日々を送れるようにするためのもの。心身ともに健康になって楽しい毎日を送ろう! というのがスパの目的なのです。そのため、多くのスパが以下の3つを実現させるために設備やサービスを充実させています。
健康づくり
体のバランスを整えるのに欠かせないのが、健康であること。そのため多くのスパで健康づくりのための設備や健康プログラムを用意しており、フィットネスクラブを併設するスパもあるほどです。
また、温泉のセラピー効果や新陳代謝を良くする効果が体内の活動を高めてくれるので、健康づくりには最適。お湯によっては、ストレス解消や冷え性・腰痛といった体の不調に効く性質があり、そのため温泉を導入しているスパが多いんですね。
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美容
自分のお肌に吹き出物ができたり、シワやシミが目立つようになると鏡を見るのが悲しくなってきますよね。逆にお肌がキレイだと、毎日のメイクのノリが良くなって嬉しいですし、自分に自信が持てるようになるはず。自信を持って生きがいにあふれた日々を送れるように、スパでは美容目的のサービスも充実しているのです。
リラックス
ストレス解消は精神的に安定した状態にしてくれるだけでなく、体にも良い影響を与えてくれます。たとえば過度のストレスは胃もたれやムカつき、頭痛などの体の不調を引き起こし、女性の場合は月経不順や生理痛などの婦人病につながる恐れもあります。
何をやっても元気が出ない…という人は、まずはスパに訪れてリラックスしてみましょう。リラクゼーションに特化したスパは多く、アロマセラピーやマッサージを受けられるのはもちろん、温泉やプールなどで水に浸かるだけでもリラックス効果を得ることができます。
温泉とはどう違うの?
スパの語源は、イタリア語で「水がもたらす健康」という意味を持つsalus per aquam(サルースペルアクアム)であると言われています。水や温泉を使っての療養法が元になり、また、スパは英語で「SPA」と言い、「温泉」「温泉施設」などの意味が含まれています。それなら日本で言う温泉と一緒では?と思われるかもしれませんが、日本人が日頃から親しんでいる温泉は英語では「hot spring」と呼ばれます。この「hot spring」は、世界的な基準で37度以上のお湯と定められており、36度以下のお湯は“温泉”ではないのです。
また、日本では25度以上のお湯、あるいは一定量以上の科学成分が含まれていれば温泉と認められますが、スパで使用する水には特に規定がありません。
内容は違っても温泉には何らかの規定があるのに対し、スパでは使用するお湯や水に関して決まりがないのが大きな違いなのです。そのため、スパに温泉を導入したり、温泉施設にスパが併設されていることもあります。
エステとはどう違うの?
エステティシャンによって身体のマッサージやスキンケアを行い、外見を美しく整えるのがエステ。それに対して、スパは外見ではなく体の内側に対して癒し効果やリラックス効果をもたらすためのものです。エステ=美容のため、スパ=療養のため、というイメージが近いです。
また、エステは短時間で行いますが、スパはゆっくりと時間を掛けて行うことが多く、日ごろのストレスなどで溜まった疲れを回復するために施されます。
エステのメインメニューであるマッサージはスパと共通していますが、スパではマッサージ以外にもフットバスやジャグジー、サウナや岩盤浴といったメニューがあるのが特徴的です。その他にも、スパではリラックス効果のある音楽を使ったり自然の力を使ったりすることも。
ただ、最近ではエステサロンでもコースの中にフットバスが含まれていたりジャグジーを取り入れたりしていることも多いので、それらの違いが少し曖昧になってきていますね。
人気のスパ設備&サービス
スパとは心と体を健康にするためのもので、方法は限定されていません。そのため、施設によって様々なものが用意されていますが、その中でも人気のスパをご紹介します。
温泉
何といっても人気なのが温泉です。日本では各地で温泉が湧いて出ているので、地域によって異なる泉質のお湯を楽しめるのも人気の理由です。新陳代謝向上・体調改善・リラックス効果など、入浴するだけで様々な効果が期待できるので、男性にも女性にもオススメ。
ちなみに、日本での温泉の定義は源泉温度が25℃以上であるか、もしくはそれ以下であっても一定の基準を満たしていれば温泉と名乗ることができます。あたたかいお湯にゆっくりと浸かることによって血管が広がり、新陳代謝を高めることができます。
また、それだけではなく、温泉による効能には神経痛や関節痛、冷え性や筋肉痛など様々なものがあるのです。普段はあまり湯船に入らないという方も、たまにはゆっくり時間をかけてお湯に浸かって、たくさん汗をかいてみましょう。体内のデトックスができたりリラックス効果を得られたりと、メリットだらけですよ。
ジャグジー・ツボ押しシャワー
温泉と併用して使われることが多いのがジャクジー(ジェットバス)やツボ押しシャワーです。水を勢いよく噴射することで体が振動し、マッサージ効果が期待できます。腰や肩など、特に疲れていると感じる体の部位に当てることによってゆっくりとコリをほぐし、体を軽くしてくれますよ。
また、空気を含んだお湯を勢いよく肌に当てることにより肌に細かい気泡が付着し、通常の入浴と比べても肌への水分浸透が促進されるのです。マッサージ効果だけではなく美肌効果まで期待できるジャグジー(ジェットバス)ですが、あまり長く浸かっていると肌が刺激され過ぎて痒みが発生することもあるので、10~15分程度で止めておくようにしましょう。
炭酸バス
二酸化炭素の細かい粒子が溶け込んでいるのが、炭酸バス。肌に当たることで少しピリピリと刺激を感じますが、嬉しい効能がたくさんあるのです。
炭酸バスの仕組みとしては、含まれる二酸化炭素が非常に細かい分子構造のため、肌に当たると毛穴から吸収されて毛細血管に入り込みます。そうして毛細血管の中の二酸化炭素濃度が高まり、酸素を吸収するために血管が広がるため、代謝が良くなるのです。
血行促進だけでなく、むくみの解消や保湿力の向上なども期待できる炭酸バス、特に女性にはおすすめ。お湯の温度としてはあまり高くしすぎても体が驚いてしまうので、体温よりも少し高いくらいの36~37℃くらいがちょうどよく、入浴時間としては15分程度が良いとされています。
岩盤浴
温めた石の上に横になって汗を流すというサウナの一種が岩盤浴です。1回に15~20分程入浴し、十分に汗をかいてデトックスするもの。サウナほど暑くないのでじわじわと身体の中から温熱・発汗され、美肌効果やダイエット効果も期待される女性に人気の設備です。
また、ゆっくりと時間をかけて体温を上げることによって自律神経の乱れも改善され、ストレス解消になったりリラックス効果を得ることもできますよ。効果的な入り方としては、まずはうつ伏せの状態で5~10分程、次にあおむけになって5~10分程、それが終わったら一度涼しい場所に出て水分をとりながら5分程休憩をします。この一連の流れを3回ほど繰り返すことで、より良い効果を引き出すことができますよ。
ただし、体調が優れない日に繰り返し高温の室内に入るのは逆効果になることも。なるべくなら、熱がある・二日酔い・寝不足などの日は避けて行うようにしましょう。
サウナ
80~100度程の高温に設定された室内に一定の時間座り、発汗をするのがサウナの特徴です。元々はフィンランドの入浴方法であり、高温のストーブの周りに木製のベンチを設置して、十分に汗を流した後に水風呂で身体を冷ますという交代浴が基本の入り方とされています。
ただ室内を高温にするだけでなく、熱したストーブに水を掛けて水蒸気を発生させ、タオルなどで水蒸気を循環させる「ロウリュ」も度々用いられており、ただの水ではなく、アロマオイルを加えることによってリラックス効果も得ることができますよ。短時間で大量に発汗をするので、岩盤浴と同様に十分な水分を摂りながら行うことが必須。二日酔いや体調不良の状態、また飲酒をした状態で入ることは非常に危険なので、体調が万全な状態の時に入るようにしましょう。
また、5分程度室内にいることが正しい入浴方法とされていますが、体調が万全だったとしても「暑いな」と思ったら無理をせずに出ることも大切ですよ。
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上記以外にも、海の力を利用したタラソセラピー、マッサージなども人気スパの一つです。人によってリラックスしやすいものや、楽しみやすいものは違うので、ぜひ自分に合ったスパを探してみてくださいね。
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