美容スペシャリストな自分になるために
美容師として一生働きたいと思えるサロンを作るためには?
美容師が一生働きたいと思うサロン
通常、技術職に就いた職人さんは、自分の人生をかけてその仕事を打ち込みます。しかし、美容師は途中で辞めてしまう人がほとんど。厚生労働省のデータによると、美容師の資格を持っている人は全国に約1,200万人いると言われていますが、平成27年3月末現在の従業美容師数は、496,697人しかいません。
アシスタント時代から5年くらいかけてスタイリストになり、やっとお客さまに指名されるようになっても、給料が安いことや結婚・出産などのライフスタイルの変化などを理由に辞めてしまう人がたくさんいます。
ここでは、そんな美容師業界を変えるために、美容師が一生働きたいと思うサロンにする方法をピックアップ。サロン経営で悩んでいる人やこれから開業しようと思っている人は、ぜひ参考にしてください!
ポイント1:働く幅を広げる
美容師に「一生働きたい」と思ってもらうサロンにするには、スタッフが活躍できる役割を作ってあげることです。
美容師は髪の毛を切ることだけが仕事ではありません。営業やマーケティングなどお客さまを呼び込むための施策を考えることも立派な美容師の仕事です。
ある美容室では、テクニカルディレクターやマーケティング、ITなどのプロジェクトチームを立ち上げ、美容師としての選択肢を増やしています。髪を切ること以外の仕事を提供することで、スタッフがさまざまなことに興味を持ち、美容師としての働く選択肢を増やすことができるのです。また、スタッフをセミナーに参加させ、人間形成させることも大切。いろいろな美容師と出会う場を設けることで、さまざまな考え方や見方があることを知り、それを自己成長に繋げることもできます。
ポイント2:プライベートも充実できる環境づくり
誰も辞めないサロンにするためには、スタッフが安心して働ける環境を作ることも大切です。
美容師は休みが不規則で夜遅くに終わることが多いです。それ故、ストレスを解消する時間が取れず、たまっていく一方。プライベートの充実は、仕事へのモチベーションアップにも繋がるため、休日の設定や、残業時間の見直しをすることが大切です。また、家庭を持つスタッフに対しては、子どものイベントに参加できるよう、土日どちらかを休みとして設定したり、時には連休を取得できるよう制度を設けると◎。
また、結婚や出産をしても辞めないで済むように、育休・産休制度があると長く美容師を続けやすくなるでしょう。
ポイント3:やりがいに気付いてもらう
美容師の中には、「やりがい」を知らずに辞めてしまう人がいます。サロンオーナーは、スタッフに美容師ならではのやりがいを感じてもらうことも重要な役割。
例えば、デザインを一から作り上げられるのは、美容師の最大のやりがいです。会社の方針や、細かな決まりはありますが、作り込むスタイルは自由に行なえます。お客さまの要望を取り入れながら、誰よりも美しく、かっこよく見えるデザインを自分の手で作れるのは、アーティストとしてスキルを発揮できるときでしょう。
また、美容師はいろんな年代の人に評価される仕事です。美容室は10代~70代の幅広い年代に利用される場所。普通に生活をしていては関われない人たちとコミュニュケーションを取ることができ、評価してもらうことができます。20代のスタイリストが70歳の人に評価してもらうことも十分にあり得るのです。年代に問わず、相手の想いがダイレクトに伝わってくるのが美容師のやりがいと言えるでしょう。
このように美容師には「美容師ならではのやりがい」がたくさんあります。スタッフ自身が働く楽しさを見出せるような制度や、システムがあれば一生働きたい思うサロンになるでしょう。
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