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ネイリスト検定3級に合格するための対策と注意点
ネイリストとして就職・転職を目指している方だけでなく、OLやネイルに興味がある若者に人気を集めている資格がJNEC主催の「ネイリスト技能検定試験」。
一体、どのような検定なのでしょうか。SNSなどでは「検定3級は、簡単だから独学でも大丈夫」という意見も多く溢れています。その意見通り、もちろん独学で臨むことのできる資格ではありますが、一発合格を目指すためには入念な準備が必要不可欠ですよ。
今回は、ネイリスト技能検定試験合格を目指す方向けに、試験内容、勉強法など基本情報をご紹介します。
ネイリスト技能検定とは
ネイリスト技能検定は、公益財団法人「日本ネイリスト検定試験センター」が主催している資格試験となり、「正しいネイリストの技術や知識の向上」を目的とした検定試験です。また、ネイルサロンでの採用基準にも使われることが多い信頼性の高い検定なのです。
難易度は1級から3級まであり、1級は「トップレベルのネイリスト」、2級は「サロンワークで通用するスキル」、3級は「ネイリストの基礎」を基準に採点されます。「将来的に1級・2級の取得を目指したい」場合、まずは「ネイリスト技能検定3級」をクリアしなくてはいけません。
検定試験では、「実技試験」と「筆記試験」があります。実技試験は、実際のネイルサロンでの業務を想定した実践的なものになっており、細かく規定が決まっているのが特徴です。
一方、筆記試験はマークシート式で行われネイルの知識や技術だけではなく、基本的な爪の構造を理解することが必要です。基本的に突拍子もない問題が出ることはないので、過去問や公式問題集を繰り返し学習するとよいでしょう。
今後、ネイリストとして働きたいと考えている方は、ネイリストとしての基礎知識・スキルを持っているという証になるので3級からチャレンジしていきましょう。
ネイリスト技能検定3級の試験内容
検定3級の受験資格は義務教育を修了している人なら、誰でも受験可能です。また、検定でパートナーの役目を担ってもらうハンドモデルは、15歳以上で手指周りに疾患がない方であれば男女問いません。
試験の中で最も難しいと言われているのが実技試験の時間配分です。毎年、大きな変動はなく、実技70分、筆記30分の時間配分で行われます。それでは、時間配分が難しいとされる実技試験について、詳しく見ていきましょう。
計70分
上記の70分を超えてしまえば、失格対象となります。すべての項目をしっかりと完了できるように、練習のうちからタイムを計って訓練することが必要です。一つひとつの項目で自分の作業ペースを確認し、苦手な項目があれば徹底的に克服し他の項目でカバーできるように準備しておきましょう。
また、筆記試験は30分のマークシート形式で行われ、「爪の構造と働き」や「フリーエッジの形について」「爪や皮膚の病気とトラブル」など、名称を答えるものから爪のトラブルの症状を穴埋めで答えるものなどがあります。筆記試験に関しては、過去問題集を使ってたくさんの問題をこなし、試験対策をしておくのがおすすめです。
ネイリスト技能検定3級の試験の注意点
採点方式に注目!
ネイリスト技能検定は、「減点方式」です。そのため満点を目指すよりも、「どれだけ減点されないか」がポイントになります。
例えば、手指消毒やテーブルセッティング、モデルの爪の事前審査は5点配分されています。テーブルセッティングに不備があれば、それだけで1~5点の減点対象になってしまいます。事前準備ではしっかりと備えておけばクリアできる内容なので、減点をされないように準備しておきましょう。
ネイリスト技能検定の公式サイトに掲載されている実技採点基準に目を通しておくと、 試験官がチェックするポイントが記載されています。そのため、どこに注意すれば減点されないかなどがわかり事前に減点を防ぐことができるのです。試験前に必ず、確認しておきましょう。
失格対象を確認!
ネイリスト検定は失格対象というのがあり、それだけで試験合格のチャンスを逃してしまう事があるのです。せっかくここまで頑張って来ていても、失格があれば問答無用で不合格となってしまいます。悔いが残り、ハンドモデルをお願いした方へも申し訳ない気持ちになってしまいますよね。
そういう事にならないように、事前にしっかりと確認しておきましょう。こちらも採点基準と同様にネイリスト技能検定の公式サイトに掲載されています。
3級での不合格の多くは、気付かないうちに失格対象となっている事があります。よくあるのが、失格となる行動やストーンプッシャーやキューティクルオイルなど、失格対象になっている道具の持ち込みを行っている場合です。
【よくある失格の一例】
会場によっては駅から距離のある場所もあるので、余裕をもって試験会場に向かいましょう。電車の遅延など何があるかわからないので、トラブルが起きた際の交通経路の変更や確保ができるよう事前準備をしておきましょう。
時間内で完了できない場合は、いくら丁寧に施したとはいえ失格となります。実際に、お客様にネイルを施すようになった時に、時間配分ができないのは大問題です。プロになると多少のトラブルやお客様から話しかけられながらも時間内に完成させられるようにならなければならないのです。70分ですべてきっちりと完成させられるようにしておきましょう。
キューティクルオイルや爪磨きシート、ドットペン、キッチン用品などを持ち込むと、事前審査の段階で失格になります。ネイル用品をひとつの入れ物にまとめている場合が多いと思いますが、使わないものは自宅に置いていき必要なものだけ持ってくようにしましょう。良いと思っていても失格対象になる用具があるかもしれないので、こちらも事前確認が必須ですね。
意外と多いのが、アートを施す指を間違えてしまうことです。練習では出来ていても、試験会場に着いたら極度に緊張してしまいいつも間違えないミスをしてしまう事もあります。アートを施す手指を間違えないように、頭の中で確認しながら注意しておこなってください。
試験会場での過度なおしゃべりは減点対象になります。私語は特に目立ってしまうものです。トラブルがあっての事かもしれませんが、カンニング行為とみなされてしまった場合、どんなに完成度が高くても失格になってしまいます。ネイリスト技能検定の試験概要にもあるように、マナーが悪い場合も同様です。自分だけでなくハンドモデルの方にも、事前に受験中の私語はできない旨を伝えておくと良いでしょう。
⇒日本ネイリスト検定試験センターHPより「3級採点基準と失格対象」
試験会場の雰囲気は?
地方会場では、受験者数は20名程ですが、都内の会場では、受験者が800名近くになり、モデルさんも含めると1,600人以上もの人が集まることもあり自宅やサロンで静かに練習している時とは全然違った環境になります。周りに知らない人達がいる環境での受験を想定して、動揺しないようにしておきましょう。
また、「ハンドモデル・受験生は女性ばかりかな?」と想像している方も多いと思いますが、実際にはハンドモデルも受験生も幅広い年代の男女が参加しています。ハンドモデルを決める際も、条件さえクリアしていればどんな方にもお願いできるので同年代の友人の中から選ぶのではなく、試験の事をしっかり考えて爪の形状などを確認しながら選んでくださいね。
実践しておきたい試験対策
ネイリスト技能検定3級を受験すると決めたら、絶対に実践しておきたい試験対策をご紹介します。
タイマーを使った練習をする
ネイリスト技能検定3級の試験のポイントのひとつに、「実技試験におけるタイムオーバー」による失格があります。綺麗な仕上がりを求めてしまいがちですが、時間を掛けすぎてしまって失格になってしまうのでは意味がありません。
仕上がりが悪いのもよくないですが、まずは70分の実技試験の間で完成させることが大前提です。普段から、タイマーで時間を計りながら練習しましょう。練習段階から時間を計るクセをつけましょう。
モデルと時間が合わない時は自分の手で練習
練習は、「本物の手」で行う方が効果的です。ハンドモデルの方に練習も付き合ってもらうのが一番ですが、キューティクル周りのケアなど、何度も同じ人でするわけにもいきません。そう言った場合には、自分の手を使うようにしましょう。
また、自分の手と他人の手ではケアやカラーリングのやり方も若干違います。なるべく多くの人に練習台となってもらいしっかりと経験を積んでおきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
ネイリスト技能検定3級の概要や注意点、対策などをご紹介しました。
ネイリスト技能検定の主催である公益財団法人日本ネイリスト技能検定試験センターによれば、履歴書に記入できる級数について「特に制限していませんので、何級合格からでもお書きいただけます。」とのこと。しかし、ネイルサロン側の採用基準としては、ネイリスト技能検定2級以上が求められることが多い傾向にあります。
2級となるとサロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識が試験内容となるため難易度も上がっていきます。技術力の証明として2級がスタンダードになっているようなので、就職や転職に有利なのは2級以上と言えます。
ですが、ネイリスト技能検定3級に合格しない事には2級を受験する事が出来ませんので、ひとつずつクリアしていきましょう。求人情報の中には資格を持っていない方でも就職できるネイルサロンも数多くあります。サロンで実践を交えながら先輩ネイリストに研修をして頂くなど、資格取得のために手助けしてくれる環境を選ぶのもひとつの手ですね。
目標を定めて、資格取得にチャレンジしていきましょう。
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