美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.04.09

作成:2016.06.01

美容師

美容師必見! ヘアカラーの色落ちを防ぎ、長持ちさせる方法


 

髪の毛の色を染めた後に「すぐに色が落ちてしまった」「髪がパサパサになった」なんて経験はありませんか? せっかく髪の毛を染めたのに色が戻ってしまったり、髪がひどく傷んでしまったりしたら悲しいですよね。
 

カラーリング自体が髪の毛に大きな負担をかけるものなので、ある程度仕方ない部分もありますが、色落ちを防ぐ方法や髪を痛めない方法はあります。サロンでカラーリングを行った後、アフターケアとしてお客様に家でのケア方法を教えてあげられれば、美容師として信頼を得られるかもしれませんね。

そもそもどうやって髪の毛の色を染めているの?

 

髪の毛の色を染める方法には、髪にもともとある色素をなくして新たな色を加える方法と髪の表面に色素を付着させる方法の二つがあります。サロンなどで行うヘアカラーや脱色に使用するブリーチは前者に、市販のヘアマスカラやカラーフォームは後者にあたります。

 

前者の場合は、カラー剤に含まれるアルカリ成分が髪の内部のメラニン色素を分解し、内部から髪の毛の色を変えます。後者の仕組みで染めるカラー剤と比べると、発色は良いものの髪を健康に保つキューティクルが傷つくため、髪全体へのダメージは大きくなります。

なぜ染めた色が抜けるのか?

カラーリングの色素は髪の毛に完全に定着することはなく、時間とともに落ちていくもの。この現象は「褪色(退色)」と呼ばれていて、およそ三つの原因で引き起こされます。一つ目はワックスなどの整髪料やシャンプーを使用すること、もう一つがドライヤーや紫外線といった日常生活の刺激です。そして三つ目は染める前から髪が傷んでいたせいで、カラー成分が髪の毛に定着しなかったという理由です。

カラー成分を落ちにくくする工夫

カラーリング当日は髪を洗わない

まずできることは、カラーリングした当日は髪を洗わないようにすることです。カラー剤が定着するまでには時間がかかるので、当日はもちろん、可能であれば2~3日間はシャンプーを使うのは避けましょう。

また、シャンプーによっては洗浄力が強く、カラー成分を落としやすいものもあります。特に市販のものには洗浄成分が強いものが多いので、カラーリングをしている髪専用のシャンプーやトリートメントを選んで、カラー剤が抜け落ちてしまうのを防ぐのも良いでしょう。

ヘアスプレーやワックスを使いすぎない

スタイリングをするときにヘアスプレーやワックスを使う人も多いと思いますが、必要以上の量を使わないようにしましょう。スプレーやワックスをつけすぎてしまうと、それらを落とす際にシャンプーの量が多くなったり、何回も洗わないと落ちないといったことに…。シャンプーのしすぎは髪の毛にダメージを与えるとともに、カラー剤を落としやすくしてしまうので、過度に整髪料を使用するのは控えましょう。

 

髪への刺激を減らすためにできること

日常の様々な場面で髪はダメージを受けています。それらの刺激を減らして髪が傷むのを防げば、ヘアカラーを落ちにくくすることができます。

ドライヤー

髪は熱に弱いので、ドライヤーの時間をいつもより短くするだけでも髪へのダメージを減らすことができます。髪を乾かす場合にはしっかりとタオルドライをして水分を十分にふき取ります。また、その際には髪の毛同士をこすらず、タオルに水分を吸い込ませるようにふき取るように気をつけましょう。

自然乾燥はしない

お風呂上りにはお顔のケアやボディマッサージなど、美容のためにやりたいことがいっぱいあって髪を乾かすのが後回しになりがちですよね。ですが、自然乾燥をすると髪に細菌やホコリがつきやすくなってしまい髪に大ダメージが。面倒だと思ってもきちんと乾かすように心掛けましょう。

紫外線に気をつける

紫外線によって肌が日焼けするように、髪も日焼けをします。春から秋にかけては紫外線が強くなるので、日傘や帽子などで紫外線を浴びないようにしましょう。最近は髪の毛にも使用できるスプレータイプの日焼け止めもあるので、それらを使うのもおすすめです。

髪の毛自体を健康に保つためには?

カラーリングする前から健康な髪の毛をキープしておくのも、褪色の予防に効果的です。なぜならもとから髪が傷んでいる状態でカラーリングを施しても、中身がスカスカでカラー成分が定着する部分が少ないからです。

必要以上のカラーリングやパーマをしない

カラーリングやパーマは髪への負担が大きいので、すればするほど髪を痛めてしまいます。また、カラーリングした直後にパーマをかけたり、逆にパーマをかけてすぐのカラーリングはNG。色がキレイに染まらなかったり、パーマがきちんとかからない場合があるので、なるべく1~2週間ほどの間隔を開けて行うようにしましょう。

 

根元の髪色が気になる場合は、カラーリングし直すのではなく、根元だけのカラーリングを行う「リタッチ」を試してみましょう。これをすれば、すでに染めていた部分を再度カラーリングする必要がなくなります。

髪のトリートメントをこまめに行う

カラーリングした後はキューティクルが傷つき、髪自体の水分も不足している状態になるのでこまめにトリートメントをしましょう。髪を洗うときにシャンプーだけでなくリンスやコンディショナーもきちんとしたり、週に1度はトリートメントを行うなどして、髪をいたわってあげるのがおすすめ。

 


 
 

髪の毛のカラーを長持ちさせる方法は同時に髪を健康に保つ方法でもあるので、カラーリングしていない人にも有用です。髪がキレイであれば、カラーリングした後もキレイな仕上がりになりやすいので、ぜひ日頃の生活の中に生かしてみてくださいね。

Author:美プロ編集部

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